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総監督
祖父というのは、誰しもなのか、餅つきにとてもうるさい。ぴかの祖父・わたしの祖父共に、とても餅つきにはうるさい。9時から開始と言いながら、8時には始めるくらいである。(孫はその頃はまだ寝てます、すみませんが…)
昔ながらの杵と臼で作る餅はとても美味しい。そんな餅をわたしたちはせっせと作る。12月30日の午前中は、とても忙しい。午後からは正月準備でそれはそれはまた忙しいのだが。
そんな祖父たちは総監督と呼ばれている。
餅のつき方、丸め方、供え方…。一つ一つを丁寧に教えてもらうその姿は、とても職人らしい。総監督の指示の元、息子や孫がせっせとつく。結婚したって容赦ない。わたしもエプロン片手にせっせと手を入れる。(なお、手の入れ方が悪いと指示が飛んでくる)
そんな餅つきはとても楽しい。みんなでワイワイやるのは、なんだか年の瀬の一大イベントでわたしは大好きだ。昔から餅つきの文化が自分にあったからかもしれないが、なにの苦にもならない。それぞれの配偶者たちがどう思っているのかは分からないが、わたしは大好きだ。
いつまで杵とうすが登場するのだろう。そろそろ総監督たちも90歳になる。技を譲ってもらうのはまだまだなのだろうか。でも、そろそろ教えてほしいなと思う。