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ラーレ咲く、トルコ至宝展

東京で見逃した、トルコ至宝展。
京都で都合があいましたので見てきました。

展示情報

トルコ至宝展 京都国立近代美術館
https://turkey2019.exhn.jp/
一般当日券 1500円
オンラインで購入すると簡単でした。クレカで決済してQRコード表示で入場できるので、チケット列に並ぶ必要がありません。

ターコイズブルーに彩られ

入場とともに、まず右手には豪華できゃしゃなチューリップ専用の一輪挿しが並んでいます。
すくっと花をもたげるチューリップの凛とした美しさを映えさせる造形の見事さよ。専用の花器があるなんて、本当に愛される花なのだなとあらためて思います、チューリップ。、

国家の、それも「至宝」ですから、豪華絢爛なのは当然のことなのですが、それにしても溜息物の贅沢さです。飾られていない場所がないんじゃないかというくらい、みっしりと宝玉が埋められた宝剣。使われているのは、金銀にルビー、エメラルド、そしてターコイズ、サンゴ、真珠。
うっかりすると下品になりそうなくらいのきらめきです。
チューリップをかたどった香炉、素晴らしかったです。
ずっと見ていたかった!

展示の背景にも、アラビア模様とか透かし彫りの壁が使われていたり、トルコタイル風の飾りがついていたりして雰囲気が楽しめました。

宝石に比べると地味ですが、布製品もたくさん展示されていました。儀礼用のつけ袖、民族衣装、ナプキンに敷物にカーテン、クッションカバー。どれもこれもが繊細で、美しくて、豪華で。ラーレの意匠が、金糸銀糸の織り模様や、刺繍で一面にほどこされています。

太めの糸で立体的に刺されたもの、細い糸で繊細に一様に刺されたもの、どれも人の手によるものと思うと気が遠くなります。
どれくらいの時間をかけて、思いをこめて刺したものなのだろう。個人的にですがテキスタイルデザイナーを目指していた時期があることもあり、布そのものにとても興味をもっていることもあって、そんな背景についても考えてしまいました。

おまけ

日本との交流のコーナーで展示されていた、竹細工の段違い飾り棚に衝撃をうけました。
これは実物を見てもらいたいです。
竹の自然な曲がりを利用したり、割いたり、幾何学模様を描いたり。すごい。
これが、芸術家によるものではなく、市井の職人によるもので、職人は、名を残そうとしたのではなく、ただ良い仕事をしたのだろうということを想像したりして。

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