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美術は感動①先史美術
美術検定を目指してみたいと思い、
先日 noteにも書きました。
さて、本を買って読んでいるのはいいのですが、
聞いたことない画家は、作品も思い浮かばないし、
全く頭に入りません。
そもそもこの暗記地獄をどうにかしたいと思いました。
だって、昔から暗記がすごく苦手なんです…
たしか、図書館に百科事典みたいな美術大全集があったなあ!と思い出しました。
あの本なら、作品がきっとたくさん載っているから、
作家と作品を照らし合わせていこう!
ビジュアルがあると頭に入りやすいってことは、以前感じたことがあったのです。
こ、これはスゴい!
美術大全集には思った以上に情報があり、
そうなんだ!そうなのかあ!と興味深いことばかりで驚きました。
ああ!そうそう!これよ!これ!
感動よ〜!
わたしは感動がしたくて、美術が好きなんだ!
今ハッキリとわかりました。
この美術大全集は西洋編が28巻、東洋編が17巻あります。なかなか途方もない量にひるむ気持ちは無いといったらウソになりますが、知りたい事が詰まった書物に出会えた喜びの方が大きく、嬉しくてたまりません!
丁寧に大事に大事にみていきたいです!
そして、これから勉強しながら得た感動を皆様にも是非ご紹介させてください。
今回感動した作品をご紹介させてください。
まずは先史美術
先史美術とは石器時代や青銅器時代などのことで、美術史でいったらまだ「美術」という名で呼んでいいものだろうか?というような生活の記録のようなものがたくさん残されています。
例えば、この noteの最初の写真にも使わせていただいている石器とか。(だけどこれはこれで美しいですねー)
実際、美術検定の勉強本にもこのあたりの内容は年表も作品もサラリと紹介されていて、教科書でよくみるようなラスコーの洞窟画とかヴィーナスの石像が載っているのですが、
こんな時代にもこんなものを作っていたんだなあ!という、「美術っぽいもの」を見つけ、感動いたしました!
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旧石器時代 マドレーヌ文化 長さ28㎝
何に使われたものか不明。なんらかの祭祀や儀式に関係したものであろうとされている。トナカイの角が本来持っている形を巧みに利用して仕上げられているが、加工するのが極めて硬いものに石器で彫刻するため、根気のいる仕事であったと考えられる。
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旧石器時代 マドレーヌ文化 トナカイの骨 長さ10.5㎝
この作品はトナカイの骨で作られた彫刻。顔の表情、たてがみ、あごひげ、口、鼻、眼、角などの描写は、実物を知り尽くしている人物が入念に彫刻したことを思わせる。振り返っていることで、より立体的で表情豊かなものにしている。
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旧石器時代 マドレーヌ文化 砂岩 長さ4.1㎝
この作品には表情があり、可愛らしいことに驚いた
動物の彫像は彼らが日頃親しんだであろう動物が圧倒的に多数を占める。なので、西ヨーロッパと中央・東ヨーロッパでは、そのモティーフに大きな違いがある。
西ヨーロッパの場合は牛、馬、トナカイなど鹿類が中心であるが、中央・東ヨーロッパではマンモスが大半を占めている。気候にも差があったことを推測させる。
この時代、生きると死ぬ、そして産まれる、というような、生物の根源ともいえる日常だったかとおもいますが、その中にも造形のおもしろさや美しさを感じ、それらを表現してみようとした人々がいたのですね。
その作品たちは、今の感覚とちっともかけ離れてなどおらず、むしろその素直さや生き生きとした創造に共感し、当時の人々と気持ちが繋がったような感動を覚えました!
美術はやっぱりおもしろい!
更にどんどん作品を見ていきたいです!