関西旅行記後半「宝塚記念」
関西旅行2日目。
梅田のネカフェでぐっすり眠って体調を整え出発。梅田ダンジョンは新宿と比べれば雑魚だったから楽勝だった。1日目はこちら。
目指すは阪神競馬場、目当ては勿論タイトル通り宝塚記念。
年度代表馬イクイノックスを始めとしたGⅠ馬8頭、その他もディープボンドを始めとした重賞常連馬揃い踏みのまさにグランプリレース。
前年覇者タイトルホルダーを始めとした馬券内組こそ回避となってしまったが、豪華なメンバーが集まることになった。
そして何よりもダノンザキッドが安田記念を蹴ってのまさかの参戦、前走QE2世Cの際に喉なりがあったことが発表され少なくとも秋までは休養か…と思っていたので驚きである。というか結局喉なりがどうだったのかは有耶無耶になっている、クラブ馬じゃないし仕方ないが。その前の10番人気からの激走3着の大阪杯も出走停止からのまさかの参戦だったし、もはや存在に驚きしかない。
また鞍上は北村友一騎手へと戻った。大阪杯は急遽参戦による先約、QE2世カップの裏で行われた天皇賞春のディアスティマと被ってしまったのがここ2走での乗り替わった理由のようだ。
競馬場のみならず仁川駅に向かう宝塚駅からの阪急今津線の時点でもうすし詰め状態である、流石はグランプリである。
やはり去年の年度代表馬のイクイノックスも参戦というのがここまで人を集めたのだろうか。まぁ宝塚記念は勿論、グランプリレース自体初現地なのでこれ普段より多いかどうかはわからないがとにかく人が多い。
2Rやってくるらいの時間の時点でもう毎日王冠と同じくらい人が居たように思える。
まぁそうもあって今日はほぼパドック地蔵をキメていました、下手に動けない…。
阪神競馬場自体について
階層が多く分かれていて立体的、その分平面的にはコンパクトに収まっている印象を受けた。
特にパドック周りは上の方からも非常に見やすい造りとなっている印象を受けた。またドーム状の日よけがあり直射日光を防いでくれる。
総じてこの宝塚記念という数多の競馬ファンの集う夏のグランプリに相応しい構造になっているように感じた。
正直競馬場の形状としては1番好みかもしれない。
また競馬場自体の特徴ではないが、福永調教師が騎乗したことが話題となった川崎記念馬ミツバもこの日の最後まで誘導馬を務めていた。
出世レース 5R新馬戦
出世レースとして名前が挙がる宝塚記念と同日の新馬戦。
2020年はダノンザキッドがこのレースを征しており、2021年はキラーアビリティ、2022年もドゥラエレーデが出走しており3年連続でホープフル馬を輩出しているレースでもある。またドゥラエレーデの時にはデルマソトガケも出走している。キラーアビリティの時はそれ以上にテーオーコンドルとローマンネイチャーの事件の印象が強すぎる。この日会ったフォロワーさんの勧めもあり、このレースはメインレース以外で唯一パドックとレース観戦の両方を行った。
まずパドックだが、馬の姿よりもまず嘶きまくってる馬が居ることが気になって仕方がなかった。そしてその馬の正体はダノンスウィッチ、アメリカンファラオを父に持つ徹底的な海外血統馬。ルメール騎手を鞍上に迎えての1番人気。
またやはり2歳だけあって落ち着きがない馬が多く、特にジーティムテキは2人引きで1頭だけ離されている上に大事なものを立てたりと難しそうな様子…。
全体的に若馬らしく騒がしい中、比較的落ち着いた様子を見せていたのはギャンブルルームだったと思う。一番うるさそうな名前なのに。
結果はギャンブルルームが2着ブルーミンデザインに5馬身差をつけての力強い勝利。出世レースを圧勝したギャンブルルームは重賞戦線でどのような活躍を見せるのか楽しみです。
ブルーミンデザインも落ち着きのない中での2着なので今後が楽しみである。あとロゴタイプ産駒の馬主吉田照哉さんは激熱なんだよね。ついでに西村淳也はいいぞ。
その他新馬戦の写真はこちらにまとめてあります。
他に平場で撮った写真で気に入ったのはこの辺り。9Rの本命はスカイロケットだったのに写真あんまり撮れなかった、反省している。
夏のグランプリ 11R宝塚記念
今回のパドックで最も目立っていたのはジェラルディーナだろう。数少ない母に似た点であるチャカチャカしてるのはもはやいつものことなのだが、不自然な発汗で全身真っ白。ジェラルディーナがこんな姿をしてるのは勿論、正直馬がこんな汗のかき方をしているのは初めて見たので驚いた。馬の汗といえば胴の辺りに泡の塊を作っているような形の印象なのでこれはアカンのでは…と思ったが…。結果を見るに別に状態は悪くなかったと思う。なんだったんだろうかこれ。
やはり注目は去年の年度代表馬、ドバイシーマクラシックも征したイクイノックス。飛びぬけて馬体がいい…という印象は感じなかったがシンプルにバランスのいい馬体であると思う。正直みんな写真撮ってるし私がわざわざ撮らなくていいでしょ感があってあんまり撮ってない。
あとメンコで折角のエクレア流星が隠れてるのが勿体ない。
馬体がいいなと思ったのは…ダノンザキッド!
いつもの贔屓じゃねえか!と思うだろうがマジで馬体がいいんだ!
ただ今回は中長距離仕様というべきかマイルの時のムキムキっぷりははないかなという印象。ただやはりいい筋肉をしている。
やはりこしあんボディことディープボンド、キズナ産駒らしい輝く黒鹿毛が映える。アイドルホースのぬいぐるみを買うくらいには好きな馬なのですが、現地では初めて見ます。
やはりこの馬は和田さんとのコンビでこそと思いますね。
それぞれ今回がラストランとなってしまった、モズベッロとアスクビクターモアも掲載しておきます。
出走馬がパドックを後にすると共に私も馬場に向かった。もうここでも人が凄い。
これレース観れるのか?という思いながらも誘導に従って進んでいくとなんとか馬場につき、案外あっさりとターフビジョン付近まで行くことが出来た。流石はグランプリを開催する競馬場だ、ここも含めてよくできた競馬場であるなと感じた。
ユニコーンライオンが先頭、ドゥラエレーデとブレークアップがそれに続き、カラテとダノンザキッドとアスクビクターモアらが若干ごちゃ付きながら追走…いやそんなことよりも見るからにペースが速い。改めて見直しても速い。それでいて馬群は程々にまとまった状態。イクイノックスは後方2番手を選択。
これは前は残らないと思った、案の定前が沈み馬群が入れ替わる。
そしてやはり強かった堂々の1番人気イクイノックス、大外から捲っての見事な勝利。2着とは僅差だったもののに3着以下を圧倒した内容だったと言える。
クビ差に食らいついての2着はなんと10番人気のスルーセブンシーズ、戦前に社台関係者や池添騎手が自信満々ではあったが本当にここまで強くなっていたとは…競馬の難しさを思い知らされた。
ウイナーズサークルを撮りに行きたかったものの、この人数は流石に無理なのでインタビューのターフビジョンを貼っておきます。
ルメール騎手はメインレースをよく勝つのでインタビューを目にすることが多いが、かわいいので好きです。
戦前は中段につけたいと語っていたルメール騎手だが、いざレースとなると後方待機を選択。そして4コーナーで捲るような形で1着。
このレースは先行勢が悉く壊滅、7-7-8-6と中段につけた5着ディープボンドを除いて8着以内が1コーナーから3コーナーまで11番手以下につけてきた馬であった。
これを見越して最後方を選択したルメール騎手のペース読み、そしてそれに応えたイクイノックスの操縦性による勝利だろう。
この高い操縦性、そして今回で完全に証明されたあらゆるコースを走れる適応力こそがこの馬の強さだと言える。
シンボリルドルフやテイエムオペラオーに近いと言えるが、逃げた次に追い込み捲りで勝つ極端さと柔軟さは彼らをも上回っているだろう。
スペックが高く隙のないジェネラリストと評する他ないだろう。
その一方で抜群の切れ味というタイプではなく、どちらかというとスタミナに優れたバランスのいい馬なんだと思う。
なのでこういう馬を倒すとしたら瞬発力に優れたスペシャリストのような馬だと思う。
今回のメンツだとまずは抜群の切れ味で食らいついたスルーセブンシーズ、今回のレースでも展開が違えば勝てていたレースだったと思う。池添騎手の手腕を称えたい2着である。私は買ってません、買えるかッ!秋華賞とマーメイドSで2桁着順の馬なんて買えるかッ!買った人ホンマ凄い!
続いて中段につけて唯一掲示板に残した上に今回距離が短めのディープボンド、有馬記念で前残りの展開になればワンチャンはあるかなとは思う。春天3年連続2着が印象に残り勝ちだがこの馬が1番強いレースをしたのは2021年の有馬記念であったと思うし、22年有馬は色々不運過ぎたのもあって格付けは済んでないと思う。
逆にそれを除いた上位陣は同じようなレースをした上で敗北を喫する形となった。このコースがあってる馬が作戦通りに進めて敗北する結果になったので、これを見ると完全に格付けが済んだかなと思う。ジャスティンパレスと鮫島騎手、ジェラルディーナと武騎手は本当にいいレースをしたと思う。だがしかしだからこそ覆し難き実力差を感じざるを得なかった。関係ないけどレース前はジェラルディーナと武豊のコンビってなんか合わなそ~とか思ってたことについては深く反省しております。これ以上ない騎乗でした…。
そして秋の目標となるジャパンカップはもう勝つじゃなかろうか。上記2頭は出ないと思う。スルーセブンシーズは凱旋門賞を目指し、ディープボンドは府中を避けている。ジャパンカップは3歳馬にはローテーション的に厳しく、対抗馬になるのはドウデュースくらいになるのではなかろうか。
まぁなによりもここまで来たら下手な負け方はして欲しくない気持ちが強い。
ダノンザキッドについて
1ハロンの延長に前がつぶれるペース、内枠で揉まれるような流れとあらゆる要素が悪い方向に向いていたと思う。その結果中山競馬場以外初の2桁着順に…。
負け方もまさに今年の中山記念のそれだったかなと思う、まぁ距離が長い都合マイルCSのように外に行くのは難しかったしどうしようもなかったと思う。残念な結果になってしまったがキッドのことだから次走も何事もなかったように走ってくれるだろうと思う。阪神まで嫌いになってなければいいけども…。
デビュー戦の舞台での復活勝利の夢は叶わなかった。それでもあの時の相棒である北村友一と一緒にグランプリの舞台を走ってくれてありがとう。
これからも応援しています。
おまけ
お会いしたフォロワーさんの勧めもあり、ガチャガチャアイドルホースミニコレクションVol.37を回してみました。
1番の目当てはサリオス(GⅡ毎日王冠)、私は勿論だがそのフォロワーさんも大大大好きな馬なのであるし、このレースは実に思い出深いものである。
まぁ結果はお互いサリオスは引けず、まぁこの封入数なら仕方なし。
またあまりにも混んでいたため2回引くのが精いっぱいだった、もうちょっと空いてる時に行って回したいものである。
私は引いたのはオールパルフェとホッコーメヴィウス。
オールパルフェはデイリー杯でキッドの半弟ダノンタッチダウンを下した現3歳馬、推しの弟を下した馬を引くのか俺は…。フォロワーさんもサリオスの半妹サリエラを下したアートハウスを引いた模様、うむ…。
ホッコーメヴィウスは去年下半期だけでJG3を3勝した障害の強者。今年に成ってからはどうも振るわないが能力は高い馬ではあるはず、復活に期待したい1頭である。
思えばジャスタウェイの初重賞制覇も阪神でしたね。それ以降は出走自体なかったのですが。阪神ばっかり走ってるキッドは親父にそういうところも似てないね。
競馬場はこういう展示を見るのも楽しいものだが人が多すぎてあまり見れなかったのも少し心残りである。
私は関東民なので簡単にいけるものではないが、今回では全く周りきれなかったのでいつかまた行きたいものである。