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好きなのは本当に作家なのか

忙しすぎておしまいになっているので短めだ。

ノーベル文学賞関連の話題で村上春樹が叩かれまくっている。文章が自分に酔っている感じでキモいとか女を雑に扱ってるとか、まあそんな感じだ。

皆さん、村上春樹は好きですか?私は好きです。なぜなら、私が女子高生だった時、周りの文学少女(爆笑)はほぼ全員村上春樹を読んでいたから。春樹を読んでいない女は文学少女じゃなかったんです、私の身の回りでは。

実際村上春樹の作品には性描写も多いし、しかも割と唐突でかつ男側にとって都合の良い展開も多いです。そういうところが批判を呼んでいるんだと思う。でも、あの頃ちょっと背伸びして村上春樹を読んだ思い出の幻影が忘れられず、37歳になってもやっぱり春樹が好きなままです。

かつて女子高で春樹を読んでいたら、クラスのちょっと目立つ感じの女に"村上春樹ってスケベな話ばっか書いてるんでしょ?紺さんってそういう本読むんだ〜笑"と話しかけられ、実際春樹はドスケベな描写が多いので私は黙りこくってしまいました。

そこに通りかかった、背のすらりと高い才女のAさんが、"私も春樹読むよ。春樹は面白いよ"と言ってくれて、その後はクラスで春樹を読んでいても馬鹿にされることもなくなりました。その時に読んでいたのは『ノルウェイの森』で、いまだに私の本棚に大事に保管されています。

私はそういう思い出も込みで村上春樹が好きなんだ。もはや春樹が好きなのか思い出が好きなのか分からん。でも、長いこと好きでいる作家ってみんなそうじゃないですか?

Big Love…