ホラー耐性ゼロ人間、洋ホラーを観る
日曜日である。この記事を読みにきてくださっている奇特な方たちが私のnoteにどんな内容を期待しているのか分からないのだけれど、なんとなくひとまとまりの内容(文鳥についてとか育児についてとか)を書いたほうがウケが良い気がする。閲覧数も伸びやすい。
でもそんなことは関係ない。
なぜなら今日は日曜日だから…。書くことがないときはいくつかのネタを寄せ集めるしかない。毎週日曜日は背水の陣。
今週も書きます。
①ホラー映画を観た
Twitterを見てくださっている方ならご存知の通り、私は飲酒が大好きで、ほぼ毎日何かしらの酒を飲んでいる。昼から飲めるチャンスがあれば確実に飲む。晩酌は絶対にやる。
最近はサウナも好きで、週に1回くらいの頻度で通っている。熱風に耐え、キンキンに冷えた水風呂に浸かってから外気浴をすると脳の芯がホワァーンと緩む。これが最高に気持ちいい。
私が好きな飲酒もサウナも、要するに強制的に気分を変える装置である。酒を飲めば多少なりとも陽気になるし、サウナは”整う”から気持ちいい。
しかし、本来飲酒もサウナも精神的な緊張を解すために使うのは望ましくない。どちらも心血管系に多大な負担をかけて一時的な幻を見ているだけであり、本来の用途とは異なっている。酒は食事をうまくする程度に嗜むべきだし、サウナは気持ちよく汗をかくために行くべきだ。陰気な人間が悩みを忘れるためにやるべきことじゃない。根本的に私は間違っている。
そんなことは分かっている。
分かっているがやめられないので、健康を害さず気分を変えることのできる趣味はないかなあと探していたところ、ホラー映画という選択肢に行き着いた。
私は怖いものが基本的に苦手である。今まで観たことのあるホラー映画はスタンリー・キューブリックの『シャイニング』のみで、和製ホラーはCMを観るのすら怖い。お化け屋敷には入ったことがない。
でも、めちゃくちゃ興味はある。今Twitterで話題の台湾発ホラー『呪詛』も観たくて仕方がなくて、タイトルで検索しては感想を読み漁り、Netflixで一部だけ薄目で観た(本当に怖そうだったので即座に撤退した)。
和製ホラーも怖い怖いと言いつつ予告編だけは観る。そしてしっかり怖がる。夜寝るときになって些細な物音や微妙に開いたクローゼットの隙間が気になり始めて視聴したことを後悔する。それでも新作が出ると、予告編を確認しに行くのをやめられない。
多分私はホラーが好きなのだ。20代の頃に比べると肝が据わったのか鈍感になったのか、あまり映像の中で観たことと現実を結び付けなくなった。そもそも仕事と育児で疲れすぎていてベッドに入ると1分以内に眠ってしまうので、寝る前に色々思い出して怖がる暇もない。
今ならホラー映画を観れるんじゃないか?そう思い、観た。フォロイーに勧められた『死霊館』を…。(ホラーが苦手な人もいると思うのでリンクは貼りません)
とはいえ、何の武器もなく丸腰のまま挑むのは怖すぎたので、
①Googleで事前に情報を調べ(予告編を観る限り、恐怖の演出は初心者でも耐えられそうなレベルだった)
②ストロングゼロを飲み(正気を失うために)
③夫と一緒に
観た。
夫は富士急ハイランドの戦慄迷宮すら”全然怖くなかった♩”と宣うほどホラー耐性が高い人間なので、一緒に観るには最適の相手だった。隣で私以上に怖がっている人間がいると泣いてしまうので…。
結論としては2時間程度の鑑賞で、リタイアすることなく『死霊館』を完走できた。
あらぬところから急に手が出てきたりとんでもない表情の霊が出てきたりするシーンはあったが、そういう直接的な怖さより、”これからくるぞ…くるぞ…”と鑑賞者の恐怖レベルを高めている静かなシーンの方が怖かった。
むしろ、霊が人間の脚を引っ張って床の上をめちゃくちゃに引き摺り回したり、家の壁に掛けられている写真をどんどん落としたりするシーンではちょっとウケてしまった。自分が死んでるからって他人の家でやりたい放題やりすぎである。全然ホラーに詳しくないが、海外の霊の方がやり口が派手なんじゃないだろうか。
日本の霊の方が静かにこちらを追い詰めてくる陰湿なイメージがあり、多分私には和製ホラーの方が”効く”んじゃないかと思う。しかし、そもそもホラー映画を観る目的がギャーギャー言いながら怖がって強制的に気分転換を図ることなので、洋ホラーの方が向いているのかもしれない。和製ホラーを観たら声も出ないくらい怖がってしまう気がする。
映像は視覚を通して否応なく恐怖を煽ってくるが、読み手の想像力に委ねられる小説はどうなのだろう?十二国記を書いた小野不由美の『残穢』はかなり気になっており、試してみたい。しかし、タイムラインにいる人間が口を揃えて「この本は家に置いておきたくない」と言っているので不安しかない。Kindleで買えばいいのか?恐怖のあまりiPhoneごと捨てたくなったらどうしよう…。
おすすめされた際に聞いていた通り、『死霊館』は除霊を担当するウォーレン夫妻の存在が、ホラー耐性0人間にとってはかなり救いになっていた。仕事に対して真摯に向き合う姿勢、お互いを尊敬し愛し合う二人…。恐怖目的でホラー映画を観た私のようなどうしようもない人間にも、その良さは伝わってきた。しかも実在の除霊家だそうで…。『死霊館』シリーズはどれも評判が良いので今後ホラーで気分を変えたくなったときに観ようかなと思う。
段々ホラーに体を慣らして、『ミッドサマー』と『ヘレディタリー』を観たいな…。評判を見る限り多分好みだと思う。『呪詛』もいつか制覇したい。おすすめがあれば教えてください。
ここまで書いたら2000字を超えてしまったのでおしまい。こういう日曜日もある。明日も祝日ですね。私は出勤ですが…。皆様良い休日をお過ごしください。