園とのコミュニケーション どうしたらいい?
園に対して色々思うところがある。
園に対してどんな風に気持ちを伝えたらいい?なかなか、わかってもらえない…
そんなご質問も少なくありません。
保護者の皆様の気持ちを受け止めつつ対応していく責任は、園側にある事を前提だとは考えています。
その上で保護者の皆様にも、気持ちをため込んでしまったり、過剰な摩擦を起こしてしまったりしないような、コミュニケーションのコツをお知らせしてみます。
“このようにしてください!”というものではなく、“
こんな表現いかがでしょう?”
“ちょっとしたヒントになると嬉しい”
という程度での発信です。
ご興味がありましたら、目を通していただけると幸いです。
《園とのコミュニケーションを振り返ってみましょう》
まずは、園とのコミュニケーションを振り返ってみましょう。
どんなことが言いにくいでしょうか?
どんな関係性をイメージしているでしょうか?
・こんなこと言ったら、うるさい保護者って思われるかな~?
・こんなことを言ったら、我が子を可愛がってもらえないのでは?
本当は聞いてみたいこと、伝えてみたいことがあるのに、「まあいいか…」と言葉をのみ込んでしまう。
小さなストレスを抱え込んでいく。
※言いたいことを言わずに、壁ができてしまうパターン
・なんでそのやり方なの?
・言っていることの意味がわからない!
・少しは、親の気持ちも考えて!
自分の感覚とは違う園の在り方に、疑問や不満を感じ、あれこれ言い過ぎてしまう。
※言いたいことを言いすぎて、溝が深まってしまうパターン
大まかには、壁か?溝か?というイメージでしょうか?
溝を恐れて壁ができてしまい、八方塞がり…そんな状態では、苦しすぎます。
ちょっとした言葉の選び方のヒントになれば嬉しいです。
《コミュニケーションのヒント》
ヒント①
話しかけていくタイミングをつくる
遠慮しながら「ちょっといいですか?」
そのタイミングが、都合がいい場合と、そうでない場合があり、忙しいときであったりすると、どうしても園の対応は雑になってしまいます。
悪気はないのですが、日本の保育士配置基準は世界水準と比較して、とても低く、職員にはゆとりが少ないという背景を、ご理解いただけると嬉しいです。
どのような話がしたいのかにもよりますが、
「話したいことがあるので、お時間作ってもらえますか?」「夕方、5分ほどお時間ありますか?」と、ゆとりのある時間作りからスタートしてみましょう。
先生たち、忙しそうだから…別に…わざわざ時間を作ってもらうほどでも…
その遠慮が、逆に満足いく話し合いにならない場合があります。
急に話しかけられて、頭の中で組み立てていた業務を組み替えつつ話をするよりも、あらかじめ時間取っていく方が、落ち着いて話ができます。両者にとってその方が幸せなのです☺️
ヒント②
自分の気持ちを大切にする
「別に、たいしたことないんですけど…」
と遠慮した枕詞をおいてしまう。
その言葉の真意をくみ取って対応する職員もいますが、その言葉の通りをくみ取って対応してしまう職員もいます。
保育士も完璧な人間ではないことをご理解ください。
せっかく勇気を持って、言葉にしていくのですから、自分の気持ちがまっすぐに伝わるように表現してみましょう。
「○○の件が気になっています。詳しく伺ってもいいでしょうか?」
「○○の件がどうも腑に落ちなくて、確認させてほしいです」
自分の主張というよりは、“園の考えを知りたい”というスタンスで言葉を選んでみると、「別にたいしたことないのですが…」という遠慮した表現よりも、話の入り口はスムーズになります。
ヒント③
困っている事は何なのか?
困っているのは誰なのか?
初めての子育だと、困っている事は何なのか?それすらわからないことも多いでしょう。その迷いから
「なんとかなりませんか?」と漠然とした伝え方になりがちです。
もちろん、そこをくみ取っていくのが園の役割ですが、漠然とした気持ちに、園なりに応えたつもりなのに、「そういうことじゃなくて…」と満足いく結果にならない事も多いのです。
逆に改善のアイディアまで「こうしてください」と提案してしまうと、集団生活の中で、対応できることとできないことの判断の中で断られてしまい、溝を深めてしまうこともあります。
困っている事は何か?心配していることは何か?
冷静に話し合っていくためには、箇条書きでいいので、メモにしてみることをオススメします。
お子さんが乳幼児期の場合は、まだまだ、産後のホルモンバランスも不安定だったり、慣れない子育てに疲れていたりします。
会話というのは、気を遣うし、返答が自分の思いの通りでないと、心も揺れ動きます。
せっかくつくったコミュニケーションの機会が感情にブレ、「思っていたことの半分も伝えられなかった」「思ってもいなかったことまで、ついつい言ってしまった」となってしまう懸念もあります。
お守り代わりに、困っている事、心配なことのメモをしておくのもひとつの方法です。
そして、誰が困っているのか?
お母さん自身の心の迷いなのか?
子ども本人が困っているのか?
そのほかの人の心配なのか?
書き出したら客観的に眺めて、心を整えてみましょう。
例えば、お子さんはマイペースに楽しんでいるのに、保護者の方が焦って、皆と同じ事をさせて欲しい!みたいな気持ちが膨らんでしまっている場合などがあります。
困っている、心配している主人公はだれなのか?
困っているのは保護者であり、お子さんはきにしていない。主人公は明確な方が、解決もしやすいのです。
何もお子さんが主人公でない場合だってあるのです。
「それは、私の気持ちの問題かもしれないのですが、もう少し誘いかけてみてもらえませんか?」
と伝えるのと
「なんでうちの子だけ、させてもらえないのですか?うちの子がかわいそうです」と伝えるのとでは、印象は違ってきます。
ヒント④
えーそんなこと聞いていなかった!
逆に園の方から何か伝えられたときに、“知らなかった!”“聞いていなかった!”とモヤっとしたり、イラッとしたり…
でも、園が言っているし…「わかりました…」と引き下がる。というパターンもありますね。
「その件は把握していませんでした」
「そのように、認識していませんでした」
「聞いていませんけど!」と返答してしまうと、“言った”“言わなかった”のラリーになってしまいます。
“把握”や“認識”となると、伝え方や受け取り方がずれていた事の表現となり、ずれを発見したここから、互いに認識の修正をしていきましょう。と分かち合う方向に話が向かっていきます。
「では、今後は○○という認識でいいでしょうか?」と、今後に向けて再確認し、過去のことは水に流してしまいましょう!
精一杯の子育ての保護者の皆様、多大なる業務を抱えている園。認識の相違があって当然!違いに気がついたら、確認し合って次に向かう。それでいいのです☺️
まだまだ、いろいろなシチュエーションが思い浮かぶところでありますが、長くなりますので、今回はこれで留めておきます。
こんな時は、どうしたらいい~?
がありましたら、リクエストお待ちしています(笑)
お子さんが通う園とのコミュニケーションが少しでも円滑になることを願っています!
私たちはいつでもここで待っています。 何かあったらぜひ頼ってください。 この「しあわせお母さんプロジェクト」の活動を継続するために、 皆さんのご支援をお願いします。