不妊の味方、ツイッター
デリケートな話題だからこそ、不妊はツイッターをやれ
この強めな見出しがすべてです。以上。
というのはあんまりなので、もうちょっとつづけます。
私は妊活や不妊治療についての情報をツイッターから得ています。
なぜなら、同じように頑張っている方との距離感がちょうどいいからです。
リアル世界での友人とは、とてもじゃないけど共有できません。
「子を持たないDINKSになると決め込んでいる」なら気にすることはないのですが、「タイミング法レベルじゃ全然妊娠できない」場合、そんなに思い悩まずにすんなり妊娠できた人とは圧倒的な溝が生じます。
そして各人、自分がどのポジションかを表明する機会はありません。
というのも、私も友人たちも家庭をもった今、年1、2回ほどしか会うことはなくなりました。
貴重な集いの場で、そんな凍てついた雰囲気になるような話題には触れないのがベター、と大人の女性は考えますね?
そもそも、ご自宅訪問や完全個室な空間ならまだしも、公の場で「人工授精」とか「体外受精」とか「生理」とか「卵子」とか「精子」とか言えないですね???(まだまだキーワードはたくさんあるよ☆)
そこで、登場するのがツイッターです。
私自身ツイッターは2010年からやっていますが、そのアカウントとは別に不妊治療アカウントを持っています。
最初は当時取り組んでいたタイミング法にまつわることをつぶやくぬるいアカウントで、基礎体温に一喜一憂するようなウブなやつでした。(もちろん今でも大事ですよ基礎体温)
ですが、待てど暮らせど子どもはできない。人工授精してもだめだこりゃ。
今年の2月頃まで体外受精をするなんて発想はまったくありませんでした。
お金もものすごくかかりそうだし、体外受精自体がなんかよくわからんし…と。
自然妊娠の可能性の臨界点である人工授精6回目に差しかかった頃、ようやく体外受精に進もうと思えました。
ツイッターの中で体外受精に進んでいる方のツイートを目にすることが多くなるにつれ、いつしか自然に体外受精を受け入れる体制に仕上がっていたのです。
「体外受精はこわくない!」
私と体外受精はついに友だちになったのです。(木曜23時のテンションと語彙力)
ツイッターは「今」の不妊治療事情がわかる
ツイッターの中での体外受精や人工授精に踏み込んでいる人口の多さにはびっくりします。
もう、わんさかいるので、知らないだけで実はリアルでもそれなりにいるんじゃない?とさえ思います。
なにやら、2017年時点では総出生数のうち体外受精によって産まれた子は16人に1人の割合だそうです。日本の話です。
妊娠に結びつかなかった体外受精トライ数が45万件ほどあるということなので、技術精度が上がればもっとシェア率は伸びるのではないでしょうか。
いやはや、私が体外受精に進もうと思ったのは、ツイッターのおかげと言っても過言ではありません。
妊活雑誌や書籍などにも経験者のお話は載っていますが、情報としては有益でも、誰にも打ち明けられない繊細な話題だからこそ、うまくいかない思いを共有したい部分は補えません。
しかも過去の時間軸の話なので、やっぱり身近に感じられないんですよね。
そんな中で、リアルに「今」頑張っている方の状況を知ることができるツイッターはとても心強い存在です。
そして、個人の治療の進捗状況がわかるので普通に参考になります。
妊娠判定で陽性が出ると急に丁寧語で報告したり、「心拍が確認できるまでここにいさせてください」などという定型文で締めくくられるツイートが散見されるようになるのも醍醐味です。
私もいつかはそうつぶやきたいものです。
ちなみに、妊活アカウントの場合、妊娠するとマタニティアカウントを新たに作って移行したほうが無難、という暗黙のしきたりがあります。
そのまま続ける方もなかにはいますが、いかんせん、発する空気感が明らかに違うので、ほとんど交れません。
また、一人目不妊と二人目不妊(子どもは1人はいる)にも大きな隔たりがあるので、「二人目不妊アカウントにフォローされたから即ブロックした!」というのもよく目にする光景です。
こういうところも含めて独自の文化が作られていくツイッター、おもしろいですね。
インスタグラムでも妊活や不妊治療をあげている人はいますが、使い勝手としては断然ツイッターのほうがいいです。
これからもツイッターを活用して、不妊治療を続けていきたいと思います。
そして早くマタニティアカウントつくりたい。