Apple祭り
iPhone 12 Pro Maxのカメラ
新型iPhoneが、ついに出揃いましたね。
3Gの発売から出るたびに毎年買い替えてきて(正確に言うと日本では使えもしない米国版iPhoneから)13年目になりますか。これだけの高額商品を毎年買わせるアップルは、全く恐ろしい会社です。
今回は一度に3機種も投入してきて、しかも同時にHome Pod miniだとか、間髪入れずに新たなプロセッサを搭載した記念碑的なMacをぶっ込んできたりと、やがて年末だというのにティム・クックは人類の財布をスッカラカンにさせるつもりのようです。
ここ最近のスマホは高機能になったぶん、機種変の作業が結構面倒なんですよね。キャッシュレスだとかSNSの引き継ぎだとか、すんなり一発操作だけでサクッとは行かないんですよ。
とは言え、新機種がどう進化したのかは知りたいですし、これまで全ての機種を発売日当日に入手してきた私は、もう儀式的に止める事は出来ず、ここで止めてしまうと良くないことが起こりそうで怖いので、今回はApple StoreでSIMフリー版のiPhone 12 Pro Maxの買い増しをして、とりあえず何でも良いから格安SIMをインストールして使ってみることにしました。
5Gは?
この際、5Gは損切りです。どうせまだ5Gは使えるエリアも狭いですし、一部界隈では盛り上がりを見せているようですが、ほぼ私の生活には影響が無く、現時点で使えたとしても、恐らく「速ぇえ」ぐらいの感覚しか無いでしょうし、それだったらWiFiの方が速いので、5Gは後回しで良いだろうと判断しました。幾つか比較検討した結果、今回はLINEモバイルのSIMを導入してみる事にしました。
理由はシンプルで、スクリーンタイムで私のiPhoneの利用頻度を確認したところ、よく使っている機能が音楽のストリーミングを含むSNSでの利用が最も多かったからです。LINEモバイルには『SNS音楽データフリー』オプションというプランがあります。要するに「音楽を聴いたりLINEを含むSNSを使っているぶんにはデータ通信料を免除してやる」。というものです。
データフリーとは
対象サービス利用時にデータ通信量を消費しない機能のことをいいます。データ容量を使い切っても(通信速度制限がかかっても)、データフリー対象サービスの通信速度は落ちません。
※データフリー対象サービスであっても、機能によってはデータフリー対象外となる場合があります。
※LINEモバイルより転載
但し、このサービスの説明にはやたらと注釈が多いので、実際のところどこまでフリーなのかは使ってみないと分かりません。
iPhone 12が届くまでの間にオンラインでSIMの申し込みをしてみたところ、2日ぐらいで手元に届きました。MVNOであるLINEモバイルではキャリアを選ぶことが出来ます。私はソフトバンク回線を選択しました。
なぜ一番大きなサイズのiPhone12 Pro Maxにしたのかと言えば、理由は2つ有り、ひとつは新しくなったカメラやLiDARセンサーが、どれほどのものなのかを試したかったのと、もうひとつは私自身の性能の問題で「老眼」です。画面はデカいに越した事は無いだろうと。
Apple純正の虫眼鏡みたいなマークのついたクリアケースが先に届いていたので「結構デカいな」とは思っていたものの、本体が発売当日の午前中に届いて開封をしてみたところ、カーナビ画面ぐらいの大きさがありました。薄型カメラだと思えばなんてこと無いサイズですが、携帯電話だと思った瞬間にデカいです。既に届いていたLINEモバイルのSIMをインストールしてアクティベーションも難なく終わり、念のためスピードテストをしてみたところ、40MBの速度が出ていたので問題は無さそうでした。
※ちなみに22時頃に計測してみたところ80MBは出ています。
どういうわけだかメインのSoftbankの方は60MBしか出ていません。
で、カメラどうなの?
さっそくカメラ、じゃなくてiPhone 12を持って犬の散歩がてら近所に撮影に出掛けてみました。
まずは最も広角なレンズで撮影してみました。
かなり画角が広いです。大自然の中にでも行けば、かなり迫力のある画が撮れそうです。奥の方にそびえ立つ茶色い建物は石川県庁です。
HDRが効いているせいか、細部までキッチリと写っています。
次に同じ場所から中間となる画角のレンズで撮ってみました。
茶色いヤツが迫ってきましたね。
奥さんと犬が判別できるところまで寄ってきました。
最後に一番長いレンズです。
65mm相当の中望遠レンズだとデジタルズーム無しで、ここまで寄ることが出来ました。茶色い壁に模様があるところまで判別できますね。
雲の階調も綺麗に撮れています。
広角レンズで芝生と雲と人物と犬を撮ってみました。
夕刻だったこともあり少し暗めですが、やはり空と雲の階調が綺麗に描写されていますね。カメラの表現力はiPhone 11 Proよりも更に豊かになっているように感じます。私が普段使っているFujifilmのX-ProやLeicaとは方向性が全く違いますが、これはこれでとても良いカメラだと思います。
モノクロームモードも大変階調豊かで、少し大袈裟に感じるぐらい雲のダイナミックさが伝わってきます。
夕日が沈むタイミングで、リビングからの風景を撮ってみたところ、木々の表情から夕日までを余すところなく撮影することが出来ました。これも優秀なHDRの恩恵でしょう。肉眼で見た記憶に近いものだと思います。
また、かなり暗いレストランの店内で手ブレ補正で撮影した画像ですが、手持ちで約2秒間で撮影したものです。iPhone 12 Pro Maxの手ブレ補正はかなり優秀で、AI補正が入っているのだとは思いますが、暗部もキッチンの中や照明までも写しています。
ポートレイトモードもボケの感じも良いですし、以前では少し嘘くさくなっていたフォーカスのエッジも違和感が無いように見えます。
iPhone 12 Pro Maxで最も感心したのは、ホワイトバランスかもしれません。暗がりで白い器に盛り付けられたイクラを寄りで撮影してみたところ、ほぼ記憶と同じ描写で撮れていました。
カニの不気味さもちゃんと撮れています。これを最初に食べた人は勇気のある人だったんだろうなと思います。
しかし、カニの中身って食べるところしか無いですけど、よく生きて動いてますよね。謎の生き物だと思います。
まだまだ続くApple祭り
こうしてカメラで遊んで、まだ新型iPhoneを使い倒してもいないというのに、Home Pod miniが届きました。これはこれで別の記事にして書こうと思いますが、初代モデルとはまた違った意味で驚くべきスピーカーでした。
ステレオ・ペアで購入してみたのですが、ついこの前まで「モノラルの音もなんか良いよね」なんて言っていたのですが、当たり前ですがもうモノラルには戻れません。
そして明日にはAppleの記念碑的な新型Macbook Airが届きます。
先行レビューではベンチマークで何倍速いとか、性能的にMac Proと遜色無いとか、楽しみでしかない記事を目にしますが、68系→Power PC→Intelと使い続けてきたユーザーとしては、Apple悲願の独自プロセッサー初号機は買わないわけには行かないでしょう。
これだけの劇的な仕様変更なのに、全く同じデザインで出してきたあたりも、Appleの深みと凄みを感じざるを得ません。
動かないアプリがあったとしても、そのうち動くようになるからどうでも良いんです。問題無く動くMacも手元にありますから困りませんし。
きっと次の新製品も凄いんでしょうね、と期待させるAppleは全く恐ろしい会社だなと世界を賑わせつつ、株価も更にどんどん上がって欲しいと願うばかりです。