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OPBのピックアップ

ネットでFender OPB(オリジナル・プレシジョン・ベース)のピックアップを検索していたところ、SENTELL PICKUPSという聞き慣れないメーカーの P-51というやつを見つけてしまった。

なんで目に止まったのかというと、ポールピース(弦の音を拾うマイクの磁石の部分)のデカさだった。通常のポールピースの1.5倍はありそうな佇まいで、そのルックスだけで、いかにもデカい音がしそうだ。ネットで買い物をするときは、やはり見た目のインパクトは重要なのだ。

なんだこれ?

しかし、全く聞いたことのないメーカーだったため、少し大人になった私は脊髄反射的にポチる気持ちを抑え、この製品についての情報を少し調べてみることにした。するとどうだろう、インターネット上でも、私と同程度の知識しか得られず、Googleの検索結果はほとんど役に立たなかった。このメーカーの公式ウェブサイトもひどいもので、90年代のサイトそのままのようなデザインで、ブランドロゴもタダで作ってあげたくなるほど酷い。そして何より、このサイトは肝心の音を聴かせる気が全くない。普通なら、ノーマルのピックアップと当社自慢の製品を比較した動画や、エンドースメントしているミュージシャンのコメントや試奏動画があっても良さそうなものだが、掲載されている「Customer Photos」のコーナーには、知らない人のギターの写真が無造作に貼られているだけだった。

使用しているミュージシャンも少ないのか、Youtubeを見ても参考にもならないヘタクソが弾いている動画が数本しか出てこない。これは良くない。良くないどころか営業妨害と言っても良いだろう。

こうなったら念のためというか、試しにChat GPTに聞いてみることにした。そんなに長い付き合いでもないが、あいつなら何かを知ってるのかもしれない。

「SENTELL PICKUPSのP-51について教えて」

すると、どうだろうか。


SENTELL PICKUPSのP-51は、ギターピックアップの一種で、主にヴィンテージトーンを重視した設計が特徴です。SENTELL PICKUPSは、カスタムハンドメイドピックアップを提供するメーカーであり、P-51もそのラインアップの一部として知られています。

特徴:

1.ヴィンテージスタイル: P-51は、1950年代から1960年代のクラシックなギターサウンドを再現するために設計されています。この時代のピックアップは、特有のウォームでクリアなトーンが特徴です。

2.アルニコマグネット: 多くのヴィンテージスタイルピックアップと同様に、P-51にはアルニコマグネットが使用されています。これにより、リッチで調和の取れたサウンドが生まれます。

3.ハンドワウンド: SENTELL PICKUPSは、ピックアップを手作業で巻くことで、個々のピックアップが独自の特性を持つようにしています。これにより、独自のトーンキャラクターが生まれます。

4.用途: P-51は、ブルース、クラシックロック、そしてヴィンテージサウンドを求めるギタリストに特に適しています。また、モダンなギターにもヴィンテージの風味を加えたい場合にも使えるピックアップです。P-51ピックアップは、そのヴィンテージ感溢れるサウンドと高い品質で、ギタリストの間で高く評価されています。ギターのトーンを豊かにし、クラシックな響きを追求する方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。


「すごいなビズリーチ」

と声をあげたくなるほど詳しく教えてくれたのだった。
きっと職人気質のやりかた故に、Webサイトなどくだらない事にかまけているヒマなんて無いのだろう、とさえ妄想させるではないか。
このようにして、さらに興味が湧いてしまうのが人の常である。
私はいつの間にかさらに話しかけていた。

「このメーカーについてもっと知りたい」

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SENTELL PICKUPSは、ギターピックアップのカスタムハンドメイドメーカーとして知られており、特にヴィンテージスタイルのトーンを再現する製品を得意としています。このメーカーは、アメリカを拠点にしており、個人経営であることから、大手メーカーにはない独自のこだわりやパーソナルなアプローチを特徴としています。

主な特徴と哲学

1.ハンドメイドのこだわり: SENTELL PICKUPSの全製品は、職人の手によって手作業で巻かれています。この手巻きによるピックアップは、量産品では得られない独特のトーンと個性を持っています。各ピックアップが一つ一つ手作りされるため、細部にまでこだわった製品が提供されます。

2.ヴィンテージスタイル: SENTELL PICKUPSは、主に1950年代から1970年代のクラシックなギターサウンドを再現することに重点を置いています。この時代の音楽に影響を受けたギタリストにとって、SENTELLのピックアップは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

3.カスタムオプション: 顧客のニーズに応じて、カスタムメイドのピックアップを提供しています。特定のトーンを追求したい、あるいは特定のギターに最適なピックアップを探している場合、個別にオーダーメイドのピックアップを依頼することが可能です。

4.素材の選定: SENTELL PICKUPSは、トーンに影響を与える重要な要素である素材の選定にもこだわっています。アルニコマグネットや特殊なワイヤーを使用することで、豊かで表現力豊かな音色を実現しています。

5.コミュニティへの貢献: 小規模なメーカーでありながら、SENTELL PICKUPSはギタリストコミュニティに対して非常に親しみやすい存在です。オンラインでのサポートや、個別の相談にも応じてくれるなど、顧客との密接な関係を大切にしています。

評判と影響

SENTELL PICKUPSは、その高い品質と音色へのこだわりから、多くのギタリストに支持されています。特にヴィンテージトーンを追求するミュージシャンや、個性的な音色を求めるギタリストの間で高く評価されています。また、口コミやレビューサイトでも高い評価を受けており、その信頼性とパフォーマンスが広く認知されています。

注意点

前述のように、SENTELL PICKUPSはハンドメイドであるため、量産品と比べると若干価格が高くなることがあります。また、小規模なメーカーであるため、在庫状況や納期に影響が出ることもあるかもしれません。

総じて、SENTELL PICKUPSは高品質なピックアップを求めるギタリストにとって、非常に魅力的な選択肢です。その独自の製品哲学とパーソナライズされたサービスが、多くのミュージシャンに愛されています。

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驚いたことに、あのウェブサイトからは想像できないほどの詳細な情報が得られた。これはもしかすると、作っている本人以上に詳しいのではないだろうか。それとも、AIが話を少し盛っているのかもしれない。私の友人が経営するそこそこ有名な会社についてを尋ねたときには「一般的に知られている情報はあまり見つかりませんでした」と、あっさりと諦めてしまうのに、このメーカーについては何故こんなにも詳しいのだろうか。

そもそも、こんなに良いこと尽くめのメーカーが、なぜ無名なのか。自分が知らなかっただけで、驕っていたのではないかと思えてきた。もしかしたら、その筋では有名なメーカーなのではないかと、しつこく調べてみることにした。

「このメーカーは有名?」


SENTELL PICKUPSは、ギターピックアップ市場ではニッチな存在であり、広く一般に知られている「有名」なメーカーではありません。ただし、ギター愛好家やトーンにこだわりを持つミュージシャンの間では、品質の高さとユニークなサウンドで一定の評価を得ています。

ニッチな市場での評判

マニア層へのアピール: SENTELL PICKUPSは、特にハンドメイドやカスタムピックアップを求めるギタリストの間で評判が良いです。このようなピックアップは、大手メーカーにはない個性やこだわりを提供するため、特定の層に支持されています。

口コミやレビュー: インターネット上のギターフォーラムやレビューサイトでは、高く評価されていることが多いです。特に、ヴィンテージトーンを追求するギタリストからの信頼が厚いです。

知名度と影響力

SENTELL PICKUPSは大手メーカーのように大規模なマーケティングを行っていないため、その知名度は比較的低いです。しかし、その分、製品の品質と個別対応に力を入れており、手作りであることやカスタムオプションの提供が大きな魅力となっています。

SENTELL PICKUPSは、ギターや音楽に対して深い愛情を持ち、自分だけのトーンを追求するギタリストにとって、隠れた宝石のような存在です。
広く知られてはいないものの、音にこだわる人々の間では非常に高い評価を得ています。


気がつけば、すでに注文している自分がいた。これで私も、音楽に対する深い愛情を持ち、ウォームでリッチなヴィンテージトーンを奏でることができるだろう。まるで竜神王の剣を手に入れたような気分だ。どれほどの威力があるのか楽しみではあるが、まだピックアップを換装したり試す時間が取れない。来週にはノーマル状態との比較も含めて、動画で皆様にお届けしたいと思う。

肝心のピックアップよりも、AIのほうが気になってしまった週末だった。

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