卒業式の思い出
もう1つ、そこの中学の卒業式の話しますね。
あれは13年前の3月11日
午後2時40分
明日は卒業式で毎年通り中学校に卒業式の壷花を納品しました。
中学校に納品を終え
車での帰り道
突然、車が横に横転するくらいの激しい揺れに襲われました。
当たりは物凄い土煙が立ち前が見えず
走行は不可
土煙の影から電柱達がグラングラン揺れているのがわかりました。
運転している母親に
もっと前出て
電柱倒れてくる!
と言い
その直後道路と反対側に電柱が倒れ助かりました。
急いで店に戻り
母は妹や父、自宅の安否確認
私は店や納品先の確認
店は小さな店だったので私のお気に入りの花器が2つ割れてただけで無事でした。
さて中学校は…
2万以上入る大きな壷
割れてたら母親泣くだろうな
と思って行ったら
なんと無事!
妹の担任だった先生が抑えててくれたらしいです!
震度7でした。
奇跡
先生ありがとう
それからずっと私は店にいました。
もしかしたら予約のお客様が来るかもしれないと。
毎日通いました。
お客さん来るんですよ
家が半壊してても花買いに
私は
おばあちゃん大丈夫だった?
花どころじゃないんじゃない?
無理はしなくていいよと言うと
墓場でじいさんビックリしてるから彼岸だし花持って行ってくる。
墓石倒れてたら大変だし。
と
まだ余震もあり心配でしたが
彼岸だから花買うって人が普通に来ていました。
不思議です。
ライフラインは途絶え、ガソリンだってままならないのに
みんな、わざわざうちに花を買いに来てくれたんです。
そして毎日店を開けていたら街の情報交換所になりました!
私はスタンドと提携していたので
そちらからやお客様から情報が入り。
みんなでちょっとしたハザードマップではないけど被害状況や危険箇所の共有などができました。
店に出勤してから出かける時はチャリ
寝る時はボードウェアに寝袋
灯りはロウソク
ご飯は土鍋ご飯や
近所の人といろいろわけあったり
卒業式の花は誰もいない体育館の壇上でで1人佇んでいました。
寒いから3週間経ってもそのままでした。
私は何があっても花屋
周りがそうさせてくれているんだなと思いました。