新規オーダー「囚われの過去」について
【囚われの過去】
グレード2 セットオーダー/研究 ブラントゲート
あなたのヴァンガードが「エバ」を含む【煌求者】ならプレイできる!
【自】【オーダーゾーン】【ターン1回】:あなたの【煌求者】が、(V)か(R)に登場した時、そのターン中、そのユニットのパワー+5000してよい。
【起】【オーダーゾーン】:【コスト】[ソウルブラスト1、このカードを【レスト】させる]ことで、あなたのドロップから、【煌求者】を1枚選び、山札の下に置く。
[……助けて、オブスクデイト。]
DZ-BT08/034 RR 2024
イラスト/刀彼方
2024/12/06(金)発売
【VG-DZ-BT06】ブースターパック「時空創竜(じくうそうりゅう)」に収録のエバ関連新規カード。
■概要
新規のG2研究オーダー
①ターン1回、場に出したエバかオブを+5k。
②起動、SB1+自身レストで、ドロップのエバかオブを山に戻す。
①の効果は、パワー最大値の底上げ。枚数に応じて重複する為、貼った数分パンプが出来る。
②の効果は、主に楽園エバを山に戻し、スペライ先が無い状況を回避できる。
■使い方
エバはライドラインの効果により、確定で研究オーダーをサーチできる為、「囚われの過去」をゲームに絡ませることは難しくない。
理想は、G2ターンに囚われの過去をプレイし貼る。
そうすることで、それ以降のエバ、オブのパワーを毎ターン+5kすることが出来る。
2ターン目のG2オブが15k(10k要求)となり、3ターン目の楽園エバで出したG3オブが33k(25k要求)となる。
ターン1ではあるものの、パンプするタイミングは選べるので、メインフェイズ中に出したオブにパンプをし初撃のパワーを高めてもよいし、スペコで出したオブの最大値を底上げしてもよい。
今までは手出しのオブより楽園でスペコしたオブの方がパワーが5k高かったが、「囚われの過去」により、両ラインのパワーを揃えることも、片寄せすることも可能となった。
・4ターン目以降に貼る研究に択が増えた。
今までは、
であったが、囚われを貼ることで容易に要求値を上げることが出来るため、展開が出来ていて、ガード値にも余裕がある場合の択として大いにあり得る。
・スペライ事故回避が可能に。
イミグラー発行以降のエバは、イミグラーの効果によるスペライを前提とした動きとなっている。
したがってスペライ先である楽園エバは山札にあってこそなのだが、ダメ落ち、素引き、ターン経過による枚数の減少等により、山札の楽園エバが枯れることが多々ある。
今まではセコンデルやヴァルトロッサ&ライエルのドロップを山に戻す効果を駆使し、楽園エバを山に戻していた。
囚われの過去は貼れてさえいれば、毎ターン継続して楽園エバを山に戻すことが出来る。
コストもSBなので、前ターンにスペライしソウルになった楽園エバをSBし、それを山に戻すことが出来る。
永久機関の完成である。
■評価
採用枚数は1~2枚といったところ。
今までのここ先、楽園エバ、イミグラーといったデッキを根底から変えてしまうようなカードではない為、今まで入れていたカードと入れ替えるような形で採用し、今までの欠点を補うカードという評価。
今までのデッキ構築によって、評価は分かれると思うが、
セコンデルを採用していた人にとっては、確定かつ1枚で継続して楽園を戻せる札としてかなり重宝するだろう。
デッキスロットが空き、怪獣に寄せないなど構築が大きく変わる。
うちの構築はヴァルトロッサ&ライエルにて楽園エバを戻していたが、ヴァルライにアクセスする手段が限られていたため、狙ったタイミングでの山札戻しが難しかった。
その点、囚われは楽園エバで好きなタイミングに確定サーチが可能なため、手札に来た楽園エバを、雑に切ったり、ラボからの展開札として使用可能になった点も大きい。
↓ ここからは実際の使用頻度と構築の話になる。
前述したが、囚われの理想パターンは、
G2ターンに1枚貼り、その後継続パンプを与え、必要なタイミングで楽園エバを山に戻す。
といった具合。
ここで、エバデッキの一つの問題である、
「研究オーダーを何種類何枚ずつ採用するか」
が出てくる。
もっと言うと、「イミグラーにどうアクセスするか」、である。
詳細は省くが、怪獣型のエバが在るのはそういうことで、
個人的に、「奔流エネルギーの研究」は2枚確定だと思っている。
どのデッキにも事故というものは存在するが、エバデッキにおける事故とは、「イミグラーにアクセス出来ず、楽園エバにスペライが出来ない為、デッキが回らない」状態である。
それを回避するには、イミグラーにアクセスする札を採用し、3ターン目までにイミグラーにアクセスすべきである。
とするならば、エバのライドラインで確定サーチ可能な研究オーダーで、イミグラーにアクセスする札である奔流は確定採用カードとなる。
ライドラインでサーチ可能な枚数は2枚なので、2枚が確定枠となる。
実際に回した場合、3ターン目までにイミグラーにアクセス出来る頻度は、体感9割5分。
これは、奔流を2回使用して加わる場合もあれば、初手からある場合もあるし、奔流*2からのラボ、知恵エバ、ヴァルライをフル稼働した場合も含めてのこと。
これを、奔流に頼らずともイミグラーにアクセス出来る、またはアクセスしなくても回せるというのであれば問題ないが、うちはイミグラーにアクセス出来ないと土俵にも立てないと思っているので上記のような考えになる。
奔流2枚を確定枠としたが、初手、または1枚目の奔流でイミグラーにアクセス出来た場合は2枚目の研究オーダーに択が出来る。
その場合、囚われを貼ることで理想パターンとなる。
このタイミングでのダメ落ちや捨て札になっている場合も考えられる為、2枚以上採用しておきたいが、必ずしもこのタイミングで貼らなければデッキが破綻する、というわけでもないので、採用枚数は保留。
↓ ここからはデッキ構築と回し方、考え方でさらに細分化されると思う
一般的な考え方として、
1ターン目に貼りたいのは、ここ先
2ターン目に貼りたいのは、囚われ
3ターン目に貼りたいのは、ラボ
では、4ターン目に貼りたいのは、「?」
大抵は4ターン目はラボであると思う。
山の圧縮がまだ完全ではないし、オブをはじめ山からスペコしたいカードも残っている状態が多い。
前ターンに前ユニットをガードで使っている場合、コンバインを絡めたとしても前が不足になりやすい為、ラボによる展開がベター。
そうなると、研究オーダーの比率は、
ここ先:囚われ: ラボ : 奔流 :大成功
1 : 1 : 2 : 2 : ?
といった具合。
エバのデッキ特性上、もう1ターンは楽園に乗る機会があるので、5ターン目のオーダーを考える。
欲を言うと、このタイミングではどのオーダーも正解になり得るため、すべてが1枚ずつ残っている状況が好ましい。
が、デッキに採用するオーダーは経験上、8枚程度が望ましいと感じているので、あと2枠。
結論から言うと、ラボとここ先を採用しての
ここ先:囚われ: ラボ : 奔流 :大成功
2 : 1 : 3 : 2 : 0
の比率が現時点でのうちの結論。
ラボ3枚目の理由として、コンバインを1枚にしていることもあるが、焼きやインセプで使用した盤面の復旧をするのに、やはりラボは使いやすい。
後半での山圧縮にもつながるし、オブの誘発機会でもある。
ダメ落ちや序盤では使用しない為捨て札にすることも考慮すると、デッキに3枚はあってよいと思う。
ここ先の2枚目の理由は、1枚目のここ先とは意味が違うからである。
序盤に貼るここ先は、後のリソース変換ももちろんあるが、多くは「焼き対策」と考える。
とするなら、1枚目のここ先はオーダーゾーンにあってこそ真価を発揮する為、リソース稼ぎの効果を使えないことがある。
しかし、2枚目のここ先があれば、こちらはリソース稼ぎに充てることが出来る。
エバデッキのCB、SBは、無いならないで最低限の動きも可能で温存することもできるが、裏を返せばあればある分だけ、リソースやパワー増加、ガード値変換が可能なので、 後半のもう一押しにここ先を貼ることで、CB、SBによる最大値の増加が望め、押し切ることや守り切ることが出来るようになる可能性が高まる。
この2枚と囚われを比べた場合、
まず囚われを1枚は貼れている前提とするなら、山戻し効果は過剰である場合がほとんどなので、意味のないものとなる。
5kパンプ効果だが、これはラボやここ先でも同様のことが出来ると考えてもよいと思っている。
ラボはコストこそあるが、+5kの効果を有しているし、ここ先はラボのSBコストを確保することで間接的に+5k出来るともとれる。
囚われを貼るメリットよりも、ラボやここ先で得られるメリットの方が大きいと感じるため、上のような配分となった。
もちろん、デッキに枠の余裕があるなら+1枚囚われを採用してもよい。
5ターン目のラボ貼りでは通常、研究オーダーの枚数は5枚しかない為、3枚*2回レストする事が出来ない。
早い段階でのここ先のリソース稼ぎは、知恵エバのルック数や凍土のガード値を減らすことにも繋がる。
盤面に残りつつ、自身の効果でレストもできる囚われが活きる状況も大いにある。
環境によっては大成功の採用もあり得るので、各々自分に合った枚数配分を見つけてほしい。
取っ掛かりとして、配分に困っているのであれば、この配分を参考に回してみて、調整する指針にしてもらえたら幸いです。
■小ネタ
・囚われを2ターン目に貼る利点として、3ターン目オーダーを貼る前にイミグラーが盤面にいる場合、
①知恵エバ効果
②イミグラースペライ
③楽園エバオーダー回収
④囚われSBイミグラー
⑤オーダー貼り
の順番で処理することで、イミグラーを盤面で活用できる。
また、この動きのメリットとして、3ターン目以降、開始時に手札にオーダーがない場合でも、追加のオーダーを貼ることが出来る。
イミグラーが焼かれない限り、次のターン以降も継続して同じ動きが可能。
・囚われを4枚積み&ハビタブルで連打。
ハビタブルでオーダーを2回打てるため、囚われを連打して貼りパワーラインを上げようと試みました。
...出来なくはなかったです。
オブのパワーも上げやすく、単騎でのパワー調整も容易でした。
問題点として
・凍土のガード値が落ちる(レストしにくい、ソウルが一瞬で消える
・ハビタありき(ハビタへのアクセスが必要、CBが即無、ハビタが邪魔(ドッグ貼る余裕もない
・展開、リソースが枯渇(ここ先、ラボを貼る機会が減る弊害
ってな感じで、かかるコストが、得られる報酬に釣り合っていませんでした。
特化させるよりも無難に1~2枚使うのがよさそうです。
・2ターン目に囚われ貼ると、オーダーゾーンのグレードの合計が1+2=3になる為、レディアビリオの条件を達成でき、13kブースト可能。
G2や10kイミグラーとの23kラインを組むと、8kG1に対して20k要求が取れる。
・3ターン目までに、ここ先、囚われ、ラボと貼ると、グレード合計6となり、4ターン目に何を貼ってもグレード7が達成できて、アビリオの23kブーストが可能。
■刀 彼方先生
イラストレーターはG0エバ、G3知恵エバ、ここ先、ラボ担当の
「刀 彼方」先生(@clash_crash) です。https://twitter.com/clash_crash
今回も最高にエモいイラストを仕上げてくださって感無量です。
群雄譚は3章までしか読んでいないので、エバとオブがその後どうなったかは存じ上げないのですが、この「囚われの過去」がまたどこかの1シーンであるならば、それはそれはとても楽しみです、しこんな儚げな表情のエバちゃんを思うと心が穏やかじゃありません。
ここ先の時には、やられましたからねぇ、えぇ。
「……助けて、オブスクデイト。」
この言葉から何を読み取りましょうか。
エバがオブに助けを求めている?あのエバが。
おちゃらけて「助けて~」というシーンもあったと思いますし、戦闘中に「助けなさい」ってのもあったと思いますが、この届くはずのない独り言の「……助けて」は一体何から助けてほしいという願いなのか。
なんでも自分で出来てしまう天才エバチャンがオブに助けを求めている。これは切に願ったものなのか、意図せず不意に口をついてしまった言葉なのか。
外は豪雪、エバは白い建物の中、ということは「白の研究所」でしょうか。
とするなら、このイラストはどのタイミングを切り取った一枚なのでしょうね。
オブの名を口にできるエバ。「囚われの過去」とは「囚われていた過去」の話なのか、「過去に囚われている」のか。「過去」とはどこからどこを見た時の「過去」なのか。
群雄譚でもそのすべてを明らかにされていないエバとオブの二人ですが、まだまだまだまだ知りたいことがたくさんありますねっ
でも、「なんで」を繰り返したら、きっと見つかるはず。「“なんで”を億万回繰り返せば、神様だって裸になる」んだから。
だからこれからも「エバ」のデッキを握っていこうと思います、まる。
長くなりそうなので今回はこの辺で。
ご清聴ありがとうございました。
p.s. ホックはわざと外してるんだと、理解。 服着てるだけで、えらい!