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「MySQL 8.0 の薄い本」をリニューアルした話

「MySQL 8.0の薄い本」というものを作って配布してきましたが、配布開始 1 周年を機に内容を見直し、配布方法も一部見直しました。

※元々この話は Qiita に書いていたのですが、内容の一部が規約に抵触する恐れがあるので、リニューアルについてはこちらに書きます。note 初投稿です。

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「MySQL 8.0 の薄い本」とは?

こちらの Qiita の記事に書いたとおり、MySQL 8.0 の新機能と以前のバージョン(5.7 およびそれ以前)からの変更点について、

・利用例(サンプル実行例)
・それを扱ったブログ記事等へのリンク

を集めたものです。

配布用 GitHub リポジトリ

これまで自分が参加した勉強会・イベントで、無償で配布してきました。

MySQL 8.0 は Continuous Delivery Model(継続提供モデル)を採用しており、通常、四半期ごとのアップデート(バージョン番号の 3 つ目がインクリメントされる、いわゆるマイナーバージョンアップ)のたびに新機能が追加されたり、機能向上が行われたりしています(そのくせ「メンテナンスリリース」を名乗っているのが意味不明ですが)。

そして、「MySQL 8.0 の薄い本」もまた、MySQL 8.0 のマイナーバージョンアップに合わせて、四半期ごとに内容の見直しを行ってきました。

※正確には、四半期の中間でも内容の見直しを行っています。

何を、どう変えたの?

・電子版(PDF)と印刷版を分離しました。
・利用例(サンプル実行例)を増やす代わりに、印刷版からは参考ブログ記事等へのリンク(URL)の大部分を除外しました。
 →電子版(PDF)は元の構成のままページ数を増やしました。
・印刷版を BOOTH で配布し始めました。
 →有償。1 冊 100 円+送料(あんしん BOOTH パック 370 円)です。

※匿名での送付でなくても良ければ印刷版を無償でお送りします。詳細は GitHub リポジトリの README.md にて。

BOOTH・MySQL 8.0の薄い本 8.0.20対応版

どうして変えたの?

このあたりでも触れたのですが、

・印刷にラクスルを使っているため「本文 120 ページまで」という制限があること。
 →ラクスルを使っているのは「地方からの少部数単位でのオンデマンド発注」になるため。
・印刷版で利用例(サンプル実行例)を増やす余裕がなくなったこと。
・印刷物に長い URL がたくさん載っていても、あまり使いやすくないこと。
・新型コロナウイルスの影響で、オフラインの勉強会・イベントがなくなり、配布の場を失ったこと。

が主な理由です。

2020/06/23 追記:ラスクルの冊子印刷のページ数上限が「本文 164 ページまで」に増えました。

個人の道楽でやっていることなので、いっそ改訂配布をやめてしまっても良かったのですが、技術同人誌・商業本問わず「MySQL 8.0 を扱った本」が充実してくるまで、もうちょっと続けてみよう…ということで、リニューアルして継続することにしました。

気を付けていること

「無償またはそれに近い値段での配布なので、有用過ぎるものを作らないこと」です。

「えっ?」と思うかもしれませんが、他者の仕事や報酬を不当に奪わないために、無償提供するものが有償提供されているものを「侵食」しないのは大事です。

実際、この本を読んだだけでは具体的に何かのシステムやアプリケーションを作れるようになるわけではありません。ノウハウ的なものも(意識的に)誌面にはあまり載せないようにしています(そういうものは、できたら別の本として出したいところです)。

その代わり、なにかを作るためのアイデアを見つける「ネタ元」になるような工夫はしています。具体的には(技術同人誌ではほとんど作らないであろう)索引を巻末に載せています。キーワードを見て「こんな機能があるのか」というのを見つけやすいようにするためです。

そうこうしてるうちに...

MySQL 8.0 を意識的に扱う商業本としてはおそらく 2 番目ですが、「本命」といえるものが 7 月に発売されることになりました!

よし、これで「MySQL 8.0 の薄い本」はいつ更新をやめても…(違

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