腹が立って仕方がないので書き記す。

note、というものの存在はとても良く知っている。

文章を書く者の端くれとしてnoteは気になる存在だった。

Twitterで紹介されているnoteは才能に溢れたものが多く、どれも感心させられるものばかりだ。

いつか私もここにイカした文章を書き、多くの人に届けてみたいと思っていた。

思っていたのだ。

しかし私は今、怒っている。

イカした文章を書きたいと思っていたnoteを、

怒りのままに始めることになってしまったのだ。


なぜ私は怒っているのか。

次の2つの記事読んでほしい。



大体読んでいただけただろうか。

リンクに飛ぶのが面倒くさい!という人に説明すると、私が見せたのはこの2つのニュースである。

① 埼玉県の消防士4人が酔っ払った未成年の女性をカラオケでレイプした
② 望まない妊娠を防止するための「緊急避妊薬」をドラッグストアで販売してほしいという要望が提出された

この2つのニュースに関連性はないが、

同時期に話題になったことでたまたま私のタイムラインに同時に流れてきた。

それも、色んなリアクションつきで。

これがね、もう、すっっっっっごい腹立つの!

なんでだかわからないけど!!


根拠もなしに怒っていても仕方がないので

なぜ私が腹が立って仕方がないのか分析してみようと思う。

(誰が興味あるんだろうか…という懸念は私にもありましてですね…すいません、自分の怒りを消化するために書いてます、どうかお付き合いのほどよろしくお願いします)

※皆さんには耳障りな声かもしれないし、私の拡大解釈な部分も多いかもしれない。もし気分を害してしまったら申し訳ない。


なぜ私がこのニュースを見て目くじらを立てているのか。

(っていうか、noteって文字色変えたりサブタイトルつけたり出来ないのかな?もう少し工夫して文章書けるようになりたい。)

まず、先ほどのニュースに対するリアクションを見てなにかを感じ取ってほしい。



いや、女性に厳しすぎねぇ???

みなさん、段々とお分かりになってきて頂けたのではないだろうか。

私がなぜ、こんなにもヤキモキしているのか。

それは、

守られる側であるはずの被害者が、なぜか犯人扱いされているから

である。


まず①の事件。

未成年の女性が酔っ払っていたことを責める声が多い。

百歩譲って確かにそれは気になる。

未成年者による飲酒は褒められるべきことではない。

しかしそれはレイプする理由になるだろうか?

未成年者が飲酒していたら「よくないよ」と注意するのが普通であって、レイプするのはおかしい。

こういう事件が起こるたび、被害者を責める理由を探す人が必ず現れる。

短いスカートを履いていただの、女一人で男の中に入って行っただの、酔っ払っていただの。

でもそれって、レイプされる理由にはならなくない?



ここで一つ実体験を話させていただこう。

私は中学高校と、都内にある女子校に通っていた。

その制服がかわいいためか、通学電車ではほとんど毎朝のように痴漢に遭っていた。

車両を変えても路線を変えても、痴漢に遭い続けた。

同一犯ではない。当時はそれだけ女子中学生に痴漢をする人が多かったのだ。

(今は混雑が緩和され、痴漢の数は減っているはず。)

多少尻を触られるくらいで痴漢を捕まえていたら、毎日大遅刻だった。

だから私は心の中で決めていた。

「パンツの中に手を入れられたら捕まえよう」

今思えばなんて悲しい決め事だと、我ながら思う。

スカートの上から、パンツの上から触られるだけでも苦痛なのに、

パンツの中に手を入れられるまで我慢しないと、毎朝警察のお世話になることになってしまう。

警察のお世話になれば両親がやってきて、両親の悲しい顔を見ることになる。

犯人を捕まえてたとしても手続きには時間がかかり、学校には午後に到着することになる。非常に面倒くさいのだ。

(「パンツに手を入れなければ捕まらない」と言ってるわけでも、「パンツに手を入れられてないのに捕まえるのはおかしい」と言っているわけでもありません。私が拙い頭で考えた、自分の生活を守るための個人的な決め事です。痴漢は相手の同意を得ずに意図して触れただけでも犯罪ですし、被害に遭った人が嫌と思えばすぐに通報するべきです。)


そんなこんなで、痴漢に対する耐性が着々とできてしまっていた私は大学生になり、またも痴漢を捕まえることになる。

前述の通り、当時の私が痴漢を捕まえたということはつまり、パンツの中に手を入れられたということだ。

どこを何を触ったかもわからない、不潔か清潔かもわからない、誰の手かもわからないその手が、

女性の大事な部分に触れてくる、その苦痛はお分かりいただけるだろうか。

久々に痴漢を捕まえた私はまたも警察のお世話になり、事情聴取を受けた。

(その時警察でも駅でも更に苦痛なことが起こるわけだが、そのことはまた今度お話しさせていただこう)

そして大学の授業には遅刻。

単位が危うかった私は信頼のできる友人に前もって連絡し、こういう事件に巻き込まれたということを授業担当の教授に伝えてもらっていた。

全てを終えた私は大学にたどり着き、教授に挨拶に行った。

その時、教授は私を見て一言目にこう言った。

「そのスカートで痴漢に遭ったのか……」


その日、私は母と行ったフランス旅行で買った、お気に入りのワンピースを着ていた。

それはとても可愛いワンピースで、それを着た瞬間、胸が踊り出すくらい素敵なものだった。

ただ、その丈は普段履いているスカートよりも少し短かった。

とはいえ下に短パンを履いていたし、私なりに露出が多くなりすぎないよう工夫をしていたつもりだった。


それでも私には教授が言わんとしていることがわかった。

彼は必死に言葉を飲み込んでいたが、きっとその言葉の次にはこう言いたかったんだろう。

「そんなスカート履いてるから、痴漢に遭うんだよ」


私はショックだった。

丈の短いワンピースを履くことがそんなに悪いのか?

私は好きな格好さえできないのか?

それで性被害を受けたら、被害者のせいになるのか?

どうして教授は、私に痴漢をした犯人を責めずに、普段より丈の短いスカートを履いた私を差別的な目で見たのか?


当時の感情と同じような感情が、①のニュースを読んだ時に蘇ってきた。

だから私は悔しくて仕方がなかったのだ。


この文章を読んでも尚、「満員電車に短いスカートを履いて乗るあなたの自覚が足りなかった」なんて言う人がいるかもしれない。

まぁ……そういう意見の人もいるだろう。それはもうしょうがない。


でもちょっと待ってほしい。

なにか一言言いたくなった時、皆さんの心に留めてほしいことが3つある。

❶被害者を責めて、何になる?

❷一番悪いのは被害者でなく、どう考えても加害者

❸悲しい気持ちをなかったことにするな


このね、❸が一番重要なの。

被害者はどんなにビッチに見えようが、性格悪い女に見えようが、傷ついているの。

犯人を逮捕して一見解決したように見えるけど、中身はひどく傷ついて弱ってるの。

その気持ちをまずは大切にしてあげてほしい。

憎むべきは被害者でなく、その事件の加害者であり、罪。

ここに異論はないだろう。

だとしたら、被害者にかける言葉は変わってくるよね。

どうかわかってほしい。



そして②の事件に関してはまず、緊急避妊薬の必要性について語らせてほしい。

緊急避妊薬(通称アフターピル)とは、何らかの理由があり避妊できずに性行が行われたとき、望まれない妊娠を避けるために用いる薬のこと。

現在は産婦人科に行き医師の処方を受けないと買うことができない。

でも、この緊急避妊薬は時間が経てば経つほど効きが悪くなっていく。

そのため性行後72時間以内には服用しないといけない。

そんな時に、産婦人科がやってなかったら?

避妊に失敗してしまった。妊娠してしまう可能性がある。

一刻も早く緊急避妊薬を飲んで安心したい。

そんな時、ちょうど大型連休で産婦人科がやっていなかったとしたら?

黙ってその子供が生まれてくるのを待つのか?

こういった望まれない妊娠を避けるため、薬局で気軽に緊急避妊薬を手に入れることができるよう、現在働きかけが起こっているのだ。


ちょっと待って、と思う人もいるだろう。

そんなに妊娠したくないなら、きちんと避妊すればいいじゃないか。

避妊しないビッチが悪いんだろう。そういう意見を持つ人がいる。

よく考えてほしい。私は先ほど、

緊急避妊薬(通称アフターピル)とは、何らかの理由があり避妊できずに性行が行われたとき、望まれない妊娠を避けるために用いる薬のこと。

と言った。

この『何らかの理由があり』というところが超重要。

この『何らかの理由』を、「欲情しちゃってコンドームもなしにやっちゃった」とか「生でやりたくて仕方がなかった」なんて軽く考えてる人の多いこと。

たしかに、中にはよく考えず、意図的に避妊しない方法を選んだ人もいるだろう。

(だからと言って、そういった軽い考えの人々がアフターピルを飲めないようにすべき、というのは間違っていると思う。女性にはいろんな選択肢があっていいはずなのだ )

しかしそれ以外の理由も多い。

例えば……

お互い真剣に交際をしているが、経済的に妊娠は望まない。きちんと避妊をしてセックスしていたはずが、射精後よく見たら避妊具が破れてしまっていた。
何らかの事件に巻き込まれ、見ず知らずの人に強姦されてしまった。このまま妊娠しても自分を襲った相手の子供を愛せない。堕胎にはお金も身体的負担もかかるので、早いうちにアフターピルで妊娠を防止したい。
信頼できる男性と避妊具をつけてセックスしているつもりだったが、挿入してる最中、「俺、生じゃないとイケないんだよね」と男性が勝手に避妊具を外し、抵抗する隙もないまま再び挿入、射精されてしまった。


これ以外にも様々な理由がある。

(生々しい描写が苦手な人には苦痛な描写があったかもしれない。申し訳ない)

避妊できなかった人も、避妊に失敗した人も、その理由は計り知れないほどある。

それを一口に「じゃあ次も使えばいいやと言って、避妊せずに性行しようとする人が増えるため、気軽に緊急避妊薬を手に入れるようにはできない」と安易に言っていいのだろうか?


そもそもね、アフターピルってムチャクチャ高価なんですよ。

一錠大体15000〜17000円くらい。

しかもそれだけ効果が強いので、飲んだ後女性は激しい吐き気などの強い副作用に襲われる。

それなのに「じゃあ次も使えばいいや」となりますかね?

なったとしても、それはそれで金も負担もかかるわけだし、自己責任ってことで問題なくないですか?

一体何様なのだ。

女性が不貞に走らないよう取り締まる神様にでもなったつもりですか。


勝手に中出しされて、次の生理が来るまで「妊娠したらどうしよう」って怯えながら過ごす女性の気持ちは無視ですか。

不安を解放する窓口を広げることは、女性の不貞を広げることとは違くないですか。


苦しんでる人を救う方法が目の前にあるのに、

なんやかんや理由をつけて反対する神経が情けない。

悔しくて仕方がないんです。


と、今回ちょうどタイミングが重なったので、わざわざ2つの事件をまとめて解説してしまった。

もしかしたら2つの事件を同時に話したことでわかりにくくなってしまった人もいるかもしれない。申し訳ない。


ここまで飛ばして読んだ人のためにまとめていうと、

みんな、想像力を持ってくれ!!!

女性は男性と比べ力が弱いため、抵抗しようとしても抵抗できない。

暴力を振るわれていなくても、いつか暴力を振るわれる危険性がある。

その危険性を知って行動ができない女性も多い。

事件が起こるには沢山の原因がある。

どんな原因が絡み合って事件が起こったのかもわからずに、自分だけの判断で人を苦しめるのはやめないか。

今回の事件に限らず、常に思っていること。

今回は女性に関する話題となったけど、男性ももちろん、誰が被害者となる事件でも同様です。


初めてのnoteだけどこんなに感情的になってしまって情けない。

ただの一人の女性としての一意見なので、

これをきっかけに皆さんにもよく考えていただけると嬉しいです。

長い長い文章を読んでいただきありがとうございました。


今回書けなかったことや他に考えていることも気が向いたらまとめていけるといいなと思っているので、よかったら引き続き見守っていただけると幸いです。

では、仕事に戻ります。

(この記事を書くにあたりツイートを掲載させて頂いている方、もし問題がある場合は削除致しますのでご連絡ください。)

(この記事は素人の私が意見をまとめたものです。医学的根拠や、情報には甘い部分が多いと思います。参考にされる場合はご自身でしっかり調べることをお勧めします。)



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