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【働き方5.0】意識”だけ”高い系になるな! 新しい時代に必要なスキルとは?
ウィルスがドライバーとなり、デジタルとフィジカルの価値の間に急激な変遷が起こりつつある。コロナ時代の働き方について考えてみよう。今回紹介するのは落合洋一さんの『働き方5.0』です。
自分のテーマに価値はあるか?
「やりたいことを探しなさい」「好きなことを見つけない」と言われても、漠然としていて分からない。また、それに価値があるのかも分からない。
それを見つけるためのサーヴェイ(事前調査)は進路を決める上で極めて重要である。
追求したいテーマが見つかったら、以下の5つの問いかけをしてみよう。
・それによって誰が幸せになるのか
・なぜいま、その問題なのか。なぜ先人たちはそれができなかったのか。
・過去の何を受け継いでそのアイディアに到達したのか。
・どこに行けばそれができるのか。
・実現のためのスキルはほかの人が到達しにくいものなのか。
これにまともに答えることができるテーマであれば価値があります。
「意識高い系」という、どちらかといえば揶揄する意で使われる言葉があります。
上述の5つの問いを考えずに、自己啓発書やSNSのオピニオンリーダーの言葉の表面上で理解して物事を分かった気になる人間が増えたと著者は感じているそうです。
つまり「意識“だけ“高い系」が増えてきていることを憂慮していて、価値あるテーマを見つけて取り組み「真の意識高い系」を目指すべきだと述べています。
システムにモチベーションはない
スコット・ギャロウェイの『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』という本で巨大企業によって世界が牛耳られているということが書かれていた。(今はG-MAFIAらしいけど)本書の最後には、GAFAが提供する巨大プラットフォームを使わざるを得ない状況にあるが、それらを使い倒して生きていこうと記されていた。
それに関連させながら『働き方5.0』の話に戻る。
これからの時代、システムにより多くのホワイトカラーの仕事は代替され、システムに指示によりブルーカラーの労働者が働くことになる。だから何でもそつなくこなせるジェネラリストはシステムに代替されるので不要になる。だから専門性を身につけて、システムに代替できないスキルを見につけた方が良いと著者は述べている。
システムと人間の違いは何だろうか。それはモチベーションがあるかどうかだ。
システムにはモチベーションがない。人間にはモチベーションがある。
ここが大きな違いであり、人間がシステムに使役されないために必要なことだ。
モチベーションを持って(価値のある)やりたいことをやる。困難は問わない。
システムを十分に使い倒して、人間のやりたいことをやる。
システムによって指示された仕事をする人間になるのか。
やりたいことをシステムを使って実現する人間になるのか。
今、自分のやりたいことに価値はあるのか。モチベーションはあるのか。
それを考えさせられる一冊でありました。