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『ドラゴン・タトゥーの女』(2012/アメリカ)
9年近く勘違いしていたことがあります。「ダニエル・クレイグがパッケージを飾っていれば007シリーズに違いない」という思い込みでした。。
ということで本作もずっと『007 ドラゴン・タトゥーの女』だと9年間も思っていました。。
ドラゴンタトゥーの女がボンドガールでダニエル・クレイグがなんかやるんだろうなと思って『ドラゴン・タトゥーの女』を観たものだからさあ大変。
カッコいい女ハッカーがHONDAのバイクを乗り回して007並みに活躍
自分でもびっくりしたのですが、映画を観始めてもまだ007だと思っていて、今回のダニエル・クレイグは弱っちいなあと、どうしたんだよと憤慨してたんです←
オープニングに至ってはいつもの007の音楽でもないに関わらず、「今回は違う曲使うのね」とか「デビット・フィンチャーが007の監督するとOPも変えてくるわけね」とか思う始末でした(末期)。
・・・
はい、すいません。1時間ほど観たところで007と別物だと気づき、最後まで観ました。(もっと早く気づけ)
昨今は女性蔑視や差別についてよく話題になりますが、この映画もそれをテーマとしているようです。本作にはつらい過去を持ち、身も心も屈折してしまったパンクな天才女ハッカーが登場します。(女ハッカーって書くのもなんかアレですが、ここはご容赦くださいまし)
その女ハッカーがルーニー・マーラで演じるリスベット(ドラゴン・タトゥーの女)です。ルーニー・マーラは本作で初めて実質の主演を務めることになります。
この映画はリスベットの映画といって過言ではありません。ダニエル・クレイグもいろいろやりますが、ドジで弱っちいです。
それよりもリスベットがとにかくカッコよく魅力的です。暗い部屋でレンチンしてレトルト食品を食べるだけのシーンもなんかカッコいい。デビット・フィンチャーの撮り方がいいのかもしれませんが、ルーニー・マーラもがんばってます。よく体当たりの演技と言われますが、それです。よくやりますなあという感じです。
天才ハッカーだからインドア派なのかと思いきや、それで足りないところは足で稼いで悪いやつを追い詰めます。あとバイクを乗り回していろんなところに登場するんですけど、それもカッコいい。ちなみにあまりにカッコ良かったのでバイクを調べたら40年前のHONDAのバイクでした。
バディものサスペンスで楽しそうなあらすじだけど過激なので注意
さて前置きが長くなりましたが、あらすじです。
主人公のダニエル・クレイグ演じるジャーナリストはとある大物実業家の闇をすっぱ抜く記事を書くも逆に名誉毀損で訴えられて負けてしまい、無一文に。
とほほな状態でいると別の大物実業家から40年前の事件の謎を解くように依頼を受ける。そのミッションをクリアすると敗訴した裁判結果をひっくり返すような情報をやると言われたので引き受けます。でも今回のダニエル・クレイグは弱っちいですから、一人じゃどうにもならず、ドラゴンタトゥーの女をバディにして、事件の謎に挑むという話です。
これだけ聞いたらなんか面白そうなサスペンスじゃないですか。でも『ゴーン・ガール』とか撮っているデビット・フィンチャー監督ですから過激かつグロシーン多いです。私も最初007だと思ってましたら、なんかグロいなあーと訝しみながら観てました。
ご覧になる際は、カッコいい女ハッカーが登場するグロめのミステリーサスペンスだと思って観てください。決して007ではありませんよ!(しつこいぞ)
(面白さ:★★★★★★★★☆☆)