超絶技巧が織りなす逸品 デミタスカップの"推し"を語る
1.取材班、手のひらサイズの芸術と出会う
7月1日、くもり時々雨。
灰色の空とどんよりとした空気の中で、我々取材班は美術館を前にワクテカ(死語)していた――。
遡ること1時間前、今回のメンバー約6名はJR相野駅で1時間に1本しかないバスを待ちながら、こんな会話を繰り広げていた。
『え、デミタスカップめっちゃ楽しみやねんけど』
『え、それな。絶対ゆっくり見たいやつやん』
『いやーほんま。そもそも陶芸美術館行ったことある人おるん?』
全員が首を振る。
『(スマホでHP