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男性のクライアントを接待するには中華がいちばん

このご時世で、接待文化はどうなるのでしょうか。外部の方たちと仕事をするには、人とその土壌を知り、共有したほうがスムーズ。接待の機会が減っている今、接待のやり方を忘れないように、接待のこころえを書いておきます。シチュエーションはホストは女性で、ゲストは男性。どちらも男性ならバリエーションは広がるのですが、女性と男性の組み合わせはちょっとメンドクサイ。

この組み合わせになると、下心を疑われますから、全力で疑われない店を選ばねばなりません。

下心を疑われない、ベストな料理は、中華料理です。

接待に中華料理がいいのは・・

中華料理が嫌いだ、という人はほとんどいません。それに、お箸でいただきます。

ゲストの好みがよくわからない場合に、セッティングするなら、中華ほど無難なものはありません。

食材の好き嫌い、アレルギーの有無は前もって聞いておくべきですが、それらがあっても、中華料理なら食材のバリエーションが豊富です。

フレンチは、テーブルマナーが複雑ですし、接待では料金が高すぎる。今のスタンダードな接待料金は、ひとり5000円程度でしょう。

中華料理は味が想像できる

男性は味覚が超保守的ですから、フレンチやイタリアンのメニュー名は複雑で味が想像しづらいもの。食材や調理法がわからないと、何を頂いているのかよくわからないまま終わってしまう。中華であれば味の想像もしやすいのです。

目的は食事をしながら、ゲストの情報を収集すること。ですから、ホスト側も緊張してしまっては、話に集中できません。なるべく、緊張する要素を外していくことが必要なんです。

フレンチやイタリアンだと、ナイフとフォークを使ったり、音を立てないように頂いたり、ワインを選んだりと、気を遣わねばなりません。それにコース料理だと、3時間を超えるかもしれません。接待の料理は2時間程度で、ちょっと物足りないと思わせるくらいがいいのです。

和食の場合は、2回目以降にとっておきたい。それに、座敷に上がる可能性があるので(テーブル席かカウンターを指定しておけばいいのですが)靴を脱ぐのは避けたい。鮨は食べることに集中してしまい、あっという間に食べてしまう、と時間配分が取りづらい。

時間の配分からしても、中華に軍配が上がります。

中華料理は立地が分かりやすい

ゲストにとって、場所が分かりやすいのも、接待の気遣う点。フレンチやイタリアン、和食の店は、路地裏やメインの通りに面していない店が多いもの。その点、中華は駅からわかりやすい立地にあります。もし、ゲストが道に不案内でも、こちらが説明しやすいのです。

メイン通りに面している店ならなおよし。

隠れ家的なほかの料理店と違って、メイン通りにある店で接待することで、誰に見られたとしても、仕事で会っていると言えるのです。

接待におススメ!セレブ店からカジュアル店まで

新橋亭新館(しんきょうてい) http://shinkyotei.com/ 

新橋駅から虎ノ門方面へ3分ほど、外堀通り沿いにある大型のお店です。接待では、お店に直接来ていただきますから、駅からほど近く、わかりやすい、というのがベストです。個室もあります。何人でも、どんな構成でも対応してくれます。夜の接待コースは5000円から。港区新橋2-4-2

赤坂維新號(あかさか いしんごう) http://www.akasaka-ishingo.jp/

赤坂見附駅・永田町駅から弁慶橋を渡ったところにあります。ホテルニューオータニの向かい側。通りからは、木々が茂っていてちょっと看板が見つけづらいかもしれません。赤坂見附駅の駅ビル方面は人出もおおく賑わっていますが、こちら側は静かで重厚な空気を感じます。維新號は銀座にもありますが、大切なお客様や先輩世代をおもてなしするなら、赤坂です。部屋の設えや風情はクラシックで、厳かな雰囲気です。どんなセレブなお客様でも対応していただけます。コースは10000円から。フカヒレやアワビなど高級食材がいただけます。千代田区紀尾井町1-11

南国酒家 (なんごくしゅか) https://www.nangokusyuka.co.jp/

原宿駅から1分のコープオリンピアに本店があります。1960年創業しました。地方都市の駅ビルや商業ビルの中にもあります。セッティングに時間がないときやランチ接待などの急なときに使っています。味に間違いない、というのはこちらに安心感があります。

東京チャイニーズ 一凛(いちりん)  https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13153417/

最寄駅は有楽町線の新富町駅。銀座と築地の間あたりになります。新富町は小さなビストロが多くあります。一時は銀座の隠れ家的エリアとして人気でした。ちょっとわかりづらい場所なので、下見しておくとベスト。1000円ほどのランチがあります。モダンチャイニーズのお店なので、自分よりも若い世代のゲストや、ちょっと遊び心のあるお客さまをお連れするときに使っています。個室はなく、テーブル席とカウンターで、中華には珍しいオープンキッチン。活気のある店内です。周囲の音や話し声でちょっと賑やかです。フレンチや和の食材を使っている料理もあり、柔軟な思考の方をお連れすると楽しみながらいただけます。中央区築地1-5-8

中国菜 膳楽房(ぜんらくぼう)https://www.facebook.com/zenrakubou

神楽坂駅B3出口を出て、神楽坂通りを渡り、すぐの路地を入って4件目。外観は中華っぽくなく、ビストロのようです。ゲストに気を使わせたくないとき、接待されていると感じさせたくないときに使います。店名に中国菜とついているように、野菜のメニューが多いです。おいしい店や穴場の店を常に探している人をお連れすると喜ばれます。雰囲気も料理もカジュアルですが、そんなお店だからこそ、話も弾みます。予約時に予算や好みを伝えておくとコースを仕立ててくれます。メニューボードをみながらチョイスするのも楽しい。新宿区神楽坂1-11-8

接待とはいえ、お互いに料理と会話を楽しみ、この人と会うのって楽しいなって思わせることが大事。お店探しはデートの気分で。お店では、クラブのママになった気分で、聞き役に徹します。接待の時間は2時間+少々がちょうどいい。ちょっと話したりなかったと余韻を残して、終わらせます。




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