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おかん86歳。世の80代と何かがちがう・・30年後は自分もこうなるのか、日記~なぜ、うちのおかんはボケない?~

おかん、86歳
わたし、56歳。

おかんは、83歳にして、生まれて初めて一人暮らしとなった。
父が亡くなったからである。
一人暮らし歴、3年。
ときどき、きたか!認知症!
と思うことがたま~~にあるものの、
深刻化せずに乗り切っている。

とにかく、同年代の高齢女性と比べても、
頭も体も実年齢以下
なんで、彼女はボケないのか、を考えてみた。

世の一般的な女性の暮らしぶりと
何が違うのか。そこにヒントがあるように思える。

そして、
結論は、
おかんは、ずーっと
めんどーくさい生活をしてきた。

それが、今の健康につながっているような気がする。

その生活は、どんなにめんどーくさかったか、というと・・

亡くなった父は、今でいう2拠点生活をずーっとしていた。
といっても、同じ町内。わずか1キロ程度の距離である。
私が生まれ育った家が手狭になったので、今の場所に
家を新築し、
元々の家は事務所として使うことにした。
私が12歳ころのことである。

そのころから、
子どもらの生活ベースは新築の家
親のベースは事務所の家、となった。

朝ごはんは、寝起きしている新築の家。
お昼ごはんは、事務所のほうで、食べる。
そのため、食材を運ぶ。
夜は、子どもらは新築の家、
父は、事務所のほうで食べる。

母は日に4回以上、食事作り
せねばならなかった。

掃除は2軒分しなくてはならない。
ご近所付き合いも2軒分である。

全てが、2度手間のダブル生活である。
めんどーくさい。

その生活は、父が亡くなる間際まで続いた。
自営だったので、80歳すぎまで仕事をしていたし、
仕事がなくても、毎朝決まった時間に出かけないと、ご近所の人たちに
心配されるから、と
2拠点生活を続けていたのだ。

いっとき、そんな面倒くさい生活はそろそろやめたら?

と言ったことがあるのだが、口に出して、はた、と思ったのは、
その生活を辞めたら、この人たち、時間を持て余すな・・・・

と感じた。

娯楽のない高齢者二人の生活は、
家が1軒だと、時間が余ってしまうのだ。

あえて、面倒くさい生活をすることで、
体を動かし、頭を使うことになる。

料理は段取りである。
2か所で料理するためには、段取りが複雑化する。
ときには、持っていくのを忘れたり、
冷蔵庫にしまい忘れたり、
買い忘れたり、
も、あった。
そのたびに、自転車を繰って、行き来する。

頭も体も、使う日々だったのだ。

86歳になっても、
ボケず、寝込まず、元気で過ごしているのは、
このめんどーくさい生活を続けてきたおかげ、
なのである。


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