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山ログ2025-1月 冬は低山登山!絶景富士山を見に行く@大野山(神奈川)②山行編
山登り初心者のChi-さんと念入りに準備をして、1月13日、山行当日となりました。
40代になると、人は歩きたくなる、と安住紳一郎さんがラジオで言っていた。
50になると山に登りたくなるんである。
前日の準備の模様はこちら・・
山ログ2025-1月 冬は低山登山!絶景富士山を見に行く@大野山(神奈川)①山行前日・準備編|imacharin
山行当日!行きの小田急線
予定通り、新宿発 6時50分の小田急線にのって、新松田へ向かう。
新宿を出たときは、まだ薄暗かったけど、
だんだんと日が昇ってきて、明るくなってくる。
登戸あたりだろうか。
家々の向こうに山が見えてくる。
途中、車窓から富士山の冠雪が拝めた。
山が近くに見える。天気も申し分ない。
きっと、今日はいい日になる。
休日の早朝の小田急線内は、登山姿が多い。
がっつり装備している人、
軽く装備している人。
丹沢山系の入口は小田急線沿いが多い。
伊勢原駅で降りる人は大山に行くのかな。
渋沢駅で何人か降りていく。
塔ノ岳に行くのかも。
小田急線新松田駅に到着。バスで大野山入口へ
目的地の新松田駅を出ると、すぐバスロータリーがあり、
「西丹沢」行きと書かれたバスを見つける。
行先案内をしているお姉さんに、大野山入口に行くか確認して乗り込む。
バスの車内は、登山者ばかり12人ほど。
途中、「高松山入口」で女性グループが下車。
そして、「大野山入口」でわれわれが下車。
大野山入口で降りたのは・・・ふたりだけ!?
あれ??
あれあれあれ?
ここで降りるの、二人だけ?
ほかの人はどこで降りるんだろ?
・・・大野山は、「谷峨」駅から登るルートもある。そっちで降りるんだろうか。大野山入口ルートって、少数派??
一抹の不安。
ほかの登山者がいない、っていうのは、かつてない。
初めてのパターンだ。
だいたい、誰かしら、同じルートで登る人がいるもの。
最寄りの駅なり、バス停から登山口へ向かう人は、
何人かいるんである。
それが、今回は皆無。
・・・不安。。。
大野山は私たち二人とも初めて。
どっち方向に歩いていけばいいのかさえ分からない。
地図を見て、確かめる。
登山道入口が見当たらない・・・
入口は、バスが来た道を少し戻るとガソリンスタンドがあって、
そこを入っていき、トンネルの手前の坂を上がっていく。
しばらく歩くと、右手にカフェがあり、クローズの看板がかかっていたが、
トイレだけのご利用もどうぞ、と書かれていた。
そして、小さく、大野山の表示が出ていて、方向が合っていることに安堵する。
しかし・・しかし、だ。
登山道らしき入口が一向にないのだ。
ずーっとアスファルトの道を上っていく。
山っぽくない。
なんというか・・人里、なのだ。
民家があって、その前には自家用車がとまっている。
そこそこ大きな集落である。。
ぽつんと一軒家、、、感さえ、ない。
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行けども行けども、民家が・・・
民家の軒先には、こんなキュートな案内人とちょいちょい出会う。
お茶目な住人が多いのかしら。
山と人びとの近さが感じられてほのぼのする。
歩き始めてそろそろ30分。
後ろも前も、誰もいない。
この道でいいのか?はもとより、
なぜ、こんなに人がいないのか、
謎である。(その謎は、頂上で判明する)
しばし歩くと、茶畑が見えてきた。そして、その先には・・・
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廃校になった、小学校がある。「共和小学校」と書かれている。
ここで作業をしているおじさんがいた。バス停を降りて、約30分、
初めて出会った土地の人である。
おじさんが言うには、市から委託されて、小学校の管理をしているとのこと。廃校を再利用する計画があるらしい。
そして、やっと・・・
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富士ちゃんが、白い頭を見せてくれた!
ここに来るまで、見えませんでした。
そして、すぐ、顔を隠す富士ちゃん。
カーブミラーの下の表示は、右が「大野山」左が「山北駅」です。
表示どおり、右へのぼっていきます。
廃校をすぎると、トイレがありますよ。そして・・
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歩き始めて1時間。
やっと、到着です。登山口。
アスファルトの道よ、さよーなら。
やっと登山者と遭遇!
手彫りのいのししちゃん?いのぶたちゃん?が目印。
この先も、ちょいちょい、手彫りの動物たちが目を楽しませてくれます。
そして、このあと、念願の!
下山者とすれ違いました!!
「この先、シカがたくさんいるよ!」&
「今日の富士山!サイコー!」
なんてウレシイおことば!期待値爆上がり!
しかも、やっとすれ違った登山者に、テンションあがる~~~!
(登山道、間違ってなかった~~~の安心感)
ちなみに、登山道をはいるとすぐ、右側がガケ。
なかなかスリリング。
樹林に囲まれているところを歩いていきます。
冬だから、抜けがよくて、周辺を見ることができます。
オンシーズンだと、葉が茂っていて、展望はよくないでしょうね。
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写真でみると擬態されていますが、肉眼でみると、10頭くらいいたかな。
上の画像のなかに、シカは最低3頭います。見つけられました?
登山道は、初心者コース向けとはいえ、バリエーションがあって、なかなか楽しい。ストックを持ってこようかどうしようか、悩んだけど、ユーチューバーたちも1本持っていたので、もって来ることにして正解。
すぐ脇がガケだったり、階段が高かったり、落ち葉が積もっているところは
安心感がちがいます。
大野山頂上付近までくると、階段があります。それも、どえらい数の階段が。
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階段を登りきると、牧場へと続く車道があります。
この牧場で育った牛は足柄牛という神奈川県のブランド牛として有名。
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この牧場まできたら、間もなく頂上。と地図にある。が、
頂上の手前は、またまた急でながーい階段です。
階段の途中で何度も上を仰ぎみても、階段しか見えない・・・。
と、先を歩くChi-さんが
「あれ?なんかイベントやってんのかしら?テントが見える」
運動会とかお祭りとかで貼ってあるようなテントの白い屋根が見えた、
という。
オフシーズンにそれはないでしょう~~
トイレの屋根とちゃうか??
って言ってたら、
あ、富士山!
と歓声をあげるChi-さん。
富士山の白い頭だけが突然見えたので、
トイレの屋根と間違えたのでした。
頂上まであとわずかとなった階段で、やっとお目見えした富士山!
共和小学校で見たっきり。久々のご対面。
階段を上がるほど、ずん!ずん!と富士山が全貌を表してくる。
それはそれは、もう、最上級のご褒美💛
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なぜ、登山者がいなかったのか?
階段はキツイけど、富士山のお出迎えは、
そりゃー、もう、感動。
疲れも一気にふきとんだ。
到着時間は11時20分。
ほぼほぼコースタイム通り。
私がトイレに行っている間に、Chi-さんは、どこぞの山姉さんとお話ししていた。そして、なぜ、ワレワレのルートに人がいなかったのかが判明する。
それは・・・
谷峨ルートのほうが、ラクなこと。
そして、富士山を見ながら登れること。
なのだそうだ。
富士山を見るには、午前中のほうが見れる確率が高いのだ。
昼は霞みに隠れてしまうのが常なんだとか。
だから、富士山を見るなら、
谷峨駅ルートからいいのだ。
この山姉さんは、登山歴50年だそうで、丹沢の山々は
毎月どこかしらに登っているんだとか。
先月もここに登ったけど、今日ほどはきれいに見えなかったという。
富士山の眺めは、大野山がいちばん、と山姉さん。
そんな話をしていたら、山姉さんの連れの大姉さんが厠から戻ってきた。
御年、
山姉さん70代、大姉さん80代。
いや、もう、大先輩。
大姉さんはすごみもある美婆である。
たるみはナシ!
すべらかな肌。
年輪としての皺。
まっすぐな姿勢。
目指すは、大姉さんだわあ。80過ぎても、こうありたい。そして
ここに登りたい。
帰りは谷峨駅ルートを行く
さて、帰りである。
帰りルートは、谷峨駅へと向かう。
つまり、富士山を見ながら、下るのである。
右手に富士山を見ながら、ゆるゆると降りていく。
これさー、谷峨ルートで登ると、
富士山が見えるっていっても、ちょっと振り向かないと
見えないよね。
下りのほうが、よく見えるんじゃない?
と、なんだか、負け惜しみなのか、
今回のルートを正当化したいのか、
そんな遠吠えをしながら、降りていく。
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普段は、午後になると姿がみえなくなるんだそう。
この日に登った人は、超ラッキー。
頂上で、予期せぬ形で富士山と出合うのか?いいのか、
それとも、富士山と一緒に登るのか?
私たちのルートのほうが
断然、満足度が高い。と言い切れる!
わたしたち、
どれだけ徳をつんだのかしら?
神様のご加護だよね!
と帰路についたのでした。
しかもしかも、谷峨駅についたら、すぐに電車に乗れて、
もちろん、座ることができたんでした。
お次の山北駅では、多くの登山者が乗り込んできたので、
座れない人も・・・
今日に限っていえば、
私たちの勝利やな。
下山酒もうまかった。
美酒に酔った、申し分なしの一日でした。
今回の大野山コースタイム
コースタイム
8:45 バス停留所「大野山入口」
10:00 大野山地蔵岩コース入口
11:20 大野山頂上
14:30 谷峨駅着
帰りの交通
14:38 JR谷峨駅発
14:50 JR松田駅着
15;07 小田急 新松田発
16:23 新宿 着