hm26のコンセプトがきまるまで
お久しぶりの方も初めての方も、chihiro seyaです。心機一転、noteを活用していこうと思います。
ここ最近、ブランドコンセプトに魅力を感じてくれる人が増えてきてくれてとてもうれしいです。
知らない人のためにお伝えすると、『美味しいものに会いに行くための服』をコンセプトに日々洋服をつくっています。
このコンセプトになるまで、紆余曲折があったので、初心にもどるためにも、すこし振り返ろうと思うので、よろしければお付き合い下さいませ。
そもそも、服、興味なかったんです。
私は正直なところ、服大好きというわけではない。どちらかといえば、服に興味はなかった。
姉に洋服屋さんに小さいころから連れまわされ疲弊した記憶、誤って他人の試着室をあけてしまった苦い経験、そして体型...そんな色々な理由があって、好きではなかった。
年齢も重ね、好きな服と自分に似合う服が一致し始めたころ、洋服が好きになってきたけれど、心底好きというものではない。
でも、なぜか
私は文化服装学院の夜間に通うことを高2のときには決めていた。
何の心境の変化なのか、その時のことは思い出せない。ただ、もうそれは私の中で決定事項だった。
ここから、興味があまりなかった服のことを毎日考える日々が始まった。
文化服装学院の夜間は、いまおもえば青春
なんだかいろいろあって、私は文化服装学院の夜間に入学した。そこで、わたしはがむしゃらに服を作っていた。
課題がでれば、課題のほかにも+3ほどパターンを引いて服を作った。振り返ると、なかなか奇抜なものばかりで、穴があったらはいりたい・・。
文化にはいろいろな人がいて、いろんな年齢の人がいて、それはそれは刺激的だった。みんなおしゃれで、洋服が好きで、キラキラしていた。
特にそう感じたのは、文化祭のファッションショー
みんなで1つのものを作り上げるというものは、なかなか感動的だったし、なにより充実していた。
そんなこんなで、あっという間に3年がたち、無事に卒業することができた。
何を伝えたいのか、わからない
服を作る勉強をしていて、芽生えたのが自分のブランドを持ちたいという気持ちだった。
授業中にいろんなデザイナーの話や先輩たちの話をきいていれば、みんなそう思うとおもう。
実際、ブランドを立ち上げたいと思う人はたくさんいて、素晴らしいデザインを生み出す人はたくさんいた。
自分は、どんなコンセプトで洋服をつくろう?
その時の私は、お客様に好きな色を組み合わせてもらって、洋服をつくりたいと思っていた。
いい意味でも、悪い意味でもそれしかなかった。
ご察しのとおり、「何を伝えたいのか、わからない」と周囲からも言われたし、自分でもずっと思っていた。
じゃあ、コンセプトをちゃんときめよう!
次に私が考えたのは、「低身長の人のための洋服」
自分自身が152cmと低めなため、そういう方々のために洋服をゆくるのもよいなと思った
でもこれ、しっくりこないな。
低身長をターゲットにしたブランドはたくさんあるし、私がやらなくてもよいことだなと、すぐに辞めました。
本当に、自分が伝えたいことって?
このままではいけないとおもって、かなり焦っていました。
自分は何が好き?何が嫌い?就活以来に、真剣に考えました。紙にかきなぐって、真剣に考えました。
うーん・・・うーん・・・思い浮かばない・・・すきなものすきなもの・・
kinkikids?奈良?和風?日本?あざらし?ゆったりした服?・・・
黒、フリル、料理、あまいもの・・・
洋服に気を使うとき・・でかけるとき・・ライブ?買い物?食事・・
あ、わたしが、洋服を真剣に選ぶときって、美味しいもの食べに行くときじゃん・・
これが気づきだったんですね。
もともと、おうち大好き人間であるがゆえに、友人と美味しいものを食べに行くときがお出かけするときでもありました。
今日は、パフェだから、少しコーデに色を入れようかなとか、洋服選びと美味しいものに会いに行くトキメキがわたしにとっては同じでした。
これだ!私のブランドのコンセプトは、これだ!
『美味しいものに会いに行くための服』をつくろう!
短いですが、以上が、今のコンセプトに至った経緯です。食べることが好きな私だからこそ、出会えたと思うので、揺らがないように大切にしていこうと思います。
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hm26 chihiro seya