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広島の川辺空間活性化プロジェクト|HIROSHIMA RIVER LAB


プロジェクトの概要

広島の川辺空間をもっと楽しみたいと立ち上がった「HIROSHIMA RIVER LAB」。広島の川辺にまつわるまちづくりの実践者達とのコラボレーションにより取組を進めています。


取組紹介

川辺の賑わいづくりの課題解決アイデアを考える @22/4/15

持ち寄って、おしゃべりしながら、クリエイティブな解決へ|HIROSHIMA RIVER LAB

HLLは参画のための3つのステップ「気づく」「深める」「形にする」を掲げています。そして、学ぶだけ、アイデアを出すだけで終わらせるのではなく、アクション(実験・試行)につなげていくことを大切しています。今回は、そんなHLL発の待望の1stプロジェクト「HIROSHIMA RIVER LAB」の勉強会でした。

今回のテーマは、「川辺の賑わいづくりの課題解決アイデアを考える」。

広島市内の基町環境護岸を中心とした川辺空間を、全国初の100%市民によりエリアマネジメントをしている団体、RiverDo!基町川辺コンソーシアム(以下、RiverDo!コンソ)代表の西川隆治さんと常務理事兼事務局長の堀江剛史さんをテーマオーナーとしてお迎えしました。

2部にわけて進行した勉強会の前半。

まずHLLのボードメンバーでRiverDo!コンソの理事でもある水木さんからエリアマネジメント団体の概要説明があり、西川さんから「川(River)」で「Do!する(どうする)」ようなアクションする市民が増え、川辺に新しい景色が生まれてくることを目指しているといった想いやビジョンがシェアされました。

その後、参加者と一緒に学び考えたい課題として提示されたのが、広島市の保健所のルールで臨時出店では、「同じ場所で、4日以上食品の調理・提供ができない!!」。これは、RiverDo!コンソが占用しているフィールド(基町環境護岸)でにぎわいづくりのためにイベントで飲食を提供しようとしても、年間3日間までしかできない、ということ。これは、1年間の活動をしたからこそ直面した課題でした。

この課題に対して、「このルールがおかしい。変えろ!」といった対立的な反対運動でもなく、保健所に黙ってルールを破るのでもない。ルールを守りながら、川辺だけでなく、地域で外の公共空間を利用してにぎわいづくりをしたい人があきらめずに済む、クリエイティブでみんなが真似できる解決方法を見つけたい。そういったお題でした。

この課題を深めるために、なんと広島市の保健所の担当の上田さんと石井さんが参加し、このルールについて説明してくださいました。その説明を受け、参加者の側も質問し、解決の道を探っていく。こうした、行政の人と民間事業者や市民が一緒の場で話し合うスタイルは、まさにHLLが目指す「共創」そのもの。こうした場だからこそ、お互いが少しずつ胸襟を開き、一緒に考え合うことができたように思いました。

後半は、前半の話ややりとりを受けて、参加者のみなさんの知見を出し合うディスカッションタイムに。

・まさにこの課題に直面している。一緒に解決方法を探りたい。

・同じような、公共空間を使ったにぎわいづくりをしている。今からこの課題に直面しそう。

といった人がいたり、

・同じ課題に対して、他の県でこんな形で解決しました。

・飲食ではないけど、他の都道府県の事例を調べて、保健所の人と話し合ったら運用ルールを変えてくれた

といったご自身が経験した具体的な事例を提供してくれる方も。

・普段の置き場所は確かに問題。仕事柄、遊休土地の情報が入ってくるのでそういったところを提供できないか

・医師をしているが、仮設であっても、保健所の許可が出るようなしっかりとした設備が望ましい

といった、個人のキャリアを活かした視点やアドバイスも出てきて、アイデアのポットラック(持ち寄り)パーティーのような状態に。

最後には、西川さんが実験的につくった持ち運びできる仮設シンクをお披露目し、改善点を洗い出すなど、「これは解決まで行けそうだ」と思える具体的な話にまで至りました。

HIROSHIMA RIVER LABとして、仮設の屋台のようなものを作っていくという次のアクションが宣言されて、この日は終了しました。

HLLとしては、課題は具体的であればあるほど、具体的で実際的な知見やアイデアが参加者のみなさんから出てきて、共創しやすい場になることを学ぶことができました。

ご参加いただいたみなさま、RiverDo!コンソ西川さん・堀江さん、保健所の上田さん・石井さん、年度初めのお忙しいなか、ありがとうございました!

(HLL・岡本)

(写真:おだやすまさ



衛生管理基準をクリアした仮設の店舗で露店営業許可をとる屋台的プロダクトの制作@22/7/7

7月7日は七夕。日本全国で短冊に願いことが書かれる中、広島市内の基町環境護岸(RiverDo!フィールド)で「水辺で乾杯!RiverDo!基町川辺コンソーシアム1周年」が開催される中、HLLの1stプロジェクト「HIROSHIMA RIVER LAB」の勉強会の第2回を開催しました。

そこには、勉強会とは到底思えない、屋外で、川辺の雁木(がんぎ)に車座になり、夕景を背景に語り合う人たち。しかし、これこそ「広島の川辺空間をもっと楽しみたい」というHIROSHIMA RIVER LABが目指した、これまでにない学びの風景でした。


簡単に前回を振り返ると、「川辺の賑わいづくりの課題解決アイデアを考える」をテーマに、RiverDo!基町川辺コンソーシアム(以下、RiverDo!コンソ)の西川さん、堀江さんのお二人から、広島市の保健所のルールで臨時出店では、「同じ場所で、4日以上食品の調理・提供ができない!!(以下、「3日間ルール」)という問題提起がされ、公共空間を活用する上で大きな課題であることがシェアされました。

今回は、その課題に、パブリックスペース向けの屋台的なプロダクトを起点にして解決しようと動かれている、カミハチキテル-HEART OF HIROSHIMA-の今田さん、鈴木さんをお迎えし、現在進行中の屋台的なプロダクトについて、お話いただきました。

最初に、第1回勉強会にも参加された今田さんから、今年の秋に、カミハチキテルで八丁堀を使った社会実験を計画しており、その中で空き地の利用として屋台的なプロダクトを制作していることが説明されました。

第1回勉強会で話のあった「3日間ルール」に対して、「衛生管理基準をクリアした仮設の店舗で露店営業許可をとる」ことで解決する方法を目指し、「仮設の店舗」として「屋台的なプロダクト」を制作しているということでした。

では実際に、どのようなプロダクトを制作しようとしているのか。こちらは鈴木さんの方から、実物の10分の1サイズの模型を披露してもらいながら、詳しいプレゼンテーションがありました。

給水や排水設備、塵や虫などが入ってきづらくするための三方囲い、テーブルの高さなど、衛生条件はこうした模型を使って、広島市の保健所と細かくやりとりしながら確認を進めてきているそうです。

また、実際に運用する中で課題となりそうな「運ぶ」「保管する」に対しても、畳むことでコンパクトにし、大型バンの後ろに2台積める大きさにするなどの工夫もしっかりと考えられていました。

このプロダクトの完成度から、参加した方からは「この川辺に置いたらどうなるか?ワクワクする」「いつからお目見えするの?」「販売やリースとか、できるのでは?」といったコメントが出てきました。これは、早く実物が見たいというみんなの期待の表れ。10月くらいから、八丁堀で披露されることなど、今後の展開が楽しみです。

一方で、「これをどこに保管するのか」といった課題は残り、また、「どんな使い方をしたい?」「これを使ってお店を出したい人は近くにいない?」といった、使い手を発掘していくことも今後大事になっていくこともシェアされました。

この場で、これだけの人と可能性や課題感を共有できたことで、これからいろいろな方からへの協力を呼びかけやすくなり、「みんなで育てる広島の屋台文化」といった趣になってきました。

「まちのことを、まちの中で考える。」「川のことを、川辺で話し合う」

今回、そんなシンプルなことを、改めてやってみると、実に開放的で、気持ちよかったです。いい意見が出る・出ないとか、そういった話ではなく、こうした楽しい空気や空間を共有し、それぞれの想いを、いろんな人と交わせること自体が、次の新たな景色をつくる原動力になるように感じました。

ご参加いただいたみなさま、カミハチキテル-HEART OF HIROSHIMA-の今田さん、鈴木さん、お忙しいなか、ありがとうございました!

(HLL・岡本)

(写真:おだやすまさ

RiverみんなのMARKETレポート@23/3/19


23年3月19日、猿猴川のほとりにある「川の駅」と広島駅前 福屋裏「猿猴川水辺広場」にて「みんなの」 MARKETが開催されました。

当日は、過去最大規模のスペースを使い、フードに音楽に、コーヒーやお酒、アクセサリーや植物など多種多様な出店者と参加者が混ざり合い大きな盛り上がりを見せるとともに、広島の川辺空間に新しい風景が彩られました。今回は「みんなの」 MARKETの仕掛け人でもあるリーサーチャーの吉田実さんにお話を聞きました。

吉田さんは普段どんなお仕事を手掛けていらっしゃいますか?

シンクタンクの研究員として、主に都市計画やまちづくりに関する調査や計画策定などのお手伝いをしています。広島駅周辺地区まちづくり協議会の活動支援もその一環ですが、日ごろは行政からの委託業務に携わることが多いです。

広島駅周辺地区まちづくり協議会はどういうきっかけで関わるようになられたのですか?

もともとは広島市の職員時代に、当時の上司から広島駅周辺地区でのエリアマネジメント組織づくりについて検討するよう指示を受けたのがきっかけです。その後、縁あって今の立場で、業務として準備会議の運営や組織設立の準備に携わり、今も半分仕事、半分ボランティアみたいな感じで関わっています。

これまでの取組の経緯について教えてください。

広島駅周辺地区まちづくり協議会では、広島のアイデンティティの一つである川を活用した賑わいづくりとして、広島駅すぐ近くの猿猴川の活用について広島市への提言を行うなど、広島駅に来た人が川を感じることができる場づくりに取り組んできました。そうした中で、2022年1月に、猿猴川河川空間の包括占用主体として選定され、2か所の公共空間(川の駅、水辺広場(仮称))について、賑わいイベントやキッチンカーの営業をしたい人に貸し出すことができるようになりました。ただ、そうした場所ができたからといって、すぐに使いたい人が現れるというわけでもないので、まずは自らが主催イベントを開催するなどして、水辺空間の新しい使い方を提案し、活用の可能性を検証しているところです。

RIVER「みんなの」 MARKETのコンセプトやウリについて教えてください。

河川空間は公共スペース=「みんなの」場所なので、あまり形式にはこだわらず、そこに集まった人たちが、思い思いに楽しめる時間を過ごせる場づくりを目指しています。食事をしたり、休憩したり、仕事をしたり…、そういった「水辺で誰かが何かをしている場面」が日常的な風景になるような使い方が提案できるといいかな、と思って取り組んでいます。

うまくいっている点、ご苦労されている点などありましたか?

私自身は見守っているだけではありますが…、定期的に開催することである程度定着してきているかな、とは感じています。出店したいとか、キッチンカーを出したいといった問い合わせもあったりします。その一方で、広報という点では、SNSを中心に口コミでのPRに頼っているところがあり、まだまだ知られていないとも感じています。せっかく良い取り組みをしているつもりなので、もっと多くの人に知ってもらいたいですし、そうなることが取組に関わってくれている人のモチベーションにもつながるのではないかと思います。

また、屋外なのでどうしても天候に左右されてしまいます。いつも1週間ぐらい前から天気予報ばかり気にしています。

吉田さんが思われる広島の川辺の魅力や可能性ってどんなものですか?

広島ぐらいの都市規模で、これだけの川が身近にある都市は貴重なのではないでしょうか。ある程度都市的な暮らしをしながら、水や緑にいつでも触れることができるということは、同じような規模の他の都市と比べて大きな強みになり得ると思います。あまりにも身近過ぎて、住んでいる人はあまりその魅力に気づいていないのかもしれませんが…。

また、最近、広島駅周辺にも外国人観光客がかなり戻ってきましたが、特に何があるわけでもない猿猴川の川辺を歩いたり、写真を撮ったりしている姿をよく見かけます。新幹線が来るまでの時間をつぶしているようですが、私たちにとっては見慣れた景色でも、外国から来た人たちには魅力的な景色で、そこで時間を過ごしたいと思える場所なのだと思います。そうしたちょっとした空き時間を過ごす場所としての可能性も感じています。

最後に今後の展開を教えてください!

当面は継続的に開催しつつ、「みんなのマーケット」みたいなことをやりたい、という人を発掘していきたいと考えています。広島駅周辺地区まちづくり協議会としては、イベントを主催するというよりも、水辺でいろいろなことをやりたい、と思っている人たちの受け皿になって、そういう人たちが好きに使える環境を整えていくことが役割だと思っています。

また、エリアマネジメントの一環として取り組んでいますので、取組成果のエリア内への波及も考えていかなければなりません。単にイベントに人がたくさん来て終わり、ということではなく、イベントそのものにエリア内の人たちがもっと関わるとか、水辺の賑わいが周辺へ波及してエリア内の回遊性が高まる、といったことを目指した仕掛けづくりもしていきたいと考えています。


「みんなの」 MARKET仕掛け人(左から吉田実さん、野澤功平さん、ムラカミジンさん)

(聞き手:HLL水木智英


さくらとひろしま2023レポート@23/4/12

広島の街にある自然を暮らしに活かすライフスタイルを、見つけ、学び、提案するプロジェクト「しぜんとひろしま」。本プロジェクトの一環として広島市基町のRiverDoフィールドなどで「さくらとひろしま2023 」が開催されました。

今回川辺を活用した取組をプロデュースしたSATOMACHIプロデューサー和田徳之さんにお話を聞きしました。

「しぜんとひろしま」を企画された背景にはどういった想いやねらいがあったのですが?

「しぜんとひろしま」は、2019年に立ち上げた企画です。広島の身近な自然を楽しむコトづくりなどを異業種の垣根を越えてみんなで盛り上げていけたらと思って始めました。

自分だけではできないこともみなさんと協力し合いながらだったらできることがたくさんあります。マーケットを取り合うのではなく、マーケットというかカルチャーをみんなで創造できたらいいなぁと思って。

以前名古屋にいた時に、名古屋デザイナーズウィークのお手伝いをしていたことがあり、それまでライバル同士なインテリアショップが互いに協力し合い学び合う姿勢が素晴らしいなと思っていたのが根っこになります。

そこで、広島のアウトドアショップや東京のアウトドアメーカーに声がけをしつつ、アウトドアより身近なイメージな「しぜんと」がいいなぁと思って無印良品やNPO団体、お寺やメディアや商業施設など幅広く声がけしたのが最初です。

https://satomachi.jp/shizen-to-hiroshima/

今回、川辺空間を使ってみてうまくいった点、ご苦労されている点などありましたか?

今回の「さくらとひろしま」では、川を挟んで両岸をどうミックスするかを意識しました。

川辺の限定的な空間にとどめるのではなく、住宅街にも滲んでいくような企画にすることで、地域とのつながりが深まればと。

準備期間があまりなかったので、話し合いの中で冊子をつくるぐらいしかできなかったのですが、イベントの前後の時間の使い方が重要だと思っています。

和田さんにとっての広島の川辺の魅力や可能性ってどんなものですか?

自分は大芝の川沿いの公園で育ったので、小さい頃は暗くなるまで自然遊びをする場であり、中学生からは自転車で土手を走り自然の移り変わりを楽しんだりしていました。

なんといっても雁木がある事で、水面に近づけますし、いろんな生き物を観察しやすくなるのがいいですね。そしてちょっとした隠れスペースになるので、若い頃はコミュニケーションの場として良かったです(笑)

そして大人になって思うのは、なぜ雁木があるかということ。その積み重ねてこられた歴史を感じるようになってからますます広島にとって大切な財産だと感じます。

市内にこれだけ川が走っているので、街並みを良くも悪くも線引きがしやすいと思います。その上で、それぞれの地域のカラーが出るともっと面白いと思います。

最後に今後の展開を教えてください!

比治山公園ではこれまであまり手がつけれていなかった横つながりの機会を作ろうとしていますし、「さくらとひろしま」でも十日市界隈の横つながりも作れたらと思っています。

そのために、東京で100回以上開催していた「drinksひろしま」を比治山や十日市でも再開し、出会いと発見に溢れた多様な仲間づくりをしていきたいと思います。

SATOMACHIプロデューサー 和田徳之さん

【参考URL】

SATOMACHI https://satomachi.jp/

しぜんとひろしま https://satomachi.jp/shizen-to-hiroshima/

さくらとひろしま2023 https://satomachi.jp/sakuratohiroshima_2023/


やっぱり川辺が大好き!2023レポート@23/10/6

2023年10月6日(金)RiverDo!フィールドにて「HIROSHIMA RIVER LAB」を開催しました。 今回はメインゲストスピーカーにミズベリングプロジェクトディレクター、(株)水辺総研代表取締役、一級建築士等いくつもの肩書を持ちながら、水辺の魅力を創出する活動をライフワークとし全国の水辺の魅力アップに奔走する岩本 唯史さんをお招きし「ひろしまの川辺の可能性」というテーマで学び合いました。

市民主導でエリアマネジメントしているRiverDo!フィールドは、草刈などの日々のメンテナンスも市民で行います。今回のイベント前も運営メンバーみんなで草を集めフィールドを整えました。

また、堅くなりがちなまちづくり系の勉強会やトークイベントにDJが加わると気持ち良い空間に変わるという仮説を検証するため、広島市に在住しながらシンガーソングライターやDJとして全国区で活躍されている前園直樹さんにRiver side DJをしていただきました。これがもう相性バッチリ!オープニングから終始気持ち良いGROOVEをつくってくださいました。 さらに、ケータリングはブラジルをテーマにしたカフェを運営するkitokoiさんがサポート。肌寒さを感じ始める秋にぴったりな極上ホットワインやサンドウィッチなどを提供してくださいました。

さて本番。まずは広島都心の川辺に新しい風景を作り続けているRiver Do!基町川辺コンソーシアムの岡本泰志さん、広島駅周辺地区まちづくり協議会の吉田実さんから話題提供いただきました。 岡本さんは、未来の広島の日常を創ることは、水辺を楽しむ川の文化を創ることであり、それは自分たちが見たい景色/風景を創ることであること。そのためみんなでRiverをDo!していきたいこと。 吉田さんは、コロナ以降、密に人を集めることから、パーソナルなニーズに応じた、居心地が良いと感じる場をつくることが求められるようになっている中、例えば週末の夕方にビールスタンドがあって、そこに行くといつもの仲間がいて、豊かな時間を過ごせる。非日常だけでなく、日常を豊かに過ごせる広島の川辺づくりに取り組みはじめていることなどをお話くださいました。

その後、いよいよ岩本さんのお話。日本を含む世界各地のワクワクする水辺の取組をご紹介していただきながら、広島の水辺に関する具体的なアイデアもたくさん披露いただきました。
(以下一部ご紹介(岩本さんのFB投稿より参考転載))

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#広島水辺かるた 広島の水辺あるある、例えば手すりがないのはなぜか?とか、雁木かあるのはなぜか?とか、太田川放水路の役割とか、緑がたくさん水辺にあるのはなぜかとか?、広島の人たちにとってはあまりに当たり前の水辺の素晴らしい環境。灯台下暗しで、あまりに当たり前なこの環境のよさを、子供達が郷土の教育の一環で知る機会を、かるたとしてつくる。上毛かるたに由来

#中村良夫杯SUP大会の開催 太田川の環境整備に尽力し、機能的な必要性というより郷土のらしさを後世に残すために雁木の復元などを行って、結果SUP利用の促進につながった、中村良夫先生の功績に敬意と感謝を伝え、広島の水辺が特別であることを後世に伝えるべく、SUP大会に彼の名前を冠した大会を開催する

#水陸両用シャルソン(ソーシャルマラソン) どこでも乗り降りできる広島のらしさを活かし、SUP利用者も参加しやすいシャルソンの開催

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その他、広島の川辺に関する魅力についてもたくさんお話くださいました。例えば、広島市(特に都心)の川辺の多くは柵がほとんどなく、景観上・親水上とても魅力的であること。それは先人たちの都市景観に対するプライドとアクションにより実現できていたこと。川辺の周辺に背の高い建物が少なく、空がとても広く感じることができる絶好のRiverViewが維持できていること。市民プレーヤーの川辺に対する主体性が他都市に比べ極めて高いこと等。広島に住み続けていると当たり前と感じていたことがとても価値あるものなのだということがわかった貴重な時間でした。

その後はHLL平尾さんにモデレートに加わっていただき、River Do!基町川辺コンソーシアム代表理事の西川さんたちや広島大学田中教授、一個人として仕事帰りに寄ってくださった行政職員さんや都心会議メンバーさんたちを無理やり巻き込み(笑)クロストーク。 最後は前園さんのDJとkitokoiさんのケータリングを楽しみながら、参加者全員で川辺で乾杯交流会を1時間ほど行い楽しく会は終了しました。 このような風景が日常的にあるひろしまの川辺がやっぱり大好きです。 自由と責任の下で主体性を持ちながら、先人が築いてくださったひろしまの素晴らしい水辺環境にリスペクトしつつ、心地よい場をみんなでつくり次世代に繋いでいきたいと力強く思えたひと時でした。 今回は大学生やアーティストなども含む多様な方々が50名程度参加してくださいました。こうして集まってみんなでまちを考えること自体に大きな価値があると思っています。 また是非集いましょう。ありがとうございました!


HLL 水木智英
Photo by おだやすさまさん


ミズベリングフォーラム2023レポート@23/12/15

2023年12月15日(金)『ミズベリングフォーラム2023』 at 竹芝ポートホール。

まさに「新領域」を感じる素晴らしいフォーラムでした。

国内外から集結した登壇者さんの話は、日々試行錯誤されているからこその説得力があり、私たちもまだまだやれることがあるなと勇気をもらいました。

私は「広島の自由と責任」というテーマで、RiverDo!基町川辺コンソーシアムやひろしまリビングラボの取組み、広島都心会議やDIG:R HIROSHIMAといった官民連携組織・プロジェクトとの連携・支援によるまちづくりの加速化、そんな熱い広島にぜひとも遊びに来て頂きたい!といった内容をお話させて頂きました。

引き続き、自由と責任の下で、みんなで楽しみながら、広島の川辺やまちを良くしていけたらと思います。

会場でご縁を頂いた皆さま、ご聴講頂いた皆さま、ありがとうございました!

ひろしまリビングラボ/RiverDo!基町川辺コンソーシアム

水木智英


水辺×ナイトタイムエコノミーレポート@24/1/15

ポートクラウドにてナイトタイムエコノミー推進協議会 伊藤 佳菜さん、サプライズゲストに齋藤 貴弘さんをお招きし、水辺×ナイトタイムエコノミーの勉強会を開催しました。

会場はナイトタイムに相応しくライトダウンし、伊藤さんや齋藤さんのお話を起点に、広島の夜の魅力化についてみんなで語り合いました。

・今ある広島の夜の魅力をどう市民や市外の皆さんに知ってもらえるか。

・川辺は通勤路。桜の季節は気持ち良い。

・夜の川辺を楽しむインフラはある程度揃っている。あとは市民の楽しむマインドをどう醸成するか。

・川辺で会社の先輩と仕事帰りに缶ビール持って仕事の話をしたりしなかったりしている。

・川辺の夜のクルーズは魅力的だけど水位の差で安定的にサービスが提供できないのがネック。

・まちと居住地が近いので夜遅くまでまちで楽しめるのが良い。

・夜の川辺は暗くて楽しむ以前に危険を感じる。

・ライティングについて統一感がない。

・川辺のまちはロマンティックとセットでこそ成り立つ。

・イベントだけじゃなくて日常的にも夜の水辺を楽しみたい。

などなど話は尽きず、予定終了時間を大きく超過し、次回の再会を約束して惜しまれながら中締めとなりました。

「夜こそが“LIFE”」

「夜」は昼間とても得られぬ、親しい人間味のある安静の時。

トゲトゲしい昼の持つ、いっさいの仲違いと競争と過度の忙しさと人間紡績機の乾燥さに静かに幕をおろし、本来の人なつこい心に帰る時である。

これは伊藤さんが紹介してくださった都市計画家石川栄耀氏の素敵な言葉です。

そんな夜の過ごし方の選択肢の一つとして広島の川辺が選ばれる場所になるべく、引き続き斎藤さんや伊藤さんのお知恵も借りながらみんなで活動を進めていきたいと思います。(個人的には広島夜散歩のおすすめコース(30分くらい)をつくりたい!)

伊藤さん、サプライズゲスト齋藤さん、豊かな時間をありがとうございました!


◎ナイトタイムエコノミー推進協議会

https://j-nea.org/

◎写真撮影

おだやすまさ


自転車屋台製作レポート@24/2/24

みんなの財産である公共空間が楽しく心地良くなるとそのエリアに暮らす人々の幸福度は上がるはず。

そんな仮説の下、現在私たちが取り組んでいるのが広島ならではの自転車屋台の制作です。

自転車で生活しやすいコンパクトな広島に、屋台機能を持ったチャーミングな自転車たちがまちなかを移動し、これまで上手く使いこなせてなかった公共空間等の魅力化に貢献してくれた嬉しい。

ハンクラデザインの島谷さんをはじめ、遊び心を忘れない才能溢れるメンバー達が集結し、いよいよ第一号が完成します!

3月9日10日に開催されるCITY SCAPE(会場:台屋の鼻)にてお披露目予定。

お楽しみに!




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