Humans of HLAB Vol.24 Shiori Tazaki
あなたの「今」はどんなストーリーでできている?
Humans of HLABは、HLABの最大の魅力である「人」に焦点を当て、彼らが今大事にしている価値観やそれにまつわるストーリーを写真と共に発信していくプラットフォームです。Humans of New YorkというBrandon Stanton氏のプロジェクトをベースとし、インタビュアーの話を彼ら自身の語り方そのままにまとめ紹介していきます。
What makes you ‘who you are’ right now?
Humans of HLAB is a platform where it focuses on ‘people’ within the HLAB community to share their unique stories and perspectives - especially on what makes them who they are right now. The stories posted are based on the project, ‘Humans of New York’, which Brandon Stanton shares quotes and short stories from his interviewees in their tone of speaking, along with their portraits.
“「発信したい」と「形にしたい」は自分の中で別物なんだよね”
“Some of the things I want to “form” isn’t something I want to “share” - there’s a clear line between them.”
私、何かに対してこうあるべきっていう意識が強いんだけど、自分に対してもこうあるべきっていうのがあって。例えば、HLABでもディレクターなら、完璧にこなさなきゃっていう意識があるんだよね。それに、自分のことは自分でやるのがカッコいいって思ってたから人のこと頼れないタイプだった。でも、大学3年になってHLAB、ゼミ、バイトで仕切ったりする仕事が重なった時に、全部で期待を満たしたいって思って頑張りすぎてしんどかったのね。その時友達に「もっと頼って!」って言われてからは頼っても良いんだなって思えるようになった。特に変わったなって感じるのは、頼ってる時の弱い自分を認めて好きになってきたことかな。
そういうこともあってか、最近はもっと自分のことを発信したいなって思ってる。例えば私は小さい頃から戦争に興味があって。小学生の時、広島の原爆の絵本が飾られてて、赤でしか書かれてない絵とかを見た時、ギャップを感じてもっと知りたいと思ったし、確かに怖かったけど、これって「怖いから見ない」じゃなくて、「忘れてはいけないもの」「みんなが知らなきゃいけないもの」なんじゃないっけ、って感じたから。まだ参加してはいないんだけど、ちょうど戦争について私が影響を受けた本を書いた先生がやってる他大学のゼミに入ろうと思ってたところなんだ。他にも戦争の記憶とか写真を残そうとしてる団体に興味あるんだよね。
これまでは自分とか自分の意見を表現するのは文字しかなかったんだけど、あえてそうじゃなくて、声とか映像、絵だけで伝えるっていうことに今後はこだわっていきたい。興味を持ってもらうってすごいハードルが高いから、パッと見てわかるデジタルアートとかいいなって思ってる。ただ、自分の中では、「発信したい」と「形にしたい」は別物かな。戦争とか社会問題は知ってもらいたいから発信したいけど、お母さんとか弟を写した写真とか、高校の時の親友と2人だけが持ってるアルバムに関してはただ形にしておきたくて。私、もともと形にするのはどの分野においても好きなんだよね、日記も好きだし。でもなんで友達関係とか家族関係のことは発信しないのかってなると、評価されるのが嫌なんだと思う。自分の中ではキラキラした思い出だったのに、他の人の目に触れられたりすると評価されちゃうかもしれないじゃん。そういう意味では、私ってめっちゃ愛情深いタイプなんだなぁ...!
ーShiori Tazaki (HLAB TOKUSHIMA-MUGI 2019 EC, OBUSE 2020 Event Director)
*EC = Executive Committee
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