「いつもとは違う楽しさがここにはある」HLAB 2024 Board Introduction #16 Tomoya Kojima
2024年8月に行われる予定のHLAB サマースクールを中心となって運営していく学生メンバー(ボードメンバー)の、サマースクールや運営に携わる思いをお届けする「HLAB 2024 Board Introduction」。
今回は東京のプログラム全体を担う、小嶋智也さんにお話を聞いてきました。
タスキを繋ぐため
あなたが去年/過去参加年を経て、東京プログラムディレクターになった理由はなんですか?
HLABがここまで繋いできたタスキをさらにパワーアップして次の世代に渡すためです。HLABは今の日本の教育界において、かなり特殊で、尚且つ極めて重要な体験を提供している団体だと思っています。HLABがこれまで作り上げたものを途切れさせるのはあまりに勿体無い事だと思います。だからこそ、自分が今まで培ってきた経験を活かし、最高のサマースクールを作りたいと思っています。実際私が高校生としてサマースクールに参加した際も、私の周りにはいないような大きなエネルギーを持った人達が沢山いたことを今でも覚えています。運営する立場になった今、高校生に人生のターニングポイントとなるようなサマースクールを提供したいと思っています。
白一点
HLAB 2024全体のVisionのように、あなたが自分の未来を切り開いて、灯した経験/瞬間は何ですか?
小さな事かもしれませんが、高校生の時に未経験ながら空手部に入部したことです。短期留学でカナダに行った際に、海外の人々に日本の文化の魅力を伝えられなかった事が悔しく、一念発起して入部しました。周りは全員黒帯の中、私だけ白帯の正に「白一点」状態でしたが、何とか最後までやり切りました。この経験から未知のことに挑戦する重要性と楽しさを学びました。高校生以降の私の挑戦の数々は、全てこの経験から来ているのではないかという気がします。
きっかけが量産される場所
今年のリーダーシップ・プログラムのテーマとして「より熱くてより強い、最初の場を作る」とありますが、あなたが作りたい「最初の場」はどんな場所ですか?
沢山のきっかけが生まれる場を作りたいと思っています。人の考えや行動を変えるには、何かのきっかけが必要です。またそれと同時に、人の考えや行動を変えるには、非常に時間がかかります。人によっては何年もの時間を要する人もいるでしょう。だからこそ、多くのきっかけを提供し、そのきっかけをもとに持続的かつ自主的に参加者が変わっていけるような場所を提供したいと思っています。
恥ずかしいくらいバカげた夢を語ることができる場所
あなたにとって、HLABは何ですか?
福山雅治さんの「生きてる生きてく」という歌に、私が大好きなフレーズがあります。「大きな夢をひとつ持っていた。恥ずかしいくらいバカげた夢を。そしたらなぜか小さな夢がいつのまにか叶ってた。」という歌詞です。夢は大きいほど良いとよく言われますが、何となく大きな夢を語る事は恥ずかしいという雰囲気が今の日本にはあるような気がします。少なくとも私の周りには、「恥ずかしいくらいバカげた夢」を語れるコミュニティがあまりありませんでした。HLABはそれが驚くほど叶う場所だと思います。そういう意味で、私はどこか家族とも友人関係とも異なる、特別な場所だと思っています。
8日目こそがスタートライン
これから参加してきてくれる運営委員と一緒に、どんなHLAB 2024 サマースクールを作り上げたいですか?
8日間では終わらない8日間を作り上げたいです。
当然サマースクールを通じて、高校生に多くの学びを得てもらい、何かしらの行動変容を起こして欲しいという気持ちはあります。しかしながら、8日間の中で完全に変わり切るのが難しい高校生も多くいると思います。そうなった時に大切なことは、8日目こそがスタートラインである事を認識することだと思います。サマースクール後でも、高校生が自ら行動変容を起こせるようなサマースクールを作り上げたいと考えています。
HLABは、寮生活とリベラル・アーツ教育を通じて、人々が常に身近なロールモデルから刺激を受ける革新的な学びの体験や空間、そして持続的なコミュニティをデザインしています。