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「HLAB×高校オンライン企画」 第1弾 長野県上田高校

1. 概要・導入

9月16日、17日の2日間で、HLAB×長野県上田高校企画をオンライン上で開催しました。本企画は、HLABが普段行っているサマースクールの全4地域を併せた参加者よりも多い、高校2年生全320人という前代未聞の規模での実施となりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で人の移動が制限されているなか、オンライン上で首都圏の大学生と長野県の高校生の交流の場を設けることができたのは、HLABにとっても大きな喜びでした。今回は、HLAB×上田高校オンライン企画の内容や当日の高校生の様子をお伝えします。

2. 企画背景・企画趣旨

今回のHLAB×高校オンライン企画は、大学生のこれまでの進路選択や将来についての想いを知ることで、高校生が将来の選択肢を一旦立ち止まって考える機会を提供することを目的として実施されました。

本企画は、5月に2020年度のサマースクールが中止となったことをきっかけに生まれました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で対面でのオープンキャンパスやサマースクールなどが相次いで中止されたことで、高校生にとっては例年得られるはずだった大学生との交流機会が減少してしまっています。HLABは、このような状況下でも、オンラインで普段出会えない大学生たちとの交流を創ることで、高校生が将来の選択肢を広げる一助となれることを願っています。

第1弾では上田高校、第2弾では市立長野高校の企画の様子をお伝えします。

3. 当日の様子

パネルディスカッション
最初の企画ではパネルディスカッションをおこない、4人のHLABメンターがパネリストとして参加しました。事前に高校生からいただいたアンケートからトピックを絞り、語り合う形でおこなわれました。「高校2年生の頃何してた?」「悩みはあった?」「やりたいことの見つけ方」「なぜ今の大学に?」この4つのトピックを、それぞれの大学生が経験談を交えて高校生に話しました。

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また、高校生には事前にワークシートが配布されており、話を聞いて気になったところをメモする様子も見られました。

フリーインタラクション
次の企画ではHLABのメイン企画のひとつであるフリーインタラクションを行いました。フリーインタラクションとは、今まで知らなかった価値観に触れる機会を提供することを目的として、高校生が普段はなかなか交流できない大学生と、近い距離、同じ目線で対話する企画です。今回は各クラスのスクリーンにそれぞれ1人ずつHLABの大学生が映し出され、クラス単位で質問タイムや大学生の話を聞く形でおこなわれました。25分ごとに大学生がクラスを移動し、高校生も全員の大学生に質問できるような形で進みました。

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オンラインの画面越しで生徒から質問を募り、答えていくというのは初めての取り組みで、運営側もとてもドキドキしていましたが、企画が進んでいくにつれ、質問を積極的に出す生徒の姿勢もみられました。写真のように、質問する生徒がカメラの近くまで来て話してくれたり、先生が生徒の質問を繰り返しカメラに発言してくださったりするなど、スムーズに進むよう協力して下さり、とても有意義な時間となりました。
 
うなずく生徒やメモを取る生徒、時々起こる笑い声などが印象的で、オンラインでも、最大限のリアルに近い、高校生と大学生のフリーインタラクションを開催できました。高校生の皆さんそれぞれが、現役大学生のアドバイスや意見を聞くことを通して、今後どんな風に学生生活を送り、進路の道を定めていくのか、見つめなおす機会となれば幸いです。

4.アンケート結果

企画直後には、上田高校の高校2年生320名を対象に事後アンケートを実施し、そのうち90%の288名にご回答いただきました。

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本企画の満足度を問うアンケートでは、1(満足していない)から5(とても満足した)までの5段階評価で集計したところ、91.3%の生徒の皆さんに「とても満足した」「満足した」との回答をいただいています。

それでは、参加生徒の声をいくつかご紹介します!

自分はまだ明確に〇〇がやりたいとか、〇〇になりたいといった指標が定まっていなくて、将来への不安や焦りなどを感じていたが、今回のファシリテーターの方の中にもそういった方や、こらからさらに外国に行くなど、新しい道に行こうとしてる方もいて、今できること、興味のあるもの、とにかくいろいろなことにチャレンジ、体験していきたいと思えてとても安心感と期待を感じられました。ありがとうございました!
今回のHLABでの大学生の方々と交流したことは、新型ウイルスが世の中に広まっている今日では、とても貴重な経験になりました。自分が受験や、その先の将来へ向けて何をすれば良いのか、何が足りてないのかに気づくきっかけになったのですが、それは大学生の方々それぞれが僕たちに説明してくださる形で交流してくれたからだと思います。大学生の方々同士が高校時代の過ごし方だったり、大学生活の様子を話し合ってるのを見ることで、1人1人から聞くより比較しやすかったり、話も盛り上がっていて、飽きずに聞けました。また、フリーインタラクションの際も、大学生の方々が良い雰囲気作りをしていただいたおかげで、質問もしやすく、「大学生」という存在が今までよりグッと身近に感じられるようになりました。

5. 最後に

今回のHLAB×上田高校オンライン企画は、例年行っている対面での座談会などとは異なり、ZOOMの使用や対象人数の多さなど、初の試みの連続でした。しかしそのような状況で、オンラインで打ち合わせを重ね、円滑な運営に多大なご尽力をいただいた上田高校の教員の皆さん、そして、参加した生徒の皆さんに、運営委員一同、心からお礼申し上げます。

さて、第2弾は「HLAB×市立長野高校企画」です!次回の投稿をお楽しみに!

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