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【SHIMOKITA COLLEGE】2022年度前期終業式

2022年8月7日(日)、SHIMOKITA COLLEGEの2022年度前期終業式を開催しました。前期修了生によるキャップストーンに始まり、ハウスリーダーや分科会代表の頑張りを讃えたり、ハウスでの思い出を語り合ったりする温かい式になりました。

この記事では、2022年度前期修了生によるキャップストーン発表の様子をご紹介いたします。

キャップストーン

キャップストーンとは、SHIMOKITA COLLEGEを卒業するカレッジ生が、HLAB カレッジ・プログラムの総仕上げとして、カレッジでの体験を振り返りまとめる企画です。
(昨年のキャップストーンプロジェクトについての記事はこちら↓)


今回は前期修了生14名のうち8名が、カレッジでの経験を発表しました。

ここからは、2つのキャップストーンプロジェクトをご紹介していきます。

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井上海南子さん(1期編入生・国際基督教大学)

カレッジに入居した理由

井上さんは、新型コロナウイルスの影響でサークルも授業もオンラインになり、落ち込んでいた時期にカレッジへの入居を決意したと言います。

コロナの影響で大学の授業がオンラインになり、サークルもオンラインのまま引退までしました。大学生活に希望が見出せず、「この先楽しいことなんて何もないと思う」と家族にこぼすようにまでなっていました。また、一人でいる時間が長くなり、自分のダメなところばかり気にするようになっていました。そんな時にSHIMOKITA COLLEGEを知り、「色々な人と関わってみたい!」「自分の得意なことや好きなことが知りたい!」と思って入居することを決めました。

カレッジでの7ヶ月間

入居当初は周りのカレッジ生の凄さに驚き、自分にできることがあるのかと悩んでいたという井上さん。2月に行われた如月祭(カレッジ生主催の文化祭)をきっかけに、少しずつ変わり始めたそうです。

如月祭実行委員長に誘われて、よく分からないままとりあえずやってみることにしました。すると、担当した事務的な仕事が自分に合っていて、とても楽しかったです。それからも、3月に行われた卒業式での司会を頼まれてやってみるなど、周りの人からの無茶振りに全力で応えていきました。その結果、自分のモチベーションや興味のきっかけは人なのだという確信が芽生え始めました。
そこからは開き直って、高校生のバディやカレッジの大蔵省(財務関係を担当するチーム)、分科会など新しいことにどんどん挑戦するようになりました。7月にはサマースクールのメンターにも挑戦し、人との繋がりがさらに広がりました。

今の自分

こうしてカレッジでの7ヶ月間を夢中で駆け抜けた井上さんは、今の自分についてこう話します。

カレッジで色々な人と過ごして、両親や祖母に驚かれるほど元気になりました。また、自分のいい所を素直に、そして繰り返し伝えてくれる人達と出会って、等身大の自分を受け入れることができるようになりました。これまでよりも、自分に対して適度に寛容になったと思います。そして、いろんな人からの無茶振りに応える中で、「できるか」よりも「やりたいか」を基準にして物事を選べるようになりました。これまでは自分にできそうにないことはやる前から諦めてしまっていましたが、今は自分がやりたいかどうかという視点で考えることができています。

これから

8月から韓国への留学が決まっている井上さん。キラキラした表情でこれからやりたいことを語ってキャップストーンを締めくくりました。

まずは、大好きな韓国での留学生活を存分に楽しみたいと思います。そして、自分がわくわくして「この人達と頑張りたい!この人達のために何かしたい!」と思える人達との繋がりを作っていきたいです。かけがえのない出会いや経験をカレッジで得ることができたので、今後は自分の手でカレッジの外にもカレッジのような環境を作ります!!


服部祐史さん(1期生・2期編入リモキャン生・University of Edinburgh)

昨年4月から8月に1期生として居住し、イギリスでの学生生活を経て改めてカレッジに戻ってきた服部さん。今回は大学の夏休みを活用して、カレッジで2ヶ月を過ごしました。その中で考えたことを元にプロジェクトを実施し、それに基づいたキャップストーンの発表を行いました。
(服部さんの前回のキャップストーンについての記事はこちら↓)

前回住んだ時との比較

もう一度自分を見つめ直す機会が欲しいと思って再度カレッジに住むことを決めたという服部さん。二回目の入居当初は、前回のカレッジ生活との違いに戸惑ったと言います。

去年住んでいたときは、人との議論を通した自己分析が楽しかったのですが、卒業後のイギリスでのキャンパスライフでは周りと思うようなコミュニケーションが取れず、その結果得られたであろう自分との対話の機会も逃してしまっていたように思います。就職について考え始める時期にもなって、もう一度自分を見つめ直す機会が欲しいと思い、カレッジに帰ってくることにしました。しかし、前回住んでいた時に比べて、自分の周りで偶発的な議論が起きづらいと感じました。自分が変わったのかカレッジが変わったのかは分かりませんが、思うように自己分析が出来ていない感覚がありました。

この違いはどちらが良い悪いという訳ではないとは思いつつ、自分がやりたいこと(人との議論を通した自己分析)をするためにはどうすればいいか悩んだそうです。

議論ワークショップ

カレッジで議論を起こすにはどうすればいいか悩んだ結果、服部さんはカレッジ生向けの議論ワークショップを開催しました。

議論について話すことで、議論についての議論をする土台作り、議論の種まきのようなことがしたいと考えました。ワークショップは「議論の種類の定義」「言葉遣い」「思考方法」「論理と感情」の4つをテーマに設計しました。議論においてどこまでが適切な一般化なのかという話や、議論の中で共感という行為はどんな意味を持つのかなどの話をしました。ワークショップ終了後に、「議論」という単語が共有部で聞こえてきて嬉しかったです。

自分自身の変化

2回目のカレッジ生活を経て、服部さんの中には新たな思考の軸ができたそうです。

去年は自分が得意なコミュニケーションが取りやすく、自分は議論的な会話を起こすのが得意なんだと思っていました。でも、今回またカレッジに住んでみて、議論が起きやすく感じたのには周りの環境や人も関係していたのではないかと考えました。今回のカレッジ生活では議論が起きにくく感じた分、環境や会話のテンポなども意識するようになりました。前回の居住時には自分にしか意識が向いていなかったのが、次第に外の世界にも向き始めました。

これから

カレッジを出た後はノルウェーに留学をする服部さん。カレッジでの経験を元に、これからやりたいことを語りました。

カレッジで議論が起こりづらいなら、カレッジの外の世界ではもっと議論が起こりづらいのではと思います。自分への意識はそのままに、外の世界との関わり方、議論の起こし方をもっと考えていきたいです。また、これから就活をしていく上で、どんな環境に身を置くかを考えたいと思います。

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カレッジでの経験と学びを振り返る発表に聞き入り、互いの存在に感謝しつつ、自分の学びにも思いを馳せる時間となりました。


現在、2022年秋から入学するカレッジ生を募集しています。募集の詳細は以下のリンクをご覧ください。

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SHIMOKITA COLLEGEのInstagramではカレッジでの生活の様子やイベント情報なども随時更新しているので、ぜひご覧ください!

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