Humans of HLAB vol.8 Arata Hoshino
Humans of HLABは、HLABの最大の魅力である「人」に焦点を当て、HLABに関わる様々な「人」にまつわるストーリーを写真と共に発信していくプラットフォームです。Humans of New YorkというBrandon Stanton氏のプロジェクトをベースとし、インタビュアーの話を彼ら自身の語り方そのままにまとめ、紹介していきます。
Humans of HLAB is a platform where it focuses on ‘people’ within the HLAB community to share their unique stories and perspectives along with their portraits. The stories posted are based on the project, ‘Humans of New York’, which Brandon Stanton shares quotes and short stories from his interviewees in their tone of speaking.
「アバンギャルドで泥臭いジジイになりたい」
“I want to reach a point where I’m grounded after being an avant-garde man.”
最近自分の中で考えが少し変わるきっかけがあって。去年の自分* は「森を見て木を見ずじまい」って感じだったんだけど(それこそ下に書いてるような、問題や行動の提起で終わってたり)。もし地表レベルで泥臭くやってる人たちによって「歴史」が連続的に織り成されてるんだとしたら、そこから一歩も二歩も離れてものを言ってたんだな、去年は…
でもね、2,3ヶ月くらい前かな。HLABの後輩が目をキラキラさせながら、「俺は世界を変えたいんだ」って言っててね。その後輩に昔の自分の姿を見て、思い出したんだ。今よりはもう少し泥臭く地を行ってた時の自分を。
結局、人はどんなに完璧に見えても絶対に不完全で、その意味でも「完全に俯瞰的な視点」なんて絶対に持ちえない。正直、どんな偉人も平凡だとされる人も同じように死んでいくし同じくらい不完全で、まあだからこそ同じくらい可愛い存在だったりするんだけど。人によってもちろん持ちうる機会は違うけど、ちっぽけな「哺乳類霊長類ヒト」の枠の中では完全にフラットな存在なんだなと。だからこそみんな30,000日の短い人生の中で、悔いのないよう自分の置かれた場所で咲こうと頑張るし、日々必死な訳じゃない?
そんなこんなで自分にも一つ、歳をとったときの夢があってね。それは、全体をものすごい視力で見渡しながらも、身の程知らずに「世界を変えてやる!」って息巻いて、日々ヒーヒー言いながら泥臭くやってく、そんなアバンギャルドで泥臭いジジイになりたいって夢かな!
*以下は昨年インタビューした際の考えです。
僕の原点は、高校生の時に取り組んだ模擬国連だったんじゃないかな。なにせ、あのコミュニティにいた人たちは本当に優秀で圧倒的だったもんだから、そんな環境で自分はどういう価値を発揮できるのか、客観的に考える機会になったんだ。それがきっかけで、自分の軸をトコトン貫こうって思えるようになったし、自分が今まで挑戦する機会や友人からの刺激を当たり前のように享受してきたからこそ果たさなきゃいけない責任、なんかについても考えられるようになったと思う。
多様性って、コミュニティによってその意味が全然変わってくるよね。多様性をうたってる僕らだけど、世間から見たら僕たちはすごく特殊な立場で、ある意味、似通った集団だと思う。でもそれってコミュニティの個性だし、ある種開き直って追求できたら面白いんじゃないかなって思ってたんだよね。そういう一歩離れたところから見たHLABや自分の存在について一度みんなで考えてみたいし、サマースクールは高校生と一緒に考えるいい機会だと思ってる!
ーArata Hoshino (HLAB TOKYO 2017/2018 EC)
*EC = Executive Committee