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【SHIMOKITA COLLEGE】 カレッジ生インタビューvol.1 石山咲さん

「暮らしながら学ぶ」新しい学びの場、SHIMOKITA COLLEGE。2020年に開業してから、0期生のメンバーが続々と入居しています。

このカレッジに入居した0期生のメンバー紹介する連続インタビューを実施します!第1回目は、ブラウン大学2年生の石山咲さんにお話を伺いしました!(インタビューは入居前に実施しました)

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石山咲
1999年生まれ、神奈川県出身。
2019年、UWC ISAK Japanを卒業後、米ブラウン大学に進学。コミュニケーションをテーマに、認知科学と比較文学を専攻。2020年9月、英文を担当した書籍 『tangent 接点』(黒田美津子氏著)が初版発行。
柳井正財団3期奨学生。

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Q. いよいよ明日、SHIMOKITA COLLEGEにお引っ越しですね。入居を決めた理由について教えてください。

A. 私は現在、米国ブラウン大学の2年生なのですが、コロナの影響で授業が全てオンラインに移行したため、今年3月に一時帰国しました。時差の関係もあって、実家で一人部屋に籠もって勉強することが多く、休日に頑張って人と話そうと思わないと、常に自己完結してしまいます。来学期は専攻を決める大事なタイミングなので、授業で感じたことなどをアウトプットしたり、誰かと話し合ったりして自分の興味や関心を客観的に見つめる機会が欲しい、人と自然に出会えて話ができる環境で生活したい、と思っていました。
SHIMOKITA COLLEGEのことは、私が大学の奨学金をいただいた柳井正財団主催のキャンプでお会いしたHLABの方々から伺っており、前述のようなタイミングで0期生の募集していることを知って、すぐ入居を決めました。

Q. SHIMOKITA COLLEGEは、どんな場所になると聞いていますか?

A. どんな場所になる、というよりは、「自分たちで作っていく」というお話を聞きました。HLABの皆さんと話をしていて、「自分が寮生活に求めていたものって、これだ」と思ったんです。


Q. 石山さんは、高校時代、そして今在籍している大学でも寮生活を経験していますよね。それぞれちょっと思うところがあったようですが、具体的に教えていただけますか?

A. 私は、幼稚園から日本の一貫校に通っていましたが、高校進学のタイミングで、軽井沢のUWC ISAK Japanという全寮制国際高校に転校しました。ISAKでの寮生活は、もちろんとても楽しい部分もありましたが、常に「コミュニティに貢献していなければいけない」というプレッシャーも感じていました。何か集中して打ち込みたい時も、「一人で部屋にこもっていたらまずいかな...」とかいろいろ気になってしまうことが多かったんです。

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ISAK同級生と一緒に撮った写真

一方、今在籍しているブラウン大学では、逆に学生がお互い全く干渉しない雰囲気で、個人主義、という感じがしました。他大に通っている友人たちからは、寮での様々な出会いの話などを聞いていたので、意外でした。ルームメイトもほとんど部屋にいないし、全体的にあまり寮の皆が「一緒に生活する」ということに重きをおいている感じはしません。

こうして、高校、大学それぞれの寮生活において私の中に生まれた「もっとうまくやれるのではないか?」という問いが、SHIMOKITA COLLEGEの0期生として「新しい寮生活をデザインしていく」ことへのモチベーションになっているのかもしれません。

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ブラウン大学の同級生との一枚。

Q. 石山さんが考える、理想の寮、寮生活ってどんなものですか?

A. 暮らしているだけで、そこにいるというだけで、勉強に限らずいろんな学びがあるのが理想です。
一緒に暮らす仲間がお互いを知る機会や、みんな「ここにいるべくしているよね」と感じられる雰囲気があるといいなと思います。お互いを認め、それぞれの考えや価値観を尊重できる環境があれば、一時的に自分のことに集中していても、「誰かにジャッジされるんじゃないか?」というような不安が生まれたりしないのではないかなと。信頼関係で成り立つコミュニティが作れたら、素敵だなと思います。


Q. コロナ禍において、フィジカルに人と共同生活を送る寮の意義って、どんなことだと思いますか?

いろんなバックグラウンドの人と話している時、私たちは様々な憶測をします。ただ授業でだけ会ってすれ違っていく人同士だと、その憶測を正す機会すらありませんが、日常的に寝食を共にする仲間なら、自分の感覚のズレなどを正していける。それが一番の意義な気がします。


Q. 石山さんは今、「コミュニケーション」を学習テーマにされているそうですが、その背景にある体験や想いについて教えてください。

高校時代の寮生活を通じて、同じ日本人でも本当にいろんな人がいるんだと実感しました。入学前は、学校に対して「異文化交流ができる」というイメージが強かったのですが、目に見えるアイデンティティだけで人との違いを捉えることは、あまりに短絡的だと気づいたんです。逆に、全く異なるバックグラウンドを持っていても、共通点をたくさん見つけられる仲間にも出会うことができました。

バックグラウンドの違いに関わらず、コミュニケーションの齟齬を解決するにはどうしたらいいか。それには自分がまず人の話をしっかり聴けるようになることが大事だと思っています。また、私は幼い頃から文学やミュージカルに深い関心があるのですが、それも今考えると、人への興味が原点で、人の頭の中をしっかり理解したいからなのかもしれません。

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ブラウン大学でのミュージカルでの一幕。


Q. SHIMOKITA COLLEGEに入居したら、どんな場を作っていきたいですか?また、何か石山さん自身が取り組んでみたいことはありますか?

みんなそれぞれ自分の大学生活がある中で、オリエンの時期だけじゃなく、継続的にお互いのことを学び続けられる機会が創れたらいいなと思います。メンターという肩書がなかったとしても、お互い寄り添えるような関係を、寮の仲間と築いていきたいです。

私は今雑誌を作る勉強もしているので、読み物としてお互いのことを知れるようなものを作ってみたいです。また、取材対象を地域にも広げて、フリーペーパーのような形でカレッジと地元コミュニティを繋ぐきっかけを作れたらいいなと思います。


Q. 最後に、SHIMOKITA COLLEGEへの入居を検討している方、これから入居する方にメッセージをお願いします!

私たちは、どうしても自分の家族や身近な学校の先輩などを将来の姿として描きがちです。ここは、国内外で様々な分野に興味を持って取り組む仲間が共同生活を送っているので、自分の周りの環境ではイメージし得なかった未来が見えるようになると思います。たくさんの発見とインスピレーションがある寮生活が待っていることを、私も期待しています。

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SHIMOKITA COLLEGEでは、2020年4月入学の1期生を、募集しております。説明会も開催中です!募集要項など、詳しくはこちらをご確認ください。皆様のご応募をお待ちしております。

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カレッジ生インタビュー第二弾、江口 未沙さんの記事はこちら


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