Phillips Exeter Academyってどんな学校?その1
2019年7月に開始するHLABの新しいサマースクール、「HLAB×Exeter」。本記事では、パートナーであるアメリカのボーディングスクール(寄宿制高校)、Phillips Exeter Academyについて連載して紹介します(全3回)。
ボーディングスクール(Boarding School)とは
一般的に、高等学校までの「寄宿制の学校」のことをボーディングスクールと呼びます。英語のBoardingには下宿、寄宿の意味があり、ボーディングスクールに通う学生の多くは学校内にある寮で生活を送ります。
ボーディングスクールでは24時間先生や生徒とともに過ごすことにより、生活力やマナー、コミュニケーション能力が身につきます。
細かく分ければキリはありませんが、ボーディングスクールには大きく分けて4種類存在します。
①名門大学に進学するためのプレップスクール
②軍隊式の規律の厳しいミリタリースクール
③宗教系スクール
④音楽、芸術などを学ぶアートスクール
今回HLABと協働してサマースクールを行うPhillips Exeter Academyは、「①名門大学に進学するためのプレップスクール」にあたります。
ボーディングスクールの特徴
ボーディングスクールの特徴として、きめ細かな教育が挙げられます。1クラスあたりの平均生徒数は7人から12人程度と、日本の4分の1以下。少人数制ならではの教育です。
ボーディングスクールでは体力・知力・教養を兼ね備えたリーダーを養成するという目的で設立された学校が多いです。「なぜ」「どうして」を考える探求型学習を取り入れた授業が行われており、生徒の自主性を養いリーダーシップを身につけます。
Phillips Exeter Academyは「Harkness®」と呼ばれる、積極的なディスカッションを展開する教育手法を生み出していて、少人数制と探求型学習の特徴を生かしています(Harkness®については、後日記事を公開予定です。Harkness® is a registered trademark of Phillips Exeter Academy.)。
また、寮生活におけるピアメンターシップによる学びの場が提供されていることも特徴です。多くのボーディングスクールは郊外に広大なキャンパスを持ち、大学並みの図書館、研究施設、芸術施設などを保有しています。特にPhillips Exeter Academyの図書館は25万冊以上の蔵書数を誇っています。
Phillips Exeter Academyについて
この夏にHLABと共同でサマースクールを行うPhillips Exeter Academyは、もっとも歴史と伝統があり、学術的にも権威のあるとされるボーディングスクール10校「The Ten Schools」の一校として知られている全米でも屈指の名門ボーディングスクールです。
Phillips Exeter Academy は1781年に設立されており、アメリカにあるボーディングスクールとしては3番目に古い歴史を持ちます。生徒の8割以上が寮に在籍しており、1,000人近い生徒がともに寝食をともに生活しています。
卒業生の学校に対する寄付総額は16億ドルと一部の大学の寄付総額をはるかに凌ぐ額となっています。著名な卒業生は、第14代アメリカ大統領 Franklin Pierce、『ダヴィンチ・コード』著者 Dan Brown、Facebook創業者 Mark Zuckerbergなど。
次回は、HLABがPhillips Exeter Academyを訪れた時の訪問記を掲載予定です。