Z9を手に入れるまで
スポーツ観戦および撮影を趣味にしている私ですが、先週末に機材を変えました。ニコンの最新鋭機Z9です。
それまでは、2014年に発売された、発売当時「ニコン最高画質」と呼ばれたD810と、フラッグシップ機のAFユニットを使用し、秒間連写速度10コマを誇る2016年に発売されたD500を使っていました。
2台運用に特に不満はなかったのですが、昨秋、ニコンから新しいカメラボディの発表がありました。それがZ9です。何気なくリリース記念の動画を見ていたのですが、スポーツフォトグラファーの松尾憲二郎氏のハンドボールの作例は衝撃的でした。
こんなものが撮れる機材なのか!!とそれ以来、Z9のことが頭を離れなくなってしまったのです。
そして発売日の11月2日。その時点ではまだ買う気はなかったのですが、マップカメラのポイント優待を考慮すると、ボディを2台とレンズを何本か下取りに出せば支払い可能な額に納まることがわかりました。
最初、発売日11月2日の12時30分頃に予約。けれど日和ってすぐにキャンセル。と言うのも、ちゃんとプラス点とマイナス点を整理してから決めようと思ったからです。
そこでまとめたのが次の記事。
この記事を書き終わった段階で心を決め、最終的に予約し直したのが11月3日の午後5時半くらい。結局D500、D810の2台のカメラボディと、20mmf1.8G、35mmf1.4G、85mmf1.4Gのレンズ3本、テレコンバーターのTC-14IIIを下取りに出すことにしました。
しかし、発売日が12月24日に確定したときにこのお知らせ。
というわけで、結局発売日の12月24日には手に入りませんでした。
それから少しずつ予約が消化されているようでしたが、北京五輪もあり、プロに優先的に納品されている様子。2日目の夕方の予約に順番が回ってくるのはいつになるのかわからない状況でした。
そんな1月下旬。マップカメラから1通のメールが。
予約者限定の新同品中古販売のお知らせでした。確かにマップカメラは、Z9発売直後から、定価と同じ値段での買い取りをしてました。そこで出てきた中古品でしょう。
と言うことは、「売値は定価より高いはず」、と思って確認してみると、定価プラス約4万円。
これは迷う絶妙の値付け。
Z9、予約はしたものの、ラグビーリーグワン開幕には間に合わなかったし、いまの納品状況を見る限り、Jリーグ開幕に合わせるのも絶望的。
どんなに早くても手に入るのは北京五輪終了から1ヶ月後くらい、もしかしたら4月を過ぎるかもしれません。その間の撮影機会のことを考えると、4万円プラスで払うというオプションはあります。
しばらく考えて、メールをもらって3時間後くらいに予約した。その段階でも何台か既に売れていましたが、まだ半分くらいは残っていました(翌朝には全品完売)。
問題は、機材を下取りに出すタイミング。
マップカメラからメールが来たのが1月28日。29日はラグビーのブレイブルーパス対ヴェルブリッツ戦、30日にはイーグルス対シャイニングアークス戦(結果的には中止)、2月1日にはサッカーワールドカップ予選サウジアラビア戦、2月5日にはシャイニングアークス対ワイルドナイツ戦を観戦に行く予定。そして、撮影タイムが設定されているという情報はなかったが2月6日にはAKB48のコンサートを見に行く予定。
そうなると、2月1日以降か、2月7日以降にするしかありません。
サウジ戦の翌日の2月2日に下取りに出すと、5日のラグビーの試合に間に合わない可能性があります。下取には手持ちのカメラを2台とも出してしまうので、Z9が届かなかったらカメラ無しでの観戦。
まあ、プロでも何でもないのでたまにはそれでもいいか、と思い、少しでも早く手に入れるために2月2日に発送することにしました。
なお、マップカメラには「先取交換」といって、新しい機材を先に送ってもらって、下取機材を後で送る方法がありますが、これは「ワンプライス買い取り」というマップカメラの制度が適用された場合。
下取機材の引き取りが減額されて「ワンプライス買い取り」が適用されなかった場合には、ポイント優待などが取り消しになります。具体的には、自分の場合だと支払いに7万円以上の差が出る可能性がありました。
特に8年間使い込んだD810に「ワンプライス買い取り」が適用されるかは不安があったので、「先取交換」にはしませんでした。
2月2日に予定通り集荷。翌日3日の夕方16時頃に査定完了のメール。減額無し。だとすれば「先取交換」にすればよかったとも思ったがまあそれは結果論。直ちに買い取り承諾の手続きをして、18時30分過ぎに発送のメールを受け取りました。
これで「4日にZ9が手に入る??」と思ったらさにあらず。集荷が4日の午前中。4日の夕刻に配達時間指定ができるようになったので5日の午前中の配達に設定をしました。5日のラグビーの試合が秩父宮で14時30分キックオフ。つまり午前中に届けばなんとか持って行くことができるからです。
ただ話はそれほど単純ではありません。バッテリーを充電しなければならないからです。また、Z9の設定をいろいろ確認する時間も欲しいところ。そのため少しでも早く欲しかったのですが、配達されたのはちょうど12時くらいでした。(それから大急ぎでバッテリーを充電しましたが、ノーサイドの時はバッテリー切れギリギリでした)
まず驚いたのは機材の状態。「元箱つき」と言うのが最初のメールの情報だったので元箱に入った状態であるのは驚きません。
しかしストラップもバッテリーも使った形跡がありません。
マウントを見るとレンズの取り付け痕はあります。
しかし、「ショット数.com」でシャッターカウントを確認すると1枚目のショットはなんと通算3枚目。つまり2枚しかシャッターが切られていないと言うこと。
一体これはどんな中古なのだろう??というのは謎です。
まずは2試合使ってみましたが、D500と比べても紛れもなく異次元の性能。これまで撮れなかったショットが撮れるようになりました。そのあたりについてはまた別記事で。