写真データを間違って削除してしまったとき
昨日、ラグビーの早稲田大学対筑波大学・明治大学対日本体育大学の試合を見に行きました。第1試合の速報レビューは第2試合の前に上げました。
帰宅後、速報レビューに写真追加するために写真を整理しようとしたらあり得ないようなミスを犯してしまいました。
私は普段、写真の整理は以下のようなルーチンで行っています。
1.カメラからメディア(CFexpressカード)を取り出してPCにつなぐ。
2.PCに外部ハードディスクをつなぐ
3.その試合のフォルダを切って、CFexpressカードから外部ハードディスクに直接転送する。
4.Lightroomを起動してカタログを設定し、データを読み込む
5.写真の選別とレタッチを行う。
※ LightroomというのはAdobeの画像データ管理・レタッチソフトです。
ところは昨日はなぜか、4まで来たところで問題が起こりました。Lightroomで、早稲田対筑波戦のために作ったフォルダは読み込めたのですが、フォルダ内のデータを読み込みませんでした。明治対日体大については読み込めたのですが。
Lightroomというソフトは、データそのものは変更せずに、カタログというファイルの中で元々の画像データをタグ付けし、修正データを保存します。つまり、Lightroomに一度読み込んだデータは、Lightroom上のカタログからは削除しながら、元データは残すということができます。
なので、読み込めないのはフォルダの不具合なのかと思って、Lightroom上のカタログからだけフォルダを削除してみました。
繰り返しますが、普段画像データだけをカタログから削除する時は、カタログから削除されるもののハードディスク上の元データは残ります。けれどこの時知ったことは、フォルダを削除してしまうと、元データごと削除されてしまうと言うことでした。
つまり早稲田大学対筑波大学のデータがすべて消えてしまったのです。。。。
この段階で、元々のメディアのデータは削除してハードディスクに転送してます。なので、元の画像データそのものがどこにもない状態になってしまいました。
ここで諦めるには写真がもったいなさ過ぎる。ということで、リカバリーの努力をすることにしました。
まずはMS-DOS時代にあった「undelete」コマンドの現代版のツールをインストールしてみました。
久々にコマンドプロンプト画面から操作してみますが、上手くいきませんでした。まずメディア側からリカバリーしようとしたら書き込み形式の問題で失敗。ハードディスク側からのリカバリーを試みましたが、ディレクトリごとのリカバリーの設定ができず、4TBの外部ハードディスクすべてからリカバリーする形に。そうなると膨大な時間がかかります。
そこで、CFexpress側でリカバリーできるツールがあるか探してみました。というか、そういうツールがあることをそのときようやく思い出しました。
まず体験版をインストール。体験版は、リカバリーそのものはできませんが、リカバリーができるかどうかはわかります。
私は128GBのCFexpress使っていて、試合が終わるたびにデータを削除しています。
削除というのは、データそのものが消えるわけではなく、書き込み可能領域という設定がされるだけなので、新しい写真を書き込んでいなければリカバリーできるはずです。
この場合、その日に撮った試合のデータで、そのあと上書きはしていないのでリカバリーできる可能性は高い、そう思いながらCFexpress用のドライブを設定し、まずリカバリー可能かどうかを検査させます。
2時間程かけてメディアを検査。結論は、ほとんどの画像データのリカバリーが可能、ということでした。リカバリーそのものは体験版ではできないので、ここで50ドル払って製品版を購入。リカバリーに成功しました。
リカバリー終了後に、上手くいっているかどうかを聞かれます。上手くいってないデータがあったら、より精度の高い形(=時間がかかる形)再トライしてくれます。
私は特に気づかなかったのでそこでOKしましたが、2枚だけ失敗データがありました。意外と難しいものです。
気づいたのですが、ユーザーインターフェイスがジャングルストアの「完全データ復元PRO15」と同じ。多分同じものですね。
写真撮る方たち、こう言うミスをしでかしてしまうこともあるでしょうから、その際には参考にしていただけると幸いです。