フォーメーション変化の駆け引き(9月9日フロンターレ対ヴィッセル戦<3>)
今日はサンフレッチェ戦。まだヴィッセル戦の写真の整理も終わってないのに・・・・。ヴィッセル戦も、その前のエスパルス戦も2000枚以上撮ったからな・・・・。
ミッドウィークと週末の連戦は見る方も大変です(笑)。
ところで、9月9日のフロンターレ対ヴィッセル戦。サイドバックに絞り気味のポジションを取らせることで、フロンターレはポジション上の優位を獲得し、序盤は優位にゲームを進めていく。
フロンターレのポジション修正
戦術図の形にするとこんな形になる
これはPK直後の前半9分の全体写真。前半しばらくの間はこのような形でヴィッセルを押し込んでいた。
この場面はマイボールなのでサイドバックは絞ると言うよりウイングのサポートに付いている。ボールを持っているのは左ウイングの齋藤学。それを登里享平が追い越そうとしている。アンカーの守田には特にマークは付いていない。
ヴィッセルの対抗手:3-4-3に
しかし、ヴィッセルのフィンク監督は、フォーメーションを変化させることでこの劣勢を打ち消そうとした。
3-4-3への移行。
前半22分のフィールド写真で、明らかに3-4-3への移行が観察できる。左サイドにボールがあるため、3枚いるセンターバックの左が少し高いし、両ウイングのポジションはちょっと狭いが。
さらに3トップなのがはっきりわかるのが前半28分のこの写真
戦術図の形にするとこんな形になる。
このままだと両ウイングをフリーにしてしまうので、フロンターレのサイドバックはウイングをマークせざるを得ない。そうやって修正した形が下記の図。
ヴィッセルのポジション上の優位
このようにサイドバックが開き、低いポジションを取ると、守田がボールを持ったとしてもパスコースは減る。さらに、ヴィッセルから見ると、守田を捕まえ続けながらサンペールの自由が増す。
フロンターレも、前線の優位は変わっていない。家長や大島をきちんと捕まえるには最終ラインの左右のセンターバック1枚ずつだけでは足りない。
けれど、フロンターレのサイドバックがハーフスペースには入れなくなり、また守田のボールさばきに制約ができたことで、ボールがうまく回らなくなった。ちょっと長め、強めの横パス、縦パスが頻繁にカットされるようになった。ヴィッセルの選手たちがリスクを恐れずに思い切って飛び込んでパスを止めに来たということもある。
実は3-4-3への変化はグラウンドでは気づかなかった。席が南側の2階S指定席で、後半になってヴィッセルが攻めてくる側になったので、古橋の写真を撮ろうと思っていたら古橋のポジションがサイドに開いていて近くてびっくりしたのは覚えているが。このあたり、普段ヴィッセルの試合見ていないので違いに気づかなかった。
ただ、フォーメーションが変わったことそれ自体には気づいた。それは前線ではなく、最終ライン。
最終ラインが、3バックの時と4バックに見えるときとがあることだった。(続く)