タイムマネジメントのアヤ:最速レビュー 早稲田大学対筑波大学(10月9日)
今日は久々にラグビー観戦。ラグビー見るのは日本選手権の決勝以来だから、約5ヶ月ぶり。対戦カードは早稲田対筑波、明治対日体大。
昨シーズンの筑波はバックスの高い攻撃力で慶応を破り、明治にも善戦した。大学選手権では流通経済大学相手に同点も抽選で敗退が決まった悔しいシーズンだった。今年も慶応に34-12完勝し、昨シーズン以上の充実を感じさせる。
一方早稲田は昨シーズンは天理に大学選手権決勝で完敗し、今年は雪辱を期すシーズンとなる。
去年の対決では、早稲田がスクラムで優位に立ち、大方の予想を裏切って早稲田が50-22で大勝した。
今年もまた筑波のバックスの攻撃力に早稲田はどう対処するのか。その辺りがポイントになると予想された試合だった。
最終スコアは21-14。前半はお互いのミスもあって点が入らず、インジュアリータイムになってから早稲田が先制トライ。
後半は早稲田がボールを回せるようになって2つのトライを取ったが、筑波も2トライを取り返して最後に7点差に詰めよった接戦だった。
まだシーズン序盤だが・・・
ただこの試合、両軍ともにミスが多かった。両軍ともパスミス、プレゼントパスが多く、連続攻撃を自分の手で止めてしまう。
特に序盤に筑波が攻め込んでいるときに、ミスでトライチャンスを2回逃したのは筑波にとっては痛かった。特にバックフリップパスを河瀬にインターセプトされたときはトライされてもおかしくなかった。
また、去年と同様に2回のシンビンはいただけない。
早稲田もパスミスが多く、何よりラインアウトが不安定なのは痛かった。
下の写真は完全にスチールされた瞬間。
ラインアウトの不安定は去年からの課題。これから矯正できないと厳しいシーズンになるだろう。
勝負のアヤは前半終わり
勝負のアヤとなったのは前半インジュアリータイムの攻撃。かなり長かったのだが、これで終わりと考えた筑波が42分ごろにドロップゴールを狙う。出れば終わり、運良く入れば3点という考えによるものだろう。
しかし外れたあとの早稲田ボールドロップアウトからの攻撃が続く。そこからペナルティ取りながら早稲田はボールを繋ぎきってトライ。
この最後のプレー、筑波がドロップゴール狙わずに敵陣で時間を使いきって0-0で前半を終えたらまた違う展開になったかもしれない。
後半の早稲田の攻撃の工夫
後半になって早稲田は、ダブルラインにおける9シェイプとスタンドオフ吉村の立ち位置を近づけた(前半もそうだったかもしれないが気づかなかった)。
吉村は9シェイプの3人の真後ろに、菱形の頂点になるように立つ。
ありがちな形ではあるが、去年の早稲田には見られなかった形だ。
そこで短いパスを駆使してタックルの目先を変えてゲインを繰り返す。結果から言うとこの攻撃に筑波は対応しきることができなかった。
一方筑波は、前半はダブルラインを組んでいてもフロントドア中心。一度バックドアに回してビッグゲインしたがノックオン。
後半はフルバックを走り込ませる位置を工夫してトライを取った。この辺りはまたちゃんとレビューで見るつもりだ。
接戦ではあったが、シーズン序盤にありがちなミスの多い試合でもあった。両方とも、もっともっと熟成させていくことが必要だ。
(写真は追加します)