"新品未開封"のイヤホンを買ったら中に2本入ってたしたぶんどっちも偽物だった話
たぶんこの記事がこの先4か月くらい私のnoteの先頭を張ることになると思うんですけど、そんな大事な記事が大バカ晒しという事実と向き合わねばらならず、すでに文字を打つのに気が滅入っています。はい、騙されました。フリマ初心者の氷川です。
如何に私が気分が乗らずこの文を打っているかを説明したいと思います。基本的に私はnoteにかぎらず書き物系は腰を据えて時間をかけず一気に書き上げてしまうタイプです。が、たぶんこの記事は今日(10/27)中には完成しません。いつこの恥晒しは完成するのでしょう。日付ごとに区切り線を入れていくつもりなので、オーディオに興味ないオタクの皆さんもそういう楽しみ方ができますね。???
このタイミングで言うのもアレですが、今回私が買おうとしたシロモノは表題の通りイヤホンです。私が駆け出しオーディオ_maniaなのはnoteを普段から見てくれている諸兄には周知の事実と思いますが、また新しいイヤホンが欲しくなっちゃったわけですよ。病気です、病気。
で、品名。ヘッダーに書いてあります通り、ONKYO E700Mです。リンク踏めばわかりますけど、セキュリティ証明書切れてるのが一発自己破産したのを象徴しているようで哀しさを感じますね。といっても後継のmk2が体制刷新後に登場してるんですけど。簡単に特徴を言えば珍しいカナル型のセミオープンタイプ、つまりたぶん音場が広い。音作りは基本的にフラット傾向、高音域の描写が繊細という触れ込みで私好みそうなもの。まあ今回はオーディオ話が本題じゃないので、これくらいにしておきましょう。
はい、日付変わりまして10/29になりました。こうやって日をまたいで書き物をしたことがないので感覚がつかめず変な気分になってますが続きを書いていきましょう。
で、先述の通り型落ち品だし、新品だと1万円弱くらいするのもアホらしいので中古品でお茶を濁すことにしました。まず確認しますはeイヤホンの在庫ですが、あいにく入荷無し。となるとヤフオクかメルカリですがここで私は後者をチョイス。以前メルカリにてeah-az70wというワイヤレスイヤホンを破格でお買い上げし、しかも動作品だった成功体験があったのでね。
と、こう来るわけです。まあ中古相場は5K弱かなあ、と思いながら漁っていたところこんな商品が。
新品で5K割ってるなら優勝やんけ!!!!!!きたあああああああああああああああ来てくれてありがとう、となって即購入。正確に言うと、私のメルカリアカウントは運営によって本人確認を要求されてしまい、それを拒否っていたら何故か制限をかけられてしまって何もできないので友人に委託しました。これ買ってくんね、いいよ、って感じです。ありがとう
月が変わってました。11/1、今日は商品が届いたところからかな。
購入して3日くらいで届いてました。はっや、と思いながら友人からヤマト運輸特有のメルカリのボックスを回収。ウキウキで開封するとちゃんと梱包材でくるまれており、その中に未開封とおぼしき箱がひとつ。
まあメルカリ達者の方ならこの写真の時点から「ん?」という違和感を持たれる方もいるのでしょうが、私は気づきませんでした。そのままシールをカッターで破り開封。中にはちゃんとイヤホンが入ってました。とりあえず手元のBTR5君に突き刺してfirst listening time…
ちょっと待った~!
これ!未開封新品にしてはあり得ないほどケーブルが解れてる!しかも、新品にはあるはずのプラグ根元のクソデカハイレゾタグが存在しない!(あとちょっとベタついてた)
なんか怪しいな、と思いながらとりあえず一聴。まあパチモンだったらバカでもわかる100均イヤホンみたいな音か、そもそも音が出ないとか、そういう感じだろうと思って曲を流してみると、なんか本物みたいな音が鳴るわけですよ。といってもこの時点ではなんと本物を聴いたことがないんでわからないんですけど、別にどこかが破綻してるとか明らかに密閉型の音とか、そういう感じではない。決して安っぽくもない。
こうなるとすっごいモヤモヤしてくるわけですよ。
モヤモヤしたまま、とりあえず箱を小さくしてしまおうと思って発泡スチロールの部分を持ち上げてみたらですね…
モヤモヤが一瞬で解消しました。
え?なんでかって?
…そりゃあねえ。
新品・未開封を謳ってる商品の中になぜか同じ形のイヤホンが二つも入ってるんだもん。
ここからの話の展開が思い付かず、めんどくさくなって放置していたらどこまで書いたかすら忘れました。なんと今日は11/10です。学校で友人に「明日はポッキーの日やね」と言われて、非モテ生涯童貞確演ついてる俺は「うーんw」と返すことしかできませんでした。話を元に戻しましょう。
で、なぜか新品を謳う商品のパッケージの中にそっくりな見た目のイヤホンが2本入っていたわけですが、改めて状況を確認しましょう。
下側の白い入れ物の上に鎮座してるほうがすでに試聴した、”音質がいいけどケーブルが解れててベタベタのイヤホン"。上側、外箱の中に乾燥剤とともに鎮座している方が"なぜか出てきた意味不明な同じ見た目のイヤホン(見た目はとってもきれい)"です。どうせ返品することは確定しているのでとりあえず聴いてやろうではありませんか。もしもこっちがいい音を鳴らしたら、ケーブル解れだけを理由に返品を要求してイヤホンを一本タダで手に入れるチャンスとも考えられ…?
残念。ゴミでした。
ばーか。淡い期待を抱いた俺を殺してくれ。こっちはとんでもない欠陥イヤホンでした。簡潔に言うとドライバーの再生周波数帯域が非常に狭く、なんと女性ボーカル域の900Hzあたりすら含まれていない。つまり、これで音楽を聴くと900Hzより上の音が強制的にカットされ自動オフボーカル製造機と化すわけです。で、当たり前ですが再生可能域の音質もクソ。
かくして友人に事情を説明、長文を錬成して取引メッセージで代行ブチギレをかましてもらい無事返金に成功。ちなみに、「返送手続きが面倒なので」という理由で、メルカリの規則上いいのかは知りませんがこのイヤホン2本は私の手元に残ることになりました。いや、別にあっても聞かないけど。
しかし、最近の中華(であろう)の偽装品のクオリティの高さには感動を覚えるレベルですね。マジでハウジング周りとか、本物と何ら変わりがありません。皆さんがお持ちのガジェット各品も、もしかしたら偽物かもしれませんよ。シュレーディンガーのイヤホン。
にしても、どうしてパッケージにイヤホンを二つ入れたんですかね。偽物でも2本入れれば許されるとでも思ったんでしょうか。それとも、単純にヘマをやらかしてしまったんでしょうか。もしちゃんと一本だけしか入って無かったらたぶん私は偽物とは気づかずモヤモヤしながらも使い続けてたと思います。怪しいポイントはいっぱいあったのですが、確証が持てないと動けませんしね。
そんなわけで、ONKYO E700Mをめぐる偽物騒動は私の懐を一切痛めることなく決着したのでした。みなさんも転売ヤー?偽物でぼろ儲けヤー?にはお気を付けください。
……………で、終われる?
—————後日、
なんか白いのが生えてきました。
ちょっと長文がめんどくさくなってきたので概略だけ書くと、この件が起こった日にインスタで「偽物掴まされた!うんち!」みたいなストーリ―上げたら、友人(委託した子とは別)が要らなくなったからあげるよ、って言ってくれました。お言葉に甘えて本当にもらいました。本当にありがとう。
で、ぶじ本物の音を聴いたうえで私が一番気になるのは、「偽物1号機(まあまあちゃんとした音が鳴ったほう)は本当に偽物だったのか」ということです。結論から言います、
分かんねえや。
ボケイ。
本当にわからないんだなあこれが。違うものなんだ!という先入観を抱いて聴いてみると偽物は低音の沈みこみが浅い気がするけど、個体差だろ!って言い聞かせてから聴いてみると同じ傾向にしか思えない。そんな感じです。歯切れの悪いオチで、バカ耳で、本当にごめんなさい。
あと、怒られそうだけどついでに言わせて。本物もあんま好きな音じゃなかったわ。ステマレビュアーが繊細な音とか言ってたから欲しくなったけど、なんというか、ただただスカスカじゃん。音楽を聴きたいなら、これは買わない方がいいです。最近のワイヤレスイヤホンのほうがよっぽどいい音。
おわります。この記事をもってわたし氷川は少しの間のお休みに入ります。次ですか?2023/1/15の夜辺りにおもしろい記事が上がるといいですね。それじゃ。よいお年を。
受験勉強の応援ありがとうございます、学費の足しにさせていただきます(建前)セブンのティラミス氷が食べたいので、お小遣いをください(本音)