☆２１年１１月７日放送～フリー～

連続ラジオ小説　暗躍の英雄（ヒーロー）第３話～交わってはいけない糸～

【配役】

芽瑠ちゃん：スナイパーメル（物語の主人公）※全体的にクールに
なっちゃん：誘拐された財閥令嬢
沖さん：犯人

---

芽瑠ちゃん：俺はスナイパーメル。依頼されたミッションは百発百中、成功させてきた。世間では”伝説”と呼ばれているらしいが、俺には知っちゃこっちゃない。ただ今回は今までとはちょっと違うミッションだ。

なっちゃん：パパ・ママ、助けて・・・
沖さん：身代金はまだか！お前が福岡トップの財閥のお嬢様なら、お前の親父さんは１０億円の身代金などすぐに用意できるだろ！
芽瑠ちゃん：よし、ターゲットはあいつか・・・。

ナレーション（芽瑠ちゃん）：俺は敵のアジトでお嬢様を監禁し犯人が立てこもっている部屋全体が見える、隣の雑居ビルに潜入し、その時を待った。

芽瑠ちゃん（心の声）：よし、十分狙えるぞ。ロックオン。沖繁義、お前もそれまでだ。

ナレーション（芽瑠ちゃん）：俺は、犯人・沖繁義の心臓めがけてライフルを発射した。

ＳＥ：ライフルの引金がひかれ、弾が発射された音

沖さん：うぅ・・

ナレーション（芽瑠ちゃん）：犯人はもちろん即死。俺は急いで、監禁されている部屋の窓を突き破って部屋に入った

芽瑠ちゃん：大丈夫か。
なっちゃん：ありがとうございます。私を助けに来てくれたんですね。
芽瑠ちゃん：んなわけねえだろ。先のミッションが早く終わったから助けに来てやったんだよ。

ナレーション（芽瑠ちゃん）：お嬢様を見た瞬間、俺の心にある感情が芽生えた。

心の声（芽瑠ちゃん）：カ・カワイイじゃねえか。

ナレーション（なっちゃん）：同時に私の心にもある感情が芽生えた。

心の声（なっちゃん）：カ・カッコイイ

ナレーション（芽瑠ちゃん）：一目ぼれしてしまった俺達は、絶対にバレてはいけないスナイパーと財閥令嬢の禁断の恋が芽生えてしまった。
聞くとお嬢様のお父様は高齢の上、跡取りもおらず悩んでいるらしい。そこで俺はお父様に正体を隠してお嬢様と結婚。結ばれ、お父様から財閥を引き継ぎ田島財閥総帥（そうすい）として財閥を率いると同時に、スナイパーメルとして人目に気付かれず、依頼されたミッションをこなしている。今度はお前の近くに来るかもしれない。