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22年2月~バレンタイン~
運命の2・14
【配役】
芽瑠ちゃん:高校生・田島くん&ナレーション
なっちゃん:幼馴染・菜摘ちゃん
沖さん:クラスの男子・沖くん
なっちゃん:芽瑠、今日は一緒にご飯食べない?
ナレーション(芽瑠ちゃん):俺はクラスメイトで幼馴染の松岡菜摘に珍しく昼食を誘われた
芽瑠ちゃん:菜摘、どうしたんだよ。珍しいな。俺と昼食食べるなんて。
なっちゃん:うん 実はね、同じクラスの沖くんに、ちょっかいを出されて困ってるの。「やめて」って言ってるんだけどやめてくれないの・・・
芽瑠ちゃん:そっか・・・大変だな。男子のイジりって思えばいいだろ。まぁ、大丈夫だ!
なっちゃん:ちょっと、芽瑠・・・
心の声(なっちゃん):「芽瑠なら何とかしてくれる」って期待してたんだけど、見損なっちゃった・・・。
それから日にちが経ち、2月14日のバレンタインデーの日を迎えた。
沖さん:おい!松岡がチョコレート持ってきてるぞ!このクラスの男子の中にいるんだろ!言えよ!
なっちゃん:ちょっと・・・やめてよ!
芽瑠ちゃん:沖!菜摘が「やめて」って言ってるだろ。やめてやれよ!
沖さん:おー、松岡の彼氏の登場だ!ラブラブなお2人だな!ヒュー!ヒュー!
SE:胸ぐらをつかむ音
芽瑠ちゃん:いい加減にしろ!
沖さん:松岡の彼氏が本気出してきたぞ!ますます燃え上がってきました!
沖さん:あぁ・・・
SE:チョコレートの入っている箱が床に落ち、沖の体が倒された音
なっちゃん:芽瑠、いつの間に武道を習ってたの?
沖さん:お・お前、いつの間にこんなに力が強くなったんだ?
芽瑠ちゃん:あぁ、全然力を入れてない。
沖さん:じゃあ、なんで・・・
芽瑠ちゃん:実は、合気道を習ってるんだよ。合気道はな西洋剣術や、我が国のほかの武道とは違って、関節の弱点を利用した武道で、俺のように体の細い人でも簡単にお前のような大柄な人でも倒せるんだよ。
それ以前に、俺たち男は女の子を守らなきゃいけないのに、困らせるとは最低だな。
なっちゃん:芽瑠が、武道を習ってたなんて知らなかった。見直しちゃった!
芽瑠ちゃん:この前は、ああいうこと言ってごめんな。強がちゃってさ。素直になれなかったんだよ。
なっちゃん:芽瑠らしい(笑)今日は、バレンタインでしょ。はい!芽瑠に作ってきた。
芽瑠ちゃん:なぁ、菜摘。俺たち付き合おうか。
なっちゃん:・・・うん。
ナレーション(芽瑠ちゃん):こうして俺達は付き合うことになった。今思えば俺が沖を倒せたのは、火事場の馬鹿力という名の俺も知らない力が出たのかもしれない。