『FNS27時間テレビ』35周年記念!~『27時間テレビ』35年の歩み~
第10回記念大会『FNSの日十周年記念1億2500万人の超夢リンピック』
昭和62年にスタートした『FNS27時間テレビ』もついに記念すべき第10回記念大会という節目の大会。そして翌年3月にお台場の新本社に移転するフジテレビにおいて開局以来拠点としていた、新宿河田町からの放送はこの記念すべき第10回記念大会が最後。
今大会は『FNS27時間テレビ』36年の歴史で、史上最長の放送時間29時間半の大放送を敢行!
『FNS27時間テレビ』で史上初めて「番組パーソナリティー制」を導入し『FNS27時間テレビ』初代番組パーソナリティーにSMAPが就任
今大会は『平成教育委員会』と『さんまのスポーツするぞ!大放送』両番組をベースに総合プロデューサーは平成4年の『FNS27時間テレビ6』以来5年連続の担当となった王東順さん。
放送日
平成8年7月13日 18:00~14日 23:24
総合司会
北野武
番組パーソナリティー
SMAP
進行・インフォメーション
F・MAP(福井謙二・三宅正治・青嶋達也)・西山喜久恵
ベース番組
『たけし・逸見の平成教育委員会』『さんまのスポーツするぞ!大放送』
テーマ
「スポーツ」
BIG3企画
10周年総決算!
今大会は史上初の2部構成で10年の歴史をBIG3が鑑賞。
第1部(夜7時台):タモリ・たけし・さんまのBIG3を迎え、10周年の名珍場面を映像と共に振り返り。
その後に「特選!夢列島名場面集」と題して3人のリクエストを放送。(さんまさんは本来、裏番組『さんまのスーパーからくりTV』時間だが、この日は休止であったため出演)。第1部の冒頭、露木さんが十年一昔(10年経てば昔の事と言える。世の移り変わりの激しい事を、10年を一区切りとして言う語の事)と十年一日(長い期間変わる事無く同じ状態である事)の2つの四字熟語を織り交ぜながら伝えていた。
第2部:ゴルフ・ボウリングの「Uの字ボウリング」・バスケットボールのフリースローの全ての決勝戦終了後に放送。
「特選!夢列島名場面集」の続きを放送後、第1部で放送出来なかった分を出演者全員で振り返り。
第2部の最初は露木のリクエストで「フジテレビ新人アナ提供読み」を放送。(このVTRでは、フジテレビアナウンサーとして参加した笠井さん・青嶋さん・八木さん・野島さん・西山さん・木佐さん・佐野さん・武田さん・富永さん・森さん・菊間さん・杉浦さんの新人時代のシーンを放送)
各局対抗企画
全国フリースロー選手権大会
基本ルール:1人5投し合計得点数(1~4投目は、1投成功につき1点獲得。5投目は成功なら2点獲得)
全員終了時にトップが複数いた場合→プレーオフ
予選:1億2500万人の超夢リンピック 全国名所でバスケット・フリースロー スーパー大予選会
開幕戦から準決勝までの全23試合(1回戦・2回戦・準々決勝・準決勝の4ステージ)を完全生中継(トーナメント表は青枠で囲っているブロック)。試合が進むに連れてトーナメント表を勝ち上がった局だけが上に上がる形式を採用。
決勝:「フリースロー・ドリームマッチ」でも芸能人軍団のタレント選抜& 番組パーソナリティー・SMAPの2チームを一蹴し完全優勝を達成
優勝
鹿児島テレビ
通し企画
【松村邦洋持ち込み企画!フリースロー888ゴール】
松村さんがフジテレビ駐車場で888ゴール達成するまで延々とフリースロー。
富士山の山頂に聖火が点火したのを確認してのスタートし、888ゴール達成した
テーマソング
服部克久『卒業』
新人アナウンサー提供読み第10期生
新宿河田町最後の提供読み。
竹下陽平・佐々木恭子・藤村さおり 計3名。
この年から新たに新人アナウンサー提供読みのBGMとして服部克久の『虹』が採用され、現在多くの大会で使用されている。
トピックス
メジャーリーグ野茂英雄中継(ロサンゼルス・ドジャース対サンフランシスコ・ジャイアンツ)。
オールスターゲーム後の後半戦・最初の野茂登板試合の模様をロサンゼルス・ドジャー・スタジアムと東京・フジテレビを衛星で結んで放送。
映像は現地の映像を使用ながら、途中から我が国のプロ野球中継で使われているサインも急遽使用した。
解説:パンチョ伊東・実況&司会進行はKIZAKIが画面実況する形で担当した。
試合は7対0でジャイアンツの無失点勝利。
野茂の結果:6回までで投球数113・対戦打者数31・被安打数7・被本塁打と与四死が各3本ずつの合計6・奪三振数10だった。
7回に入った所で代打を出され交代。
今大会の放送開始時間が夕方6時になったため、当時夕方6時に放送していた『スーパータイム』は30分繰り上げ夕方5時30分に繰上となった。
メジャーリーグ中継に連動する形で西武ライオンズ球場(現在の西武ドーム)で、予選会・第2弾/ゴルフ編として「ゴルフ 池ポチャ・アプローチ選手権in西武球場」が開催。
成績優秀者8名が決勝大会進出。
今回のコース設営には
リバーサイドフェニックスゴルフクラブ・セントヒルズゴルフクラブ・東京都民ゴルフ場・東京ゴルフ倶楽部・立川国際カントリー倶楽部・東都飯能カントリー倶楽部・東京五日市カントリー倶楽部・西武ゴルフ・虎ノ門ゴルフ倶楽部・朝日ビルゴルフガーデンのゴルフ関連会社全10社が協力。
決勝戦:ニアピントーナメントの模様をこの大会の為に特別に作ったオリジナルコースのフジリンクス8番ホール(13ヤード・PAR1)から生中継。
上の西武球場での予選会を勝ち抜いた8名と迎え討つ芸能人軍団・8名の総勢16人で優勝を争った。
今大会に於いて大山慶太選手が決勝大会の初戦(VS鶴瓶師匠)と準決勝(VS薄井さん)で2度のホールインワンを達成。
決勝戦(VS岡村さん)でもあと一歩でトリプルホールインワン達成の所まで行き、優勝を決めて副賞の北海道ゴルフツアー・4名分の目録が贈呈。
聖火リレーとして富士山五合目から新宿河田町のフジテレビまで全26区間/130kmの系列局アナによる聖火リレーを実施。
最終区間(新宿区富久町付近からフジテレビまで)の1.1kmを露木さんが走り、大声援の中フジテレビ内へ入り、煙の出るトーチががスタジオで使えない事から、入口でトーチから小さなろうそく交換した上でゴール。
この区間は三宅さんの実況でCM無しで全区間を完全実況生中継。
当初は、前年までたけしさんと共に総合司会を務めた、逸見政孝さんの行理からの復活を想定して、「平成教育テレビ」を行う予定だったものの、それも叶わず、12月に逸見が死去したことで企画が軌道修正されこのような体制になった。
4回目を迎えた毎年恒例○×王は「全国スポーツ○×王座決定戦」として開催。
試合はさんま・今田・東野の3人の過去によるパーソナルクイズまで入れないと決着が付かないほどの○×大会史上稀に見る大接戦になったが最後は仙台放送が勝利。
なお、○×王試合開始前には来春(平成9年4月)に開局される新しいフジテレビ系列局として26局目の山形のさくらんぼテレビ・27局目の高知さんさんテレビの2局が紹介。
さくらんぼテレビは競馬直後にさくらんぼを、高知さんさんテレビは○×王直前に山桃をそれぞれ、2人ずつ番組に登場して提供、出演者達を応援。
番組の最後で総合司会のたけしさんが、聖火に見立てたローソクを吹き消すのに手間取り、結局吹き消そうとしている時に番組が終了し、これで新宿河田町での『FNS27時間テレビ』の全放送を終え、翌年からお台場の新本社での放送となる。