『FNS27時間テレビ』35周年記念!~『27時間テレビ』35年の歩み~
今年は我が国における夏の始まりの象徴にして、バラエティー最大の祭典『FNS27時間テレビ』は記念すべき、第35回記念大会の節目の年。
昨年の第34回大会は、過剰なまでの武漢ウイルス対策の影響で無念の中止となってしまった。今年は去年の雪辱を晴らすがごとく、『FNS27時間テレビ35』を思いっきり放送してほしい。最新のデータで見ると武漢ウイルスはただの風邪なのだから。そこでシリーズで『FNS27時間テレビ』35年の歴史を振り返ることにする。
立ち上げのきっかけ
昭和62年、フジテレビは開局30周年記念として現在の『ようこそ!ワンガン夏祭りTHE ODAIBA』につながる『コミュニケーションカーニバル 夢工場’87』を開催し、テレビも開局30周年記念の大型企画の一つとして放送され、遡ること9年前、日本テレビで『24時間テレビ』がスタートしており、当時第一次黄金時代真っ只中のフジテレビにとって『24時間テレビ』のパロディー・アンチテーゼとして立ち上げられスタートした。後に、初代総合司会を務めた明石家さんまは「”当初、『27時間テレビ』は1回で終わる”予定だったが、第1回の視聴率がよく継続されることになった」と後日語っている。
事実、記念すべき第1回大会の平均視聴率は19.9%、瞬間最高視聴率は38.1%という驚異的な視聴率を叩き出し、平均視聴率に至っては36年経った令和4年現在でもパロディーとした『24時間テレビ』ですら破ることのできない記録を出した。
そして、明石家さんまは中止となった令和2年第34回大会を含めて34年連続出演することになり、徳光和夫の異名「ミスター24時間テレビ」に対抗し「ミスター27時間テレビ」と呼ばれるようになる。
第1回『FNSスーパースペシャル一億人のテレビ夢列島』
記念すべき第1回大会。総合司会はタモリさんとさんまさん。
『いいとも!』と『ひょうきん族』をベースとし、総合プロデューサーは両番組のプロデューサーを務めていた、当時フジテレビの絶対的エース・横澤彪さん
放送日
昭和62年7月18日 21:00~19日 20:54
総合司会
タモリ
明石家さんま
テーマ
「夢家族」
テーマソング
松田聖子『夢のクレッセントムーン』
(Boy Meets Girl『Waiting for a Star to Fall』のカバー(音源化されていない幻の曲)
新人アナウンサー提供読み第1期生
青木美枝 笠井信輔 塩原恒夫 中井美穂 計4名
トピックス
今大会は、芸能人が27局を代表する夢家族を紹介するという内容。
そして今大会最大の名場面は、たけしさんのサプライズ登場によるBIG3の集結!
前年のフライデー襲撃事件で謹慎していた、たけしさんが復帰したことは、大きな話題となりお笑いファンにおいて、伝説として語り継がれている。
グランドフィナーレで新人アナウンサー提供読み立会人を務めた露木さんは、その後、逸見さん亡き後のBIG3企画と平成12年の第14回大会まで新人アナウンサー提供読み立会人を務め、20世紀の『FNS27時間テレビ』における隠れた主役として出演することになる。