22年1月~誕生日~
連続ラジオ小説 暗躍の英雄(ヒーロー)第4話~最悪な一日(バースデー)~
【配役】
芽瑠ちゃん:田島財閥総帥&スナイパーメル(物語の主人公)※全体的にクールに
なっちゃん:日本人マフィア&スナイパーナツ
沖さん:アジア系マフィア
心の声(芽瑠ちゃん):先月、財閥の令嬢だった菜摘と結婚しお義父(とう)さまから財閥を引き継ぎ、田島財閥総帥として率いている。
心の声(スナイパー芽瑠):しかし、本当の姿は我が国に害となるヤツを狙撃し我が国を救うスナイパー芽瑠だ。
そんな俺は先日誕生日を迎えたのだが、その日が俺の人生にとって最悪な1日になろうとはな・・・
俺がいつものようにターゲットが取引に来るという場所が見える屋上に身を潜め、待っていると・・・
沖さん:持ッテキタカ?
なっちゃん(日本人マフィア):ああ、これだろ!
沖さん:これダヨ!コレを待ッテイタヨ!
芽瑠ちゃん:どうやら、今回は農作物の種か。それも、我が国でデビューしたばかりの新品種の種。農家の皆さんが時間をかけて作った、新品種の種を流出させるヤツは許してたまるかよ!
心の声(スナイパー芽瑠):その直後、俺は目を疑った。
芽瑠ちゃん:あの男は初めて見たが、隣の女は見たことあるぞ・・・
ちょっと待て!あいつは俺の仲間のナツじゃねえか!しばらく会ってない間に何があったんだ・・・
心の声(スナイパー芽瑠):俺は衝撃を抑え、すぐさま狙撃の準備に入った。
SE:ライフルの引金がひかれ、弾が発射された音
心の声(スナイパー芽瑠):犯人の狙撃に成功し男は即死。弾はナツの横をかすめ気絶していた。
俺はナツのところに駆け寄った。
芽瑠ちゃん:おい!おい!起きろ!
なっちゃん(スナイパーナツ):んんっ。私、何でここに?メル、どうしてここに?
芽瑠ちゃん:それはこっちのセリフだ!一体、何をしてるんだ!
なっちゃん(スナイパーナツ):ごめんなさい。悪を成敗する私が、お金欲しさになんてことを・・・
芽瑠ちゃん:ったく、悪を成敗する俺らが、お金欲しさに悪に手を染めたら意味がねぇだろ!
今回は初めてだから許してやるけど、次もやったらお前も狙撃するからな!
心の声(スナイパー芽瑠):なんとか、ナツの目が覚めてよかったが、あの日ほど、最悪な1日はない。
このようなことが二度と起きないように願うばかりだ。