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サプリメントと薬、飲み合わせの落とし穴|薬剤師が解説!

こんにちは!
前回は 「市販薬と処方薬の飲み合わせ」 について解説しましたが、今回は 「サプリメントと薬の組み合わせ」 についてお話します。

「ビタミンCと薬、一緒に飲んで大丈夫?」
「サプリメントって食品だから、どんな薬と飲んでも問題ない?」
「薬の効果を邪魔するサプリってあるの?」

こうした疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
実は、サプリメントと薬の組み合わせによっては、薬の効果が弱くなったり、副作用が強く出たりすることがある のです。

今回は、サプリと薬の飲み合わせで注意すべきポイント を、薬剤師の視点でわかりやすく解説します😊


🔹 サプリメントと薬、なぜ飲み合わせに注意が必要?

サプリメントと薬

「サプリメント=食品だから安心!」と思われがちですが、
サプリメントも 成分によっては薬と相互作用を起こし、思わぬ影響を与える ことがあります。

薬の効果を弱める(十分な治療効果が得られない)
薬の作用を強めてしまう(副作用が出やすくなる)
体内での吸収や代謝に影響を与える(効果が予想できなくなる)

特に、血液をサラサラにする薬・ホルモン系の薬・免疫系の薬 を飲んでいる人は、サプリの影響を受けやすいため要注意!

🔹 NGな飲み合わせTOP5!

組み合わせNG!

❌ 1. ビタミンK × 血液をサラサラにする薬(ワルファリン)

理由:ワルファリンの効果が弱まる!
ビタミンKは 血液を固まりやすくする働き があり、
ワルファリン(血液をサラサラにする薬)と一緒に飲むと、薬の効果が弱まり 血栓リスクが高まる 可能性があります。

💡 対策 → ワルファリンを服用中の人は、ビタミンKを多く含むサプリや青菜の摂取に注意!

❌ 2. セントジョーンズワート(ハーブ) × 抗うつ薬・睡眠薬

理由:薬の効果が弱まる or 副作用が強くなる!
セントジョーンズワートは、気分を安定させるハーブ ですが、
抗うつ薬(SSRI・SNRI)、睡眠薬、避妊薬と相互作用を起こし、薬の効果を弱めたり、副作用を強めたりすることがあります。

💡 対策 → 精神系の薬を服用中の人は、セントジョーンズワートのサプリを避ける!

❌ 3. カルシウム・鉄サプリ × 抗生物質・甲状腺の薬

理由:薬の吸収を邪魔する!
カルシウムや鉄は ミネラルの一種 ですが、
一部の抗生物質(テトラサイクリン系・キノロン系)や甲状腺ホルモン薬と結合してしまい、薬が体に吸収されにくくなります。

💡 対策 → サプリと薬の服用間隔を 2時間以上 空ける!

❌ 4. グレープフルーツ × 血圧の薬・高コレステロール薬

理由:薬の効果が強くなりすぎる!
グレープフルーツに含まれる成分(フラノクマリン)は、薬の分解を遅らせ、効果を強めてしまう ことがあります。
特に、血圧を下げる薬(カルシウム拮抗薬)やコレステロールを下げる薬(スタチン系) を飲んでいる人は注意が必要です!

💡 対策 → 薬を服用中は グレープフルーツやジュースを避ける のがベスト!

❌ 5. イチョウ葉エキス × 血液をサラサラにする薬

理由:出血リスクが高まる!
イチョウ葉エキスは 血流を良くするサプリ ですが、
ワルファリンやアスピリンなどの 抗凝固剤 と一緒に摂取すると、出血リスクが高くなる 可能性があります。

💡 対策 → 抗凝固剤を服用している人は、イチョウ葉エキスのサプリを避ける!

🔹 まとめ|サプリと薬の併用は慎重に!

まとめ

サプリメントも成分によっては薬に影響を与える!
薬の効果を弱める or 副作用を強める可能性がある!
特に「血液サラサラ系の薬」「精神系の薬」「ホルモン系の薬」との組み合わせに注意!

もし「このサプリ、飲んでも大丈夫?」と迷ったら、薬剤師に相談するのが一番! 😊

📢 次回予告!

次回は 「不安にならないで!妊娠・授乳中でも使える薬と避けるべき薬を薬剤師が解説!」 をお届けします!
「妊娠中に市販薬を飲んでも大丈夫?」「授乳中でもOKな風邪薬は?」など、よくある疑問にお答えします✨

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