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タロット:大アルカナ9:隠者

タロット:大アルカナ9:隠者

ピッカルポンチョな星をじっと見つめるカード

タロットカード「9:隠者」のキーワードは、「探求」「思慮深さ」「内観」「精神的な成長(悟り)」などなど。今回もまた、「隠者」のカードがなぜにこれらのキーワードにつながるのか、ひとつひとつ勉強していく!

ポイント1:老人

「老人」の中でもだいぶ仙人っぽい雰囲気が出てる。ひげとか。

真理を追究している。うつむいているのは、心の声を聴いている(内観している)ことの証。

はじめてのタロットBOOK/かげした真由子

0の愚者のなれの果てという解釈も。

フレンドリー・タロット/いけだ笑み

ユング心理学における元型のひとつ「セネックス(老賢者)」を連想させる。セネックスがよい方へ働けば、老人的な落ち着きや思慮深さ、知性を発揮することができる。しかし悪い方に出ると、自らの枠を崩すことができない意固地さが目立つことになる。

鏡リュウジの実践タロット・リーディング/鏡リュウジ

旅を終えた先輩として、未だ旅を続ける後輩の「放浪者」達に手に持っている灯りで「先人・賢人の導き」を与えている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

目を瞑ってうつむきながら立ち止まっている姿は、じっと考えている様子を表しているということみたい。瞑想してる的な?瞑想は、能動的・積極的に自分と向き合おうという姿勢が根本だと思うから、この人は「あえて一人で考えたい」ということだよね。ぽつんと立ってる感じを受けるけど、自分を見つめて考えるときはやっぱり一人で孤独に、ってことだろうな。左側を向いているのは、左って「過去」(右が「未来」)って言われることもあるから、「これまで」の自分と向き合う(=内省・内観)ってことを表していると解釈!
なんで老人なんだろう?と考えた時、やはり仙人的な賢者をイメージするからってことなんだろうか?確かにハリポタのダンブルドアに似てる。「セネックス」ってなに?と思ったけど、だいぶ学術的な理解を深めないといけなさそうだったので、ここでは深掘りしない!

ポイント2:灰色のマント

マント、ただ着ているだけじゃなくて、全身覆われてるって感じ。 

彼の着ている衣は、物質界の象徴でもある灰色です。俗世間に紛れても目立たず、自分の内的な世界に没頭できるよう、わざと着ているのでしょう。

はじめてのタロットBOOK/かげした真由子

灰色=物質界の象徴。これ、「19:太陽」でも出てきた(子どもの後ろにある塀)。太陽の時も外的要因との境界を示してたけど、今回もそういうことみたいだ。特に今回のは他人からの評価や通説、常識との境界ってことかな「わざと着ている」から、やっぱりあえて一人になってじっくり考えようとしてるってことだ。全身すっぽりマント着てるのも、より「だれにも邪魔させない!」ってことだと理解。バリア!的な。

ポイント3:ランタン

ランプの光は、老人の内に灯る知恵の光です。

フレンドリー・タロット/いけだ笑み

六芒星は物事が完全一致したことを表しています。自分がこの世で成し遂げたいことと、宇宙があなたに期待することが一致した「答え」がそこにあることを物語っているのです。

はじめてのタロットBOOK/かげした真由子

ランタンの中にある六芒星は、完全なる調和の象徴です。調和は、この世界に光をもたらします。

タロット入門/美園環希

ただの星じゃなくて、六芒星ってことにも意味があるのか!六芒星=完全なる調和の象徴。へー。内省してたどり着く(というか、内省することでしかたどり着かない)自分だけの答え(進むべき道)を六芒星で表しているのかな。闇雲に考え込んでいる状態ではないってことだね。

ポイント4:黄色の杖

持つ者の権威を象徴する。隠者が己の進むべき道を知っていて、そこに至るまでの智恵を携えていることを表している。

はじめてのタロットBOOK/かげした真由子

強い意志や、忍耐力を表すアイテムである。しんどい時、杖をついてでも前に進もうという気持ちが、困難を乗り越えるためには欠かせない。

鏡リュウジの実践タロット・リーディング/鏡リュウジ

なんだろう、魔法の杖的な解釈でいいんだろうか?それこそダンブルドアの魔法の杖って、すごいし(語彙力!)長く険しい道のり(人生)を共に経てきた杖は一緒に成長して権威までも持った、ということかな。成長の証でありここに至るまでの強い意志の象徴と解釈!

ポイント5:足元の氷山

白い山々の頂は、すでに隠者が悟りの境地へ達していることを表しています。

タロット入門/美園環希

これは愚者のカードの後ろにある山と同じとみるのがいいのかな。愚者の時はまだ登る前っぽいけど、隠者の場合はもう登り終えた(内省の果てにきて悟りを得た)ってことだ! 

ポイント6:背景の色

背景の色にも意味があるみたい。「19:太陽」はシンボルが多くてあまり背景の色って目立たなかったけど、隠者の場合は背景が広いから目につく。

特殊な領域であることの表れ。精神性の高さ。

はじめてのタロットBOOK/かげした真由子

「灰色」でもなく「水色」でもなく「青みが買った灰色」なのって、珍しいカードみたい。灰色はまだ答えが出ていない=あいまいである、ということを表しているらしい。(灰色は物質界の象徴だけど、白と黒の中間だから「曖昧」「発展途上」という意味もあるらしい。)少し青みがかっているのは、水色=精神性の象徴も兼ねているからかな。高い精神性に向かう途中みたいな感じ!と理解。

ポイント7:数字の9

数字の「9」は1から8までの数字を内包し、物事が完結していること、次のステージに向かうことを象徴します。一方で数が多いからこそ、逆に不安定な要素があることも表します。

タロットパレット/https://sup.andyou.jp/tarot/

ほうほう。いったんここで完結したよって数字なのか。次の「10」は運命の輪だから、ここ(隠者)で「第一部・完」で、次(運命の輪)で新しいステージにワープし第二部スタート!みたいなイメージかな。

考察

世間や人の意見に惑わされず、ひとりでじっくり自分と向き合うことで、答えは見つかるよ、答えは自分の中にあるからね、というカードと理解!
参考にした本やサイトには、この老人は「賢者」だよ、とただ述べているところもあるけど、わたしはしっかり内観し精神的な成長を遂げられれば賢者になれるけど、成長しなかった場合はただの偏屈じいさん(ばあさん)になって社会に背を向けた変人で終わるよの解釈も支持したい!老人って、落ち着いていて思慮深く知識豊富な人もいれば、年をたくさん重ねているがゆえに頑固で新しい考えに閉鎖的で高慢な意地悪じいさん(ばあさん)になる人もいるから、この老人がたどり着いたのはどっちですか?(翻って、あなたはどっちに進んでいますか?)という問いかけの意味合いもあるカードだと解釈したよ。

カードにあだ名をつけてみる

覚えるって意味では、もう「内省」カードでいいと思うんだけどね。
あえてイメージをつけるとしたら、やっぱり「ダンブルドア」カードかな~。ダンブルドアってハリポタだと正義の味方で何でもできちゃうすごい人みたいに最初は描かれてるけど、最後の方は目的のためには手段を択ばず策略家っぽいとこが描かれてるし、ファンタビでは愛に振り回されて暴走したり、家族を失ったことを今でも深く後悔し続けていたりして、あくまでただの人間として描かれている。だから、偉大な魔法使いであるダンブルドアでさえ、内省をこれでもかってくらいしながら答え(進むべき道)をさがしているのだってこと、で!

あと、MBTIでいう「INFJ」のイメージ!

いちばん好きなカード

正直、大アルカナの中で一番好きなカードだ。ぱっと見、かわいくないのに!(わたしは「かわいさ」があるかないか、がだいぶ重要な人間)
なぜ好きかというと、わたしは内省することが癖で、自己と対話することこそわたしだ!と言えるような人生を送ってきていると思ってるから。たまに自問自答を繰り返しすぎてしまう自分に疲れてしまうこともあるけど、そうやって内省を続けることが賢者への道だと教えてくれるこのカードは勇気になるよ。

あ、冒頭に書いたピッカルポンチョは「きらきらひかる」みたいな意味です!(急に推しの宣伝)

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