「大事なことってなんだろう」立ち止まって考えてみた。 取材レポートvol5~東神楽町地域おこし協力隊 大吉七菜海さん~
こんにちは!東神楽町地域おこし協力隊のまっちゃんです。久しぶりのインタビュー。同僚の協力隊「れいちゃん」に撮影協力いただき、今回も取材にのぞみます。
まず、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
2023年9月3日東神楽町ひじり野西公園において
東神楽町地域おこし協力隊主催「FUN!FAMILY!FESTIVAL!2023」
を開催いたしました。
当日はお子様連れファミリーをはじめ、たくさんの町民の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
今回のインタビューは、このフェスの主催を務められてきた
東神楽町役場まちづくり推進課所属の地域おこし協力隊 大吉七菜海さんです。
私たちと同じ地域おこし協力隊であり、1年先輩です。
私たちとは別の視点からのお話が聞けるかも!とてもワクワクしています。
では、よろしくお願いします。
イベントを終えて
大吉:ひとことで言うと、「大成功」だったんじゃないかなと思っていて。それも皆さんのご協力があったからこそ、できたことです。本当にありがとうございました。
「あたたかな、とても雰囲気の良いフェスだった」と多くの来場者からのお声をいただき、わたし自身もたくさんの笑顔を見ることができたと感じています。
そんなイベントにできたのも、
☆出店者の皆様☆
前例がないために集客数も読めないなかで、快く出店いただきましたこと。
☆キッチンカー出店の皆様☆
「東神楽町の食材を使用していただく」などの様々なリクエストに、当日まで柔軟な対応をいただきましたこと。
☆ワークショップ出店の皆様☆
イベント特別企画などをご提供いただき、全体的に統一感があるものとなったこと。
☆来場者の皆様☆
ひじり野西公園でのイベント初開催にも関わらず、受け入れていただけたこと。また、来場者の安全を優先するため、駐車場使用の規制にもご協力いただいたこと。
皆様に感謝しております。ありがとうございました。
大吉:今年6月下旬に「東神楽町130年を記念してのイベントを地域おこし協力隊主催でやってみないか。」とオファーいただいたことです。
このイベントは「みんなでつくる!」を目指して企画しようと決めていました。すでに東神楽町では「花まつり」や「フラワーフェスタ」などのイベントはあります。
でも、“はじめて”やるなら「みんなでつくる」イベントでありたいと思ったのです。
同時に、「つくる」をお子さんのうちから経験してほしいという思いもありました。わたし自身、小さい頃からものを「つくる」ことをしてきたので、その良さを知っています。
自分の結婚式も何から何まで手作りしちゃいました。
良さを知っているからこそ
「つくる過程を楽しんでもらいたい」と考えていたのです。
これには、わたしが地域おこし協力隊としてやってきたことが活かされました。
『100人カイギ』(※)を通してたくさんの町民の方とつながったこと。
つながった方から色々な思いをお聞きしたこと。
こういった活動を通してつながった仲間がいたからこそ「みんなでつくる!」が実現しました。『100人カイギ』を本当にやってきてよかったと思っています。
(次回の100人カイギは10月14日(土)開催。オンラインでも参加できます!お申し込み・詳細は下記リンクから。)
大吉:わたしは「まちのハブとなって還元する」ことが自分の役割と思っています。この町で日常に溶け込んでいる、「あたりまえ」と思っているもの。でもちょっと違う立ち位置からみると、「あたりまえ」ではなく非日常だったり、「 とても素晴らしく貴重なこと」だったりするということが東神楽町にはたくさんあるんです。そういう可能性の種を拾い集めて、一緒に育てたいと思う人、協力してほしい人とのハブになることがわたしの役割だと思います。
仲間で作り上げた今、地域おこし協力隊任期中に「やりたい」と思っていたことの一つは実現できました。
今回のイベントを、またやりたい気持ちはあります。もし開催するなら、今回の分析や反省点、関係各所からのフィードバックも参考にして、じっくり検討することが必要と思います。
「みんなHappyになれる!」
今回、イベントを企画して感じたことがあります。
役場に所属したからこそ感じたことなのかもしれませんが、
今後何をするにしても、いろいろな分野や業種、役場内であれば課や部署を越えて協働できたほうが、結果「みんなHappyになれる」と感じたんです。
横でつながる部分がないと、互いのよいところもみえてこないですからね。
「大事なこと」って何だろう。
大吉:自分でいうのもなんですが、幼少の頃から「くそまじめ」だったんですよね。言われたことはきちんとやる。一方で、自信はなかったし、意思表示をするのも苦手でした。そんな私を変えたきっかけが、大学時代の経験とパートナーとの出会いでした。
まず、大学時代に留学に挑戦したこと。英語ができない状態でのスタートでしたが、できるだけ日本人とは関わらず、英語を使う環境に自分を追い込んでいきました。そうするとどんどん自分の言いたいことが英語で話せるようになっていったんです。その後の就活でも、自分の経験を出会う社会人の方は評価してくださって。「私もやってみたらできる」「可能性に上限はないんだ」って思えたんです。
自信をつけて、憧れの東京で、希望の会社に就職をしました。
でも、現実は甘くなかったですね。
自分の仕事、生活、未来の在りたい姿。
理想と現実を、考えれば考えるほどに心身のバランスを失っていきました。
学生時代の経験で自信はつけてきましたが、「まじめ」な私は、まだ自分の意思を示すことができなかった。なぜなら周りの人に嫌な思いをさせたくないから。
そんななかで、出会ったのが今のパートナーです。
彼は、自分の中に芯を持っており、「こうしたい」という意思を遠慮なく示す人でした。
彼との出会いがわたしの思い込みをはがし、
見失った「大事なこと」に気づかせてくれました。
大事なことを大事にするためには、自分自身が変わっていこう。
そうやって、行動を起こしてきました。
いま、自分の仕事と生活、そしてパートナーと過ごす時間。
ワーク・ライフ・バランスが取れており、幸せを感じています。
「大事なこと」が私の原動力です。今とても「生きやすい」です。
つくる、つなげる。これからも。
大吉:いま、「ゆい・ゆい本舗」さんのギャラリーに、これまでの100人カイギで作成したグラレコを展示しています。
このグラレコと一緒に、130年イベントでお子さんたちに描いてもらった「塗り絵やお絵描き」を、東神楽町図書館に展示する企画をしています。
こどもたちの描いた絵・色・未来の夢。
まちの皆さんに是非ご覧いただきたいと思います。
他にも、親子で参加できるものとしてワークショップと音楽がコラボしたクリスマスイベントなんかも出来たらいいなと計画をしています。
※100人カイギで毎回素晴らしいイラストを描いてくださる
グラフィックレコーダー[あいであふぁくとりー]のアカウントはこちら!
https://www.instagram.com/idea.factory_/
大吉:どんどん町の中に入って話をきいて、会いたいと思った人には会ってほしいです。それに尽きるかなと。そうすることで助けてくれる人が増えていきますよ。
今回の取材場所は町内にあるギャラリー喫茶「ゆい・ゆい本舗」さんにて。
コーヒーはもちろんのこと、自慢のブレンドカレーなどフードメニューも充実。ぜひご賞味あれ。
ゆい・ゆい本舗さん、ご協力ありがとうございました!