民事不介入
今から十数年前、妻が妊娠中の頃のお話しです
都内の賃貸物件に住んでいた頃でした。
駅近物件
(住んでいる場所から駅のホームが見える)
で4階建て賃貸マンションの2階に住んでおり
目の前には大型ショッピングセンターが有り
大変、交通の便も良く買い物にも困らない立地でした。
直ぐ隣にも2階建てのアパートが有り、住んでいた賃貸物件の窓側の部屋で寝室代わりしていた部屋から2階建てアパートの外廊下の距離は2メートル程しか離れていなかった
(都内で駅近物件なので建物が隣接していた)
この隣の2階建てアパートの住人(若い男性)が良く外廊下でタバコを吸っていた
(自分の部屋をタバコ臭くすると部屋出る時に修繕費用係るのを抑える為だと思われる)
更にほぼ、毎日のように夜中22時以降や23時以降にタバコを吸いながら携帯電話で30、40分以上話す(相手は彼女だろう)為にアパートの外廊下に出て来て話ていた。深夜に近く静かだったので声も壁に反響して響き
こちらもうるさくて、イライラしてたが注意してトラブルに発展したら面倒なので我慢していましたが・・・・
しかし、1ヶ月以上毎日のように続く夜中の外廊下での電話
あまりのストレスの為に
妊娠中の妻が不正出血してしまいました。
それを妻から聞いた瞬間に私も我慢の限界を超えた
頭に血がのぼり、怒りの炎が燃え上り
直ぐにパジャマからジャージに着替えてマスクと帽子を被り更に軍手をして(戦闘モードに)
【蓄積した怒りが爆発】
靴を履いて直ぐに部屋の外に出て隣のアパートに向かいました。
隣のアパートの男は2階の外廊下からこちらに気づいていて私を見ていた。
私も隣のアパートの2階に急いで上がって行った。
隣のマンションの人間が夜中にマスク、帽子に私の殺気を満ちた表情を読み取り
「うるさかったですか?」
私に聞いてきたが
私も
『いつもうるせんだ、この野郎!』
と言って二階の外廊下を歩いて若い男に向かって行ったら急いで自分の部屋に入り逃げてしまった。
注意する為にインターホンを何度も押すも出て来ず
その日はそれで隣の自分のマンションに戻りましたが・・・・
その翌日の夜中(22時過ぎに)にまた隣のアパートの若い男が
タバコを吸いながら携帯電話で話しながら外廊下に出てきました。
【こいつ、全然反省してないな】
私も再び怒り心頭でまた直ぐにジャージに帽子、マスク、軍手を付けて
【身体から殺気が】
部屋から、外に出て階段を降りて急いで隣のアパートに走って向かいました。
隣のアパートの2階に上がった所で向こう(若い男性)が私に気づいて驚きの表情を見せながら慌ててまた自分の部屋に逃げ込んで行きました。
私も若い男の部屋の前に行き今度は扉をガチャガチャ開けようとしながらインターホンを何度も押したが出てこず
怒りが収まらなかったので、そのまま近く
(徒歩数分)の交番に向かいました。
交番内の前に行き覗いたら、中に一人警察官の方がいらしたので中に入って行き
私が
『すみません、隣のアパートの住人がうるさくて困っています』
『なんとかしてもらえませか?』
と警察官の方に伝えたら
警察官の方から
「申し訳ない、民事不介入と言って民事トラブルには一切介入出来ないんです」
と言われてしまいましたが
私も
『こちらもうるさいのをずっと我慢していて妊娠中の妻がストレスで体調か悪くなっているのですが?』
と伝えたが、警察官の方も
「申し訳ないがやはり、民事不介入なので介入するのは難しいです、事件にならないと動けないのですよ」
と困った表情で伝えてくれたので
私も
『分かりました、そしたら一つ最後に確認させていただきたいのですが?』
と続けて
『私は元プロボクサーで日本ランキング1位まで
いきました、相手に注意した時に万が一に相手が手を出してきた場合、殴り返しても正当防衛になりますか?
相手は怪我では済まない可能性が有りますが?』
と聞き返したら、
警察官の方も
驚きの表情に変わり
「えっ!それはマズイな」
「分かりました、それでは一緒にその方(若い男)の所に行き一緒に話をしに行きましょう」
と言ってくださり
警察官の方と隣のアパートに歩いて向かいました。
隣のアパートに到着して、若い男の住むアパートの2階の部屋前に着き、警察官の方がインターホンを押してたら 若い男がインターホンに出て
「何ですか?」
と聞いてきたので、警察官の方が
「そこの〇〇交番の警察官です、ちょっとお話ししたい事が有りますので玄関に出て来てもらえますか?」
と伝えるも若い男性は
「今は、出れません」
と言って出て来なかった。
(私に対してビビっていたのだろう)
警察官の方が
「分かりました、それではインターホン越しで構わないのでお話しを聞いていただけますか?」
と続けて
「ご近所の方であなたが夜中に毎日、外廊下で携帯電話で話している話し声がうるさくて迷惑されている方がいるようなので今後は外で遅い時間に外廊下で電話しないように気を付けていただけますか?」
と若い男性にインターホン越しで伝えたら
若い男性も
「分かりました」
と言ってインターホンが切れました。
話し合いが終わり、警察官の方と歩きながら
交番に戻りがてら会話を交わし
私が
『注意していただいてありがとうございました』
と警察官の方にお礼をしたら
警察官の方も
「うちも小さな子供がいますから分かりますよ」
と言ってくださりました。
それ以降・・・・・・
隣の若い男性は夜中に外廊下で電話する事が一切なくなりました。
もしも、あの時の交番の警察官の方が民事不介入の一点張りで
私がもしも突き離されていたら、騒音の被害者から一転して暴行の加害者(若い男への)になり
こちらが逮捕されていたかもしれません
あの時(16年前)の東武練馬駅の近くの交番に勤務されていた、おまわりさん
【あの時の警察官の方へ】
その後、子供も無事に産まれました。
(現在では大きくなり思春期真っ只中ですが)
【その節は本当にありがとうございました】
警察官の皆様の働きのお陰で安心して暮らしていけるんだと確信しました。