2021年 SAKE DIPLOMA(酒ディブロマ) 独学での合格への道 二次試験編

20年度の二次試験はテイスティングと論述が出題されたということだ。予想以上に早く一次試験を合格できたので約2か月間テイスティングの勉強の時間ができた。しかし、テイスティング用紙の書き方がわからない。さてどうしようかとネットで調べることにした。

酒ディプロマ対策セット テイスティング模範解答付き

どこかでテイスティング教室がないか探したがコロナ禍でどこも開催していなかった。ネットで酒ディプロマ 二次試験と検索すると「酒ディプロマ対策セット テイスティング模範解答付き」を販売しているところが何件が出てきた。同じ蔵の商品で米や特定名称を変えセットにして販売しているところや蔵は関係なく米や酵母、特定名称酒を色々詰め合わせて売っているところがある。どの店を信用していいか分からず一次試験でもアドバイスをもらった方に相談してその方に紹介してもらったところから買うことにした。購入したのは蔵は関係なく様々な特定名称酒の詰め合わせ8本セットだ。送料込みで約2万円。注文から3日位で届いた。模範解答付テイスティングシートも入っている。

テイスティング 勉強方法

必ずワイングラスを用意すること。なぜなら、晩酌用の口が広がったグラスで香りを嗅いでもシートに書かれている香りを嗅ぎ分けることができないからだ。ワイングラスに変えると今まで分からなかった香りを嗅ぐことができる。試験の時もテイスティンググラスで出されるので1個以上は持っておくと良い。

8種類を毎日少しずつテイスティングするのだがテイスティングシートを見ながら試飲すると選択用語にスカズラ、アカシア、月桂樹の葉、ヨード香等々知らない香りばかり記載されている。白玉団子と上新粉の違い、つきたての餅と炊いたお米の違いもわからない。しかも、私的には味わいや香りは人それぞれ感じ方が違うのではと思っていたので、せっかく付いてきた模範テイスティングシートの解答をすべてを信用することができなかった。

やっぱりユーチューブで検索 「〇〇 テイスティング」

ユーチューブで商品名を入れ検索するとテイスティングしている何人か出てきたので共通する点を探した。買ったテイスティングシートと付け合わせると表現はほぼ同じだった。ユーチューバーと一緒にシートを見ながら色、香り、味わいを取ることから始めた。繰り返すとだんだんと何となく分かってくる。慣れてくると動画を見ず白紙のテイスティングシートに書き込んで模範解答と付け合わせることを毎日繰り返した。

テイスティングを続け1カ月もすると購入した清酒が無くなってきた。残り1カ月何もせず合格する自信はなかった。もう1セット買うことにした。2万円     同じお店から違うヴァージョンのテイスティングシート付セットを購入。    

2カ月で4万の出費は大きい。もし落ちたら無駄になってしまうし来年再度受けるとしてもそれ以上出費することになると思うとそれなりの覚悟で購入した。

全部で16種類+量販店で購入した6種類 計22種類を2か月間テイスティングを続けた。清酒だけで合計約5万円 

これだけの種類を短期間にテイスティングすると素人でも違いが分かってくる。試験の2週間前にはブラインドでテイスティングする事を練習を始めた。 

まとめ

特定名称酒ごとにチェックする項目はほぼ決まってくる。純米はこれ、吟醸はこれ、醸造アルコール入りはこれという具合にベースがあり、香りを嗅いだ瞬間にベースを思い出し付け加える項目と削る項目が分かってくる。

焼酎のテイスティング

焼酎の解答欄 ・何焼酎か・常圧か減圧蒸留か・アルコール度数は       なので細かくテイスティングする必要はない。量販店で200mlの芋、麦、米だけを買ってたまにテイスティングをしたがこれでは勉強が足りなかった。甘く見ていた。焼酎はアルコールが高いのでブラインドをすると全部同じ味わいに感じるので芋、麦、米以外も黒糖、泡盛を購入して香り、味わいを覚えると良い。勉強する時もブラインドをして勉強するとよい

論述

前年は2問出題されていたようですが今年は3問出題された。          ・扁平精米について・泡盛と料理の相性・貴醸酒についてと今後についての意見

カーボン用紙のノートを買い200字で書く練習を約2か月間1日5問ずつ書くことを続けた。勉強初日、一次試験で覚えたつもりでいたがいざ書こうとしても全く書けない。1から勉強のやりなおりだ。しかもどこが出るかわかないので山も張れない。過去問題、今回の問題を見ると確かに細かいと所から出題となるがディブロマを勉強していれば覚えるのが普通の基本的問題だ。 貴醸酒について自分の意見を述べる問題は教本以外の知識が必要だと感じた。私は論述対策用に清酒に関する本を3冊読んだ。1冊は酒造好適米の本、2冊目は田崎信也さんが清酒のテイスティングについて書いた本、3冊目はワインソムリエが清酒全般について書いた本。独学でテイスティングの勉強をするのであれば2冊目の田崎信也さんの本を読み表現を勉強するよい。3冊目のソムリエさんが書いた本の中に貴醸酒について書いた箇所があり薄っすらと覚えていたことが二次試験にいきた。時間が許せば本を読んでおくと少しは役に立つかもしれない。基本は教本から出されるのでしっかりと教本を覚える。記述の配点は不明だが一次試験の合格ライン85点以上は取りたい。新たに増えた泡盛は料理を合わせて勉強したが覚えきれていなかった。

二次試験終えた当日の夜ソムリエ協会から特定名称酒と焼酎の大まかな回答が発表になり合否の発表は2週間後だ。回答を見たら合格の自信がなくなった。清酒は全問正解だったが焼酎は1問しか正解していなかった。論述も200字書くところ3問とも100字ちょっとしか書いていない。発表までの間どこまで間違っても合格できた人がいるかツイッターやウェブ上で探しまくった。                                私の受かる確率は五分五分だった。

合格発表の日 

夕方ソムリエ協会のHPでアイウエオ順で発表された。会社のデスクで自分の名前を探す。思わず「あっ」と声が出てしまった。カタカナで書かれた私の名前があった多分合格していた。同姓同名かもしれないので受験番号も確認したが記載間違いかもしれないと思いもあり賞状がくるまでは気が気ではなかった。賞状とバッチを見て大変な半年がやっと終わった。

以上

追伸

テイスティング用に購入した日本酒16品の中から同じ銘柄がでたと思う。2種類の吟醸、アル添、きもと系を飲んだ瞬間「えっ」 吟醸は銘柄までは分からないが飲んだことがある。アル添、きもと系は銘柄名まで分かった。    ただ、記入項目を覚えていなかった。

       

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