トイレが詰まった

トイレ製造メーカーの方に最後の所だけでも読んでほしい

紙々のいたずら

ここ2ヶ月で2回目だ。トイレ詰まりを経験した人だとわかると思うが用をたし水を流すと水位がみるみる内に便器ギリギリまで上がりもう溢れてしまうという所で止まる。もし、誤ってもう一度水流すと「用」もろとも溢れでてしまう。その恐怖。

古いマンションに住んでいる私は2年前、トイレを最新式トイレに入れ替えた。今まではレバー式で大と小がある昔ながらのタイプだが何十年も詰まることはなかった。

設置してほぼ一年経った頃、トイレの床が色が変色してきた。水漏れだ。原因は共有部分の配管から水漏れをしていた。配管と配管の繋ぎ目が斜めにはめ込まれていた為そこから漏れていたようだ。いわゆる手抜き工事だった。

そんな事から一年後、第一回詰まりが発生した。原因は妻がトイレ掃除の時に使用した水に溶けるトイレ掃除用シートだった。トイレ用洗浄液をトイレに入れて待つこと数時間で詰まりは直った。

それから2ヶ月後、今回の第二回トイレ詰まりが発生した。今回はトイレ掃除はしておらず原因がわからない。

ただ、私は1つ思い当たる事があった。私がトイレに行くと便器内にトイレットペーパーの塊が残っていることが何度もあった。始めの頃は流し忘れたのかなと思っていたが何度もあるので妻に聞いてみた。

「流し忘れてることあるよ。」

「はぁ?忘れるわけないでしょ。」

立ち上がるとセンサーが反応して勝手に流れる機能がついていたので水圧が足りない時があり残ることがあるのかなと思い、流れてなかったら私が流せばいいかとその時は思った。

最新式トイレは水を流すには今までとは違い「大」「小」「小エコ」のボタンを押す事になる。それと便座から立ち上がった時流れる自動洗浄だ。

今回、健康診断があり検便をとる必要があり自動洗浄を切っていた。健康診断後もスイッチは入れず手動にしたまま約3ヶ月位が経っていたのだ。その間も何度かトイレットペーパーが流れていないことがあり「用」をする前に「大」ボタンを押していた。

朝、起きると妻が、「また、トイレが詰まった。時間が経つと水かさは減っていけど流れない。」

便器内にはトイレットペーパーの塊が浮いている。「大」ボタンを押すと水位が一気に上がりもう溢れてしまう3cm下で止まった。水位の減りも前回よりゆっくりで元の水位まで戻るのに30分位かかる。トイレットペーパーは残り水の中で舞っている。

妻に聞き取りをする。

「トイレ掃除した?」

「してない」

前回の詰まりで聞けなかった事を聞く。

「小用の時、どれで流しているの?」

「小だよ。小エコの時もある」

えっ!

これだ。私の普通はトイレットペーパーを使った時は必ず「大」を使う。子供時そう習った気がする。

「たまに流れてない事あるけどトイレットペーパー使う時は「大」使わないの?」

「小用だし、エコトイレなのに水がもったいない。」

なるほど。

「今度から「大」使って。」

プチッ!「私がどっちを使おうが勝手でしょう。指図しないで」

仕事に行く時間になりドアを閉める時

「大使えよ。」

「うるさい!」

帰宅しても詰まりは直っておらず状況はかわっていない。我が家には詰まりをとる「スッポン」(正式名称不明)がない。自然にトイレットペーパーが溶けるのを待つしかなく今夜も寝る前に固形の洗浄剤を入れた。

翌朝、「大」ボタンを押す。だいぶ改善しているが水位はかなり上までくるが引きは早くなっている。この調子なら大丈夫だろうと思い出勤したが帰宅しても状況は変わっていなかった。

この状態が火曜日の朝から日曜日の朝まで続いた。

日曜日の朝5時お腹の痛みで目が覚めた。トイレに行きたいがどうしようか痛みに堪えながら考えた。トイレは8割位改善しているが私の「用」が流れず溢れだすのではと思うとなかなか行けない。しかし、30分位経つと腹痛の第2波が襲う。ベッドで漏らすよりトイレに行こうと決意。

「大」ボタンを押した。

水位が上がり「用」は流れてない。便器内に水が無くなって詰まった。今までで最悪の状況になってしまった。

妻が起きる前になんとかしないといけない。

24時間営業のスーパーに行き「スッポン」(正式名称不明)を買ってきた。バケツで水を入れ

「スッポン」突入

一発目で「用」は見えなくなった。水は溜まったままだか圧をかけると水が動く。希望の光が見えてきた。

さらにジャブジャブを続ける。水が無くなりもう一度バケツで水を投入。しかし、1分位続けても勢いよく流れない。疲れたので休憩。その間に使い方をネットで検索。水を押し込むのではなく異物を吸い上げるように使うと書いてある。逆の使い方をしていたようだ。排水溝にあわせてゆっくりと水に沈め吸い上げることを意識して引き上げる。数回繰り返すと水が勢いよく引いた。

「大」ボタンを押す。

水かさは上がらず最後まで流れていった。今、5日間の詰まりがとれた。「スッポン」とバケツはとりあえず便器の足元に置き休憩。

その後も何度か流したが無事に開通している。達成感からかテレビ番組がいつもより面白く感じる。そして、妻の起きるのを待った。

寝室のドアが開く音、トイレに行って流す音が聞こえる。妻が起きたようだ。何て言って貰えるか楽しみにリビングに来るのを待った。

リビングのドアが開くと同時に

「スッポンどうするのよ。ずっとあそこに置くの。あんな剥き出しになっているの何で買うの。どこで買ったの。ドラッグストアに入れ物付きがあるのに。」凄く怒っている。

陽の言葉を聞けると思っていたがまさかの陰の言葉だけを聞かされると思わなかった。「わかった、捨てるから」

妻は私の言葉を聞いて寝室に戻って行った。詰まりが解消したことには全く触れずただ怒られただけだった。私は我が家を救ってくれた「スッポン」をゴミ袋に入れた。

ドラクエで例えるなら「はがねのつるぎ」くらいの活躍したのに捨てる事になるとは。短い間だったけど、ありがとう「スッポン」。

我が家の詰まりは解消したが流すボタンの使い分けに疑問が残った。

以上。

ここからだけでもトイレ製造メーカーに読んでほしい。

「大」「小」「エコ小」の使い分けをネットで検索すると、

「エコ小」は液体だけの時使用。では、「小」はメーカーによって違いはあるがトイレットペーパー2m~3mは流せる水圧があるようだ。女性の1回の使用メートルはわからないが、心理としてウオシュレットを使用した時は手が濡れないように多めに巻く。それが仮に1mだとしたら3拭き分は流せることになるが1回分が1m50cmだと4m50cmとなり許容範囲を越えることになる。

実際に詰まるということは何度も許容範囲を越えたトイレットペーパーが見えないところで詰まっていたことになる。予防法は適量の水を使う事だと思うが今の「大」「小」の表記ままであればどちらを使うか正解がわからない。。ならば表記を変えてはどうか。例えば、トイレットペーパーを流す目的のボタンは「紙水」液体のみを流す目的なら「紙なし水」とか分かりやすいようにすると詰まるトイレも減るのではないかと思う。

以上。



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