2021年 SAKE DIPLOMA(酒ディブロマ) 独学での合格への道 一次試験編

2021年4月上旬はコロナ禍、自宅でテレワークをし週に1度だけ出勤をしていた。出勤の日、会社に着くと社長から呼び出しがあり社長室へいく。

社長「あんたは家にいるとき何をしているんだい。「ボーとしてしてても給料でるからいいや」なんて思っているんじゃないのかい。もし、やる気があるなら資格でも取りなさい。酒ディブロマを受けたいなら受けていいんですよ。」

私はサラリーマンだ。ここで「受けません」の選択肢はない。

「はい、やる気あります。酒ディブロマ受けさせてください。」

一昨年前、同僚が2人受験して2人とも1次試験で落ちている。かなりマニアックで細かくまで出題されると聞いていた。正直受けても受からないだろう、2人とも落ちてるし自分も落ちてもさほど言われないだろうと思っていた。一応、受験する事を上司に報告すると

「サラリーマン人生かけて勉強しなさい。合格出来なかったらどうなってもしりません。」

真顔で大応援してくれました。汗汗

どんな手段でも、いくらでもお金をかけようと思い受験対策講座を探したが講座を開催しているところが1つもない。ウェブ上にはモニターセミナーでの開催しているところもあるがアナログな私はやめた。ならばと会社のツテを使い酒ディブロマ合格者に勉強方法を聞いてみたがその方も独学で勉強したという。こうなると私も独学でやるしかないようだ。もう不安しかない。

・申し込み

1次試験はお金を多く払えば2回受験できるコースがある。受験料は会社が出してくれるので2回で申込をした。受験日は自分で決める事が出来一回目は7月25日。2回目は8月後半に決めた。1回目で落ちても出題傾向が分かれば対策が出来るからだ。申し込みから教本が届いたのが4月28日。5月1日から勉強しようと決めその間にしばらく勉強から遠ざかっていたので効率の良い勉強の仕方を探した。

・効率の良い勉強方法(人それぞれ)

ユーチューブで「効率の良い覚え方」と検索した。                ユーチューバーによると

・インプットよりアウトプット                       ・インプットしたら寝て覚える

思い出すことによって、より覚えることができるということだった。確かに自動車免許を取得するとに問題集を何度も繰り返し勉強したことを思い出した。そして、その覚えたことを「寝る」ことでさらに記憶することができるらしい。睡眠時間は15分位でいいそうだ。

・高学歴な上司に勉強方法を聞いた                  「教本を10回読め。どんな人間でもある程度頭に入る」              「・・・。」汗

以上のことを踏まえ勉強を開始した。

教本を読み始め第一章の日本酒の概要が書かれているあたりはいいのだが、第二章から専門用語が増えてくると脳みそが拒絶し始める。防衛反応からか眠気が襲ってくる。大袈裟ではなく開始3行目で眠くなる。覚える前に寝ては意味がないが眠気が来るたびに昼寝をしていた。そんなことを繰り返していたので教本を1回目を読み終わるのに1カ月もかかった。もう6月だ(試験まで2か月)。2回目は2週間で読み終えた。3回目は1週間。専門用語も見慣れてくると眠気が来るまでの時間が伸びていった。しかし、読んだはずの文面がアンダーラインも引いているのに初見に感じる部分が結構あった。多分黙読で読んでいたつもりだったが、ただ見ていたのだと思う。それからは声にだして読むようにした。

5回も読むと自分がどこまで覚えてが試したくなる。(ここまでの勉強方法は教本を繰り返し読んで覚える、そして昼寝する。)

・模擬テスト

模擬テストをしたくても問題集も売っていないのでウェブ上で探した。問題集探しは勉強する前にしておいた。勉強する前に今の実力を知りたかったからだ。ある人のブログで第一回酒ディプロマのテスト問題を無料でアップしてくれているのを見つけた。(最後までお世話になったブログだ。) 勉強前に1度試した時は40点台だった。そして同じ問題を教本5回読んで臨んだ点数は60点台だった。この点数を見て読むだけの勉強方法に限界を感じた。

・ユーチューブでの勉強 「酒ディプロマ」と検索

何も考えず丸覚えが出来ず、文章の意味を理屈つけて理解しないと覚えられない自分を発見した。そこで、誰かが酒ディプロマの動画を上げていないか何度も探した。たまたま見つけたのが第一章の講義風景を動画に上げているチャンネルと、清酒の製造過程を教本の沿いながら実際の製造工程の動画を流すチャンネルの2つのチャンネルを見つけた。これらのチャンネルを見ながら教本を開き第一章、第二章を勉強すると、かなり効率よく頭に入ってくる。しかし第三章以降の動画は無くまた教本を読むしかない。それでも出来ることはしようと繰り返し見て教本を読んだ。そして一つ役に立ったのが講義を流していたチャンネルの方が「今年から県が10県から20県になり泡盛の章が丸ごと増えた」と教えてくれた。

・神チャンネル 発見

第三章以降の動画がないので重要事項はノートに書き、教本にはアンダーラインを引きながら暗記をしていた。そんなある日「酒ディプロマ」で検索すると別の方の酒ディプロマ対策チャンネルが見つかった。そのチャンネルは、教本の1ページ目から順番に問題形式でテンポよく出題してくれる。しかも1行ごと出題するので教本を読んでいるのと同じで記憶に残る。10ページから20ページ分を10分前後の動画にまとめており学習時間の短縮にもなった。                                        落ち着いた声の女性で聞き取りやすく、眠くならない声質だ。      このチャンネルが無かったら絶対に合格出来なかった。          2次試験が終わるまで繰り返し見た。それからは、まずこのチャンネルを見て教本を読むことを繰り返した。

教本とユーチューブでの勉強を続けると第一回テスト(同じ問題)の点数が70点、80点、96点とほぼ満点をとれるまでになった。

・「酒ディプロマ 一次試験」と検索

何度も同じ問題を解き続けると問題と答えを覚えてしまったので別な問題が無いか探してみた。時間をかけしっかりと探すと見つけることができた。別の方がブログを無料で載せてくれていた。何百問もある中からランダムに出題し、しかも出題した問題の解答を掲載している教本のページ数までも記載してくれている。間違えればすぐに教本を読み返すことが出来る。問題は細かい事柄も出題され、いざ試してみると現状は70点~80点位しかとれず自分の苦手としている箇所も分かった。

・ルーティン 

1日の勉強ルーティンが完成した。                    ユーチューブを見る→教本を読む→問題を解く。仕事が無い日は一日3時間ほど勉強していた。それ以上はどうしてもやる気が起きず勉強ができなかった。ユーチューブで勉強をするときの罠は、自分が興味のある動画のサムネが目に入ることだ。誘惑に勝つ強い意志が必要だった。

・仕上がった

7月25日の試験1週間前に仕上がった。テレビを見ている時、年号がでると頭の中では清酒に関する事柄が出てくるようになった。1933年、1936年、1975年、2013年・・。動画の間違えも見つけられるくらいになった。教本は10回読めと言われていたが途中から数えなくなったがトータルで10回以上は読んだと思う。試験の1日前は「もう勉強したくない」という思いが生まれるまでになった。ここ数日、背中がパンパンに凝りが辛いので試験前に万全にしようと思って整体に行ったのだが全然凝りが取れず、試験1日前にもマッサージ屋に行った。少しマシになったくらいで深呼吸や、猫背になると息が止まる位背中にピーンと痛みが走る。今思えばこれは試験前のプレッシャーからくる体に張りだったのかもしれない。試験が終わると2日ですっかり良くなった。

試験会場

予約時間の20分位前に到着しすぐに受付を済ませた。受付では持ち物チェックがあり財布、携帯電話等すべてロッカーに入れるように言われポケットの裏地も見せた。解答方法が書かれた用紙をその場で読まされ自由に使えるメモ用紙を受け取った。予約した試験時間前だったがすぐにでも受験が出来るということで入室。PCと向き合い試験の開始は自分のタイミングだ。開始をクリックすると試験開始だ。画面の上にある数字が試験時間の終わりを示しカウントダウンを始める。秒単位で出ており0になった瞬間合否が発表される具合だ。私は1問目は分かったが2問目でつまずいた。こんな問題ばかりだと落ちると焦りがでた。あれだけ勉強したのに分からない問題が結構ある。一通り最後まで解き自信がない問題は15問位あった。残り約10分。分からなかった問題を時間かけて思いだす作業をする。4択なのでとりあえずチェックは入れた。若干時間が残っていたので1問目がから見返す。何問か回答を変えた。悪戦苦闘している間に残り時間もあと1分だ。もう時間が気になって考えられず時間をただ眺めていた。10秒、9・8・・・3・2・1。0秒になった瞬間合否が分かる。画面には、

合格 B判定 

思わずガッツポーズをしてしまった。周りには誰もいないがガラス張りなので受付の人が見ていたかもしれない。2回受けるつもりだったが1回目で受かるのは嬉しい誤算だった。「印刷」をクリックしてその合格照明書を受付で受け取り帰り道には自分にご褒美としてケーキを買って帰った。

勉強するポイント                                   ・教本からしか出題されないので教本だけを勉強すればよい。         ・ウェブ上の書き込み板は読む必要はない。時間の無駄。(投稿サイト)                    ・焼酎を勉強すること。10問位出題した。                              ・ウェブ上の問題集、動画サイト内容はすべて正しいとは限らない。間違いを見つけられる位まで勉強する事。                                 

山を張らないようにしたが今回新たに加わった県、泡盛はしっかり覚えるようにした。次回以降も教本のページ数が増えていくと思うのでその部分は出題確率が高くなる思われる。県はどこの県が増えた分からなかったが県問題は結構多く出た。泡盛絡みの問題も3問ほど出ていた。

・モチベーションを保つことが出来たこと

勉強し始めた1カ月目は教本を読むとすぐに眠くなるので絶対に受からないと思っていた時TVで自衛隊員の特番を見た。ある海自の女性自衛官が司令部配属を目指し勉強をしていた。配属されるには法律を丸暗記しないといけなかった。まだ歩くこともできない子供さんを寝かしつけてから夜中から勉強し睡眠時間を削り頑張っていて小さい字で書かれている法律書を暗唱していたのを見た時に頑張ろうと思った。

一次試験は勉強すれば全員受かります。やり切った感が出たらもう合格できます。PC画面にバンと現れる「合格」の文字を見た時の感情を共感しましょう。

以上


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