見出し画像

She is Legend Live Tour 2023 "Extreme Flag" 豊洲公演/生憎の空模様、キミと見つけたもの。

She is Legend Live Tour 2023 "Extreme Flag" Tour Final 豊洲公演に参加してきました。
その体験記noteになります。


生憎の空模様で一日が始まる。
物販に並ぶために少し早めに家を出た。
会場は豊洲pit。電車を乗り継いで向かう。
新豊洲駅の改札を抜け、足を進めるとチラホラ同じ匂いのする人たちを見かけた。

到着したのは10時前頃。
会場前には両手で数えられるくらいの人たちが傘を片手にその時を待っていた。

しかし、着いてから2,30分だっただろうか。
流石に時間が早過ぎたのかスタッフの方に物販整列時刻11時に改めて来るように促された。
待機していたのは歩道で、近くで待機している人も次第に増えてきていたししょうがない。
11時まで寒さを凌ぐためにフラフラ散歩をする事にした。

生憎の空模様


頃合いを見計らって会場付近に戻る。
スタッフさんの呼びかけに応じて会場前に溜まっていることは無かったが横断歩道を渡って反対側、少し離れた左右端には目が回るくらい人で溢れていた。

10時58分に差し掛かり、1人が会場に歩き出すと集団が一斉に動き始めた。
さながらヌーの大群。例に漏れず自分もその波に乗って移動をする。
結果的に初動で屋根一歩手前くらいに並ぶことが出来た。ラッキー。



ぼーっと順番が回ってるのを待っていると前の人に話かけられた。

「何買うんですか」

自分より少し上くらい(20中盤〜後半?)のちょっと厳つい兄ちゃん。仕事の折り合いが付かなくて通販で買いたいものを買えなかったらしい(ネックレスとシーレジェTシャツ)。自分はペンライトとパーカー、代行購入を依頼された物を買うことを伝えて、
結構前の方だし多分選びたい放題買いたい放題ですねと告げた。

「そうですよね、すごく楽しみにしてました。」

選びたい放題買いたい放題出来ただろうか。
満足出来ただろうか。そうだと良いな。

現物


会計が終わり一度会場を後にする。
レジは10窓口ほどあって素早い手際で客を捌いていた。自分には到底出来なさそう。尊敬。


集合時間までかなり時間があった為、時間潰しも兼ねてちょっと離れたサイポートグルメを食べに行った。XAIさんの跡を辿るだけで嬉しくなってしまう。

大地のうどん


時刻は15時過ぎ。
フラワースタンド企画主催者の方に会うために少し早めに会場に戻る。
イラストも花も素敵で閉演後に写真撮影の大渋滞が出来ていたのも納得(この写真を撮るのにも一苦労)。イラストパネルの調整も出来たようで良かった。

参加させていただきありがとうございました!


今回の整理番号はAの2000番台後半。
豊洲pitのキャパが3000ちょいくらいと考えるとそれなりに後ろの方かなと覚悟した。

フロアは縦に3〜4段、横に3ブロックに分かれていて、ひとまず右最前ブロックに向かった。
幸い自分が入った時はまだスペースが埋まりきっていなくてブロック最後列2,3列前に位置出来た。
右前から伸びていたカメラに遮られ上手く見えない時もあったがおおよそ大満足。


ステージを見て、まず目に入ったのは映し出されるExtreme Flag。その横には4本のSiLロゴの入った幕が配置されていた。それだけで今日ここで何が行われるかを再確認出来た。後は主役たち来るのを待つだけ。

フロアはすでに熱気で蒸していて、開演前からボルテージの高まりを感じた。シーレジェTシャツの上にXAITシャツ、更にシーレジェパーカーまで羽織っていた自分は既に汗を滲ませていた。


今宵はどんなステージになるだろうか。
ざわめく鼓動を全身に感じ、既に口角が上がっていることに気がついた。



BGMに乗せてバンドメンバーが登壇する。
続いて軍服風のジャケットを着たXAIさんとこのみんが旗を掲げながら小走りで登場した。Extreme Flagを振り回す2人の姿に胸が弾けた。
待ちに待ったライブが始まった。

Dance!Dance!Dance!

ライブで必ず最初に歌っていて、幾度となく耳にしていたはずのこの曲も何か特別なものに感じた。
イントロが流れただけで感激したし、涙が出そうになった。

Burn My Soul

この曲の"ただ生きるだ、前を向くんだそれだけが取り柄だから"
というフレーズが強く印象に残った。
シンプル故に、言葉の力を感じる。
そこに余計なものが介入することはなくただただ心に直結される。

言葉を捏ねくり回そうとする自分には尚更刺さった。

War Alive 〜時にはやぶれかぶれに〜

自分はどのコールも音感が上手く掴めなくて、いつもなんか違うなあと思いながら叫んでいるんだけど、この日はとにかく周りからの声が入ってきてあまり気にならずに出来た。
サビの振りがすごく良くて、真似をしてレスポンスを返す。それでもう満たされた。

間奏中に颯爽とジャケットを脱ぎ捨てた姿はスマートでカッコ良かった。


まだたった3曲だけなのに、ものすごいエネルギーを消費した。ステージからの圧、周りからの熱量が最高でとにかく熱かった。

2人の口からもそのことが語られて、このライブが凄いものになる事を予見させられた。
きっと忘れたくない時間になる。


ペンライトもマフラータオルも煩わしくなって、ポケットに仕舞い込んだ。
腕に入る力を実感しながらライブに入り込むのが性に合ってることが自覚出来たし、タオルに気を取られてステージに集中出来ないことは容認出来ない。


Muramasa Blade!

イントロでこのみんは正面、XAIさんは横を向いて突きを見せてくれるのが良くて、サビで弾けて飛び回った時にはもう最高。

最後の振りがすごくカッコ可愛いんですよ。

セイッ!ハッ!のコールをどこまでやるかを悩んでしまう。ライブ的には歌い出してもやり続けるのが正解だとは思うが、歌声聴く妨げになるのはもったいない。
と考えてる内にどっち付かずのフニャフニャしたノリになってしまっていた。

今回は割り切ってノリに乗る事にした。
しっかり耳に残すのも大切だが、ライブはレスポンスしてこそのものなのかなと思ったから。


過眠症

ずっとライブで聴きたかったが中々機会に恵まれなかった曲。最後の最後で聞くことが出来て良かった。
"そばにいさせて、ここはさむいね"
この言葉が優しさと切なさに満ちていて心の隙間を埋めてくれた気がした。

自罰的な要素を多く感じるけど所々に柔らかくて綺麗な音と言葉が散りばめられている。
そこが好き。

オーバーキル

2人のヘドバンから始まる。
とにかくこのみんがカッコよくて、XAIさんとこのみんがお立ち台に腰掛ける姿は広いステージならでは。
新しいパフォーマンスを観れると嬉しい。

シガチョコ

XAIさんの絞り出すような歌声と身振りがすごく良い。この日は雨のことが頭に残っていて、雨のこと歌ってる‥と思った記憶がある。
打ち付けられるようなドラムが印象的だった。

首を振らされる曲が続いて一層身体に熱がこもる。
着ていたパーカーを腰に巻く。
無意識に汗を拭っていた袖口は仄かに湿り気を感じる。
手元にある水分を全て飲み干し、ライブの熱さを実感出来た。タオルで拭いきれないほどの汗をかいて目に沁みてしまうのも喜びだった。


Thank you for playing
〜あなたに出会えて良かった〜

シーレジェ最高のライブ映え曲。

Say! No! Say! No More!でテンションブチ上げ。

本当に犬猫ポーズが可愛くて、ガオー!とやるところがもうダメ。
最後の左右に揺れるところは楽しいだけじゃなくてペンライトが凄く映えて綺麗だった。



突如発表されるファンの公称"レジェンダー"。
少しちょけてレジェンダーと連呼する2人は可愛らしくもあり、すごく素敵だった。



放課後のメロディ

Extreme Flagの様式美になっていたXAIさんによる"また明日って言えるのって嬉しいよね"MCから曲に繋がる名曲。
セピア色の情景が脳裏に浮かぶ。
XAIさんの"きみのハートも撃て"がめちゃくちゃ良かった。片手で作るハートがheartでカッコいい。
このみんの"整備は大事"の響きがアンニュイに聞こえて良い。

今回のツアーではもう明日はないけれど、次のライブでまたねと言いたい。

Long Long Spell

この日どうしても聴きたかった曲の一つ。
聴き心地の良いメロディに刺さる詞。
身体が浄化された気がした。

呪詛で浄化とは少しおかしい気もするが自分は間違えているとは思ってない。
生まれた時にかけられた呪いは決して解くことは出来ないと思っているから。
けれどそれを部分的に、刹那的にでも解消してもらえるのが何よりの救いだった。

1番のサビよりラスサビの方がドラムの音が前面に出てくる。そこの圧の違いが凄く心地よくて、好きだ。

How's everything

XAIさんの入りの"えにしに"という言葉で胸が熱くなった。綺麗な歌声で発されるこのフレーズがとにかく好き。
最近は特に縁という言葉の重みを感じることが多くて、より一層耳に残った。

アウトロの"えにしに、how's everything"が凄く美しくて曲の終わりが惜しくなってしまった。

さよならの速度

助走をつけるかようなイントロから徐々に疾走感が増していく。
そしてその頂点で待っているのは"ありったけの愛込めて、伝えなきゃ好きだってこと"。
とにかくエモーショナルになってしまう。

XAIさんの1人MC

捌ける前のこのみんが凄く素敵な表情をXAIさんに向けていているのが見えた。
そこには2人が築きあげた関係性が垣間見えたような気がして、胸が温かくなった。


今日までの日々と今感じている想いが語られた。


僕にとってXAIさんの苦悩した日々もその想いも想像出来るものではないし、理解しようなんて烏滸がましく思ってしまうけれど、今歌手XAIとして、She is Legendとして居場所になってくれてることだけは確かでそれを心に刻みつけた。


これからずっと応援させてください。
僕が出来るのはこんな取るに足らない矮小な想いを送ることだけ。


贅沢な感情

空白の多さがXAIさんの歌声を際立たせる。
会場にいる全員が固唾を呑んでその姿と歌声に浸っていた。
その情緒的な歌唱は神秘性を感じるけれど、どこか近くにいてくれるような感じがする。

Heartbreak Syndrome

"きみはきみのままで居て"
時に目を背けたくなる言葉だけれど、敬愛する人たちが書いて歌ってくれていると実感出来るととても光り輝いたものを受け取れた。

バラエティに富んだ曲で殺伐も、ノスタルジーも、掛け合いも何もかもを楽しめる。
2度とないこの瞬間を脳裏に焼き付けようと思った。

ありふれたBattle Song 〜いつも戦闘は面倒だ〜

映し出されるExtreme Flagの上からコーラスの詞
恐らく公演前に公開されていた動画で語られた新しい試みはこの曲の事だと思う。
曲に入り込みすぎて訳わからなくなってモニョモニョしてしまうのは少し分かるので良い試みだなと思った。

このみんが背中見せるパフォーマンスをしている時に戎屋さんが目に留まった。
ギターを弾く姿がめちゃくちゃカッコよくて、なんで音楽やってる人ってこんなにかっこいいんだろうかと思わされた。

2人の煽りは今までの公演と少し違っていて、より遠くへ声が届くように振る舞っているように見えた。

声を出せるのは会場が一つになったような感覚になれて心が躍ってしまう。


一旦、ここでライブは終了。
演者の方々が舞台袖に捌けた瞬間からアンコールを求める声と手拍子が鳴り響いた。
それは楽屋まで届くほど大きなものだったそう。


死にゆく季節でぼくは

イントロが流れると同時にステージに戻ってきてくれた2人。その姿に涙が出そうになった。
水分無さすぎてカラカラだったけれど。

XAIさんの腕には今までの公演分のラバーバンド。
以前から予期してたようにアームカバーのようになっていた。それは積み重ねてきた証に思えた。
それを可視化して、オーディエンスに共有してくれる誠実さが好きだ。

"だったら起こしに行く、今すぐに駆けてく"
"今すぐ取り上げて、高速で食べちゃう"
このフレーズが本当に好き。

その2人の姿を想像してしまって、勝手に嬉しくなってしまうのだ。

起死廻生

掛け合いが本当に良い。
もっと2人が向かい合って言い合う印象だったけど今回はお立ち台に上がってオーディエンスに向かっていた。

それがシーレジェに自分達も加えてもらえた気持ちになれて凄く嬉しかった。


バンドメンバーが紹介され、続いて"She is Legendの全楽曲作詞作曲されてる"とXAIさんが言った瞬間もしや麻枝さんがいるのでは?と会場を端から端まで見渡してしまった。
僕にとって全ての始まりは麻枝准で、あの人の音楽が無ければそもそもXAIさんと今この時点では存在を認知することも出来ていないと思うし、このみんのことも知ってるけど知らない。
そんな認識だったと思う。

気持ちが抑えられなくなってしまい、
ついつい"まえだー!!"と叫んでしまった。

あなたの音楽がずっと好きで、これからも好きでいさせてください。そして、大切な出会いのチャンスをくれてありがとうございます。

Arch of Light

1番食らった曲。
この曲について幾度か話していることは認知していた。

アンコール曲はどの公演でも死にゆく季節でぼくは、起死迴生、Goodbye Innocenceの固定だったと思う。どの曲もヘブンバーンズレッドのメインストーリーや、その行間を埋める話に使用された印象的なものだった。

その中で1イベントストーリー曲であるこの曲がTour Finalのアンコールに組み込まれるほどフックアップされるとは夢にも思っていなかった。
それはこの曲を大切に育てて、大事にしていこうという想いの証明と表明に感じた。

あの日見つけた歌を忘れたくありません。

Goodbye Innocence

心なしか2人の歌声が強く聞こえた。

否応なしにもう終わってしまうんだなと自覚させられた。アウトロをとにかく長く取ってくれて最後の最後で全てを出し切れよと言われてる気がした。

正直、全身の水分が飛んで汗も涙も出なくなっていた。その中酸欠になりかけながらも必死に声出し腕を振った。それが真心だと知っていたから。
そして何よりそうしたかった。

腕も痛いし、頭はフラフラするし、喉は痛いしで、もう何が何だか分からなくなってたけどなんとか想いを届けたかった。



全ての演目が終わり、退場を促される。
自分は最後の1人になるまで残っていたかったが人の波に抗えず泣く泣く会場を後にする。
足取りはおぼつかず喉の渇きはひどい。

でもそれで良かった。それが良かった。 


"楽しいこと沢山見つけたんだ、聞いて"

それはこちらが言いたいことで楽しいこと、熱中出来ること、心動かされること、支えになること。

She is Legendの音楽は生活の一部になり、
ライブのことを思うと心が鮮やかに彩られる。


時には、なんでこんなにもシーレジェの音楽を上手く汲み取れないのかなと自分が嫌になることもあるし、相変わらず上手く生きれないなとやり場のない気持ちを抱えることもある。

体感したことは時の重さに押しつぶされて思い出になってしまうし、今の夢現な気持ちもそのうち圧縮されて心の奥に仕舞い込まれてしまう。

それでも心のどこかにShe is Legendが残っていて、帰るべき場所の一つになってくれる。
そんな存在。


このLive TourはShe is Legendをより好きになれたかけがえのないものになった。

Extreme Flag完走おめでとうございます。
お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

She is Legendの旗揚げをご一緒出来て、青春を分けていただけて嬉しかったです。

次の旅もお供させてください!

それじゃまたね👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?