She is Legend『Zepp Tour 2024 "We are 春眠旅団"』Zepp Haneda公演/新たな旅路へ
2024年5月11日(土)にZepp Hanedaで行われたShe is Legend『Zepp Tour 2024 "We are 春眠旅団"』Zepp Haneda公演に参加しました。
その体験記noteになります。
楽曲等々ネタバレがありますのでご留意ください。
ライブへのドキドキが止まらず、上手く寝付けなかった。そのため少し遅めに起床。
急いで電車に駆け乗る。
基本的に成田空港を使うからあまり実感がなかったが、羽田も意外と遠いなと思った。
新たな旅の始まり。
お揃いのヘッドホンで耳を音楽に浸して、慣性に身を任せる。
何気なく顔を上げるとピンとくる単語が目に入った。電車内広告も染まっている(というか勝手に染め上げてる?)。
少なくとも僕にとって、今日はそういう日。
この後、乗り換えの時に寄ったお手洗いで4.5歳くらいの男の子に"なんか怖い事書いてある…"と泣きつかれてた話とかもあるんだけど、びっくりするくらいライブと関係ないので割愛する。
簡潔に言うとちっちゃい頃って何もかもが大きく感じて想像も及ばないから僕にとって取るに足らないことも恐ろしく感じちゃうよねってことと、人間として扱ってもらえてる!とちょっと自尊心が高まったってハナシ。
時間は物販開始30分ぐらい前だっただろうか。
予定より遅れて会場に到着。
付近は既に人で溢れていて、身を捩りながら広場を進んでゆく。
知った顔を探しつつ歩いていると、ところどころでxaichic panic Tシャツが目に入る。
どこ目線なんじゃい!という話ではあるが、XAIさんのライブを観てしまったらそりゃ好きになってしまうよなとその度心の中で頷く。
それで生活が変わって、取り巻く環境も何もかもが変わってしまったから勝手によく分かった気になってしまう。
XAIさんは本当に凄いんです。
無事、友人を発見して軽く言葉を交わしながら時間を過ごした。
川辺の突風に雲が吹き飛ばされてしまったかのような青空。陽射しの強さを肌で感じながら今日という時を刻んでゆく。
良い天候だけれど、少し煩わしい。
それは良い旅を予見するような、そんな気がした。
物販を無事に終えた。
その節に限らずいっつもお世話になってます。
ありがとうございます。
毎度のことだけどパンフレットに満足。
お二人のインタビューも麻枝さんへのQ&Aも殊更、楽曲曲コメンタリーが良かった。
XAIさんとこのみんの楽曲への想いと見解を知れて嬉しい。
少し気が早い気がするけどブレスレットとミサンガを右手に携えて準備完了。
ブレスレットの現物を見た瞬間、これをヘアゴムの上に付けたらイカすのでは?と閃いた。
嬉しくなって周りの人に言いふらして回っていたんだけど実際どうなんだろう。
言う人言う人みんな良いって言ってくれたけど、お世辞とかそういうの判別付けられないから分からない。
少しダブつきがあるのでライブの時は付けられないけどね。
何処かへ飛んでいってしまう気がしてならない。
今回もフラワースタンドの企画に協賛させていただいて、素敵な缶バッジを頂いた。
毎度思うんだけど、そこにかかる時間と労力って計り知れないし小学生並みの感想になってしまうんだけどすごい事だなと思う。
僕が見た時は風に靡かれてしまっていたんだけど、公式がアップしてくれていた写真を見るにその端々から、これは東京での公演のフラワースタンドなんだなというのが汲み取れて素敵だなと感じた。
今回の整理番号は800番くらい。
キャパが2900程だから真ん中よりちょっと前くらいかな。ドリンクを無視してフロアに直行。
まだ1番前のブロック(って呼称で大丈夫かな)右側が空いてたからそっちに行ったんだけど、お立ち台への直線距離的に2ブロック目の後方に入った方が近いかなと思いそちらに移動。
ちょうど後ろに手もかけられて良かった。
Extreme Flagの時とは少し違う心持ちで開演を待つ。どんなステージを体感できて、どんな感情をいただけるのかなと純粋にワクワクしていて、喜びと楽しみで胸がいっぱいだった。
記憶を辿って印象的だった事を書き並べてみる。
まずは"春眠旅団"
アルバムと今回のライブツアーの冠をかぶる楽曲。
Goodbye Innocenceとさよならの速度が横並びのように、Burn My Soulと横並びになれる曲だなと思った。Burn My Soulがガムシャラに魂を燃やす曲とするならば、春眠旅団は旗頭として手をとってリードしてくれるようなそんな曲。
青春を体験して、一つ大きくなったSiLを感じることが出来た。
そんな旅団さ 夜明けだ 行こうか
素晴らしい旅になるだろうなという想像してしまうような一曲目。
この旅の舵取りをしてくれる、その言葉にときめいた。
XAIさんもこのみんもライブキービジュアルのようなボヘミアンな衣装。流麗で風を感じるような姿。
Judgment Dayを口遊みながら紹介していて可愛かった。
一曲目が終わって次の曲が始まるまでの間にアウターを舞台袖に脱ぎ捨てる様に熱を共有出来ているよ
うな気になれて気分が高揚した。
Popcorn N' Roses
2番のサビから最後まですごくソウルフルでこんな心に響く曲だったっけ?と楽曲の印象が変わった。
日常に潜む痛みをズームアップしてもらえたような気持ちになり、好きになった。
これはライブ通して思った事なんだけどXAIさんのライブパフォーマンスがまた一つレベルアップしているなと感じた。ライムダンスは細やかでアクションが大きくなっていたし、その他のパフォーマンスも余裕というか隙間を感じられるようになっていた。
白の呪文
White Spell SiL ver
死にゆく〜とは少し違うアレンジ?だなと思った。
あっちはアンサーというニュアンスを強く感じたけど、白の呪文は同じボクとキミというメッセージ性がありつつももっと広義的で他のものを巻き込んで世界観を広げているように感じた。
XAIさんとこのみんの歌声から放たれる囁くような詞は切実さを感じる。
次に聴ける機会があればもっと汲み取ろう。
Judgment Day
絞り出されるような悲痛の祈りはShe is Legendの特色の一つだなと改めて思わされた。
苦しみを代弁してくれるかのような曲にもいつも救われている。
友人達が言っていた"SiLは女(性)が歌うSTBTだ"。
その通りだと思います。
さよならの速度
リズムが高まっていくところが好き。
刹那的な切なさでは一番だと思う。
角張ったものを美しさで包み込んだような曲。
前回のツアーのトリがgoodbye innocenceだったからそれに代わるのはこの曲なのかなと思っていた。
もしくは春眠旅団かBurn My Soul。
やっぱりもっと重用されても良いと思う。
この日1番印象的だった
"陽のさす向こうへ"
ヘブンバーンズレッドのストーリーとしても大切な曲だけどかなりフラットに聴けたと思う。
その上で音源を遥かに凌ぐパフォーマンスだった。
ボーイッシュな歌い口をしているなという印象を持っていたんだけど、ハッキリとした少女のような唄声だなと感じた。
一番すごいなと思ったのは
"それなり頑張ってきたつもりだぜ"
からの表現。
それまでの柔らかく語りかけるような歌い方が少し成熟して念のこもった歌声に変わって、詞を追わなくても心情が理解できるなと思ってしまうほどの声に感動した。
XAIという歌手の素晴らしさをまざまざと感じさせられた。
好きとか嫌いとか良い悪いが介入する余地もなくこの人の歌声は本当に素晴らしいなと感じた。
曲が終わって暗転している時、詞の一部が胸をよぎって僕もそうなんだよと思う。この日もそうだし、普段も何かグッズを身につけていると勇気が湧いてくる。
Tシャツを着て首からグッズを下げるからには情けない事も恥ずかしい事も出来ないと律することが出来る。
仕事の時もジャケットの右ポケットに入ってるキーホルダーの形をなぞったり、印字の凹凸を指先に感じると何か力をもらえる気がする。
加護を与えてもらえると同時に、もらったからにはこれを無駄にしたくないという心積りでいられる。
糧になってる。それが僕にとって幸福。
World We Changed
今シーレジェで一番好きな楽曲。
今の自分の思考と行動を後押ししてくれるようなポジティブをくれる。
期待通りの欲しいものをいただけたなと感じた。
いつか、必ずありがとうを伝えられる人間になります。
信じられないくらいリズム感がなくて、クラップを上手く出来なかった。ライブツアー中にちゃんと出来るようになれたら良いな。
Burn My Soul
春眠旅団→Burn My Soul、カタルシスがすごい。
その先をもう知っているからこそ、原点であるこの曲の色が濃くなっていくようなそんな感覚を覚えた。厚くなった歌声を体感できるだけじゃなくて、燃やした魂から貰い火してこれるような力を感じた。
Arch of Light
Extreme Flag tour finalでフックアップされて嬉しかった曲であり、一番くらった曲。
2人の言葉通り大切に育てられ続けていくんだろうなと思えた。
最後、詞が違ったのは覚えているけどそれがどんな言葉だったかは覚えてない。
Long Long Spellはやっぱりどうしようもなく心を拾い上げてくれる。
ライブのトリってこともあるがこの曲が公式に人気曲と認識されてたんだなと思った。
2人の歌声に優しさが増していて微笑みが増えていたような気がする。パフォーマンスとしては今までのものを凌いでいたと思う。
良くも悪くもありがとうと大きな声で伝えられる精神状況ではなく、それでも可能な限り拍手を送る。
写真の時にペアを組もうと言われた時、背筋が凍ってヒヤヒヤした。
ライブコンセプト的にもスローダウンしていくようなセットリストなのかなと感じた。
次のライブも楽しみ。
それじゃまた。