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「BIG LOVE TOUR Vol.2 2024- Voyager -」仙台公演

2024年10月6日(日)に仙台Rensaで開催された
「BIG LOVE TOUR Vol.2 2024- Voyager -」仙台公演
に参加しました。
その感想noteになります。
セトリ等ネタバレがあるのでご留意ください。



せっかく仙台に行くのならと、観光も兼ねて前日入りしていた。


天候の様子をみながらリクライニングチェアから起き上がり、昼食を摂りに行く。


目的先は中国美点菜 彩華(サイカ)。
SNSのFFの方紹介してくれていた店だ。

前日の昼飯もマーボー焼きそばを嗜んだんだのだが
この日も少し迷いつつマーボー焼きそばを注文した。

麻婆豆腐はカレーか否か、という一筋縄ではいかない研究テーマを抱えている我々サイポーターとしては格好の検証材料。


普通に美味しかったです。


雨間を縫い、#サイポート#サイグルメをしつつ会場へ向かう。

仙台Rensaは八階建てビルの7階に入っているライブハウスで会場まではエレベーターで行き来をするタイプ。

早速物販に並ぶために様子をうかがうと
周囲には同じ目的であろう方々がちらほら見え、
エレベーター横には公演の詳細が立てられていた。

以前来たときは会場内のロビーで事前物販が行われていた記憶があり、今回もそうなのかなと思っていたところ"7Fには関係者以外立ち入り禁止"との文言が目に入る。 

前回とは形式が違うようだ。

スタッフの方も見当たらないし、
これはどうしたものかと扉前で周囲に視線を散らかしながらまごまごしていると友人が到着した姿が見えた。

だからといって特に状況は変わらない。
数ヶ月ぶりの再開に顔を綻ばせ、ちょっとした安心感からさっきより少しナヨナヨしただけだ。


結果的にはスタッフの方が7〜8Fの階段で行っている待機列が作成されている旨を伝えてくれて事なきを得た。

気恥ずかしさを誤魔化すためにリュクサックを少し強く抱きかかえ、カウントアップする液晶を眺めていたを覚えている



購入品は
買い損ねていたレインポンチョとハンドタオルで
無事9000円強。
机の横に置いてあったBOOM BOOM SATELLITESの
チラシも頂戴した。

物販対応をしてくれたスタッフの方がThe BONEZのロンTを着ていて、もしやJESSEさんがいらしてるのでは…と淡い期待が湧いてきたんだけど特に何もなかった。

ただ期待感、その起伏だけでもエンジョイ出来た気がする。



仙台Rensaは初めてスペルバのライブに参加したライブハウスであり、新たな価値観得ることが出来た思い出深い場所。

ライブに足繁く通うようになった今だからこそ
記憶の中にある衝撃的なステージとそれを演出するアーティストへの憧憬が色濃くなっている。

その日はあまりに高揚しすぎて、夜行バスで帰る予定をブッチ、ホテルに転がり込んだくらいだった。

それから1年経つか経たないか。
少し変化出来た自分は同じ場所でどのような事を感じ、受け取ることが出来るのだろうか。


会場最寄りの駅へ荷物を預け、入場列へ。

列形成は1階から番号が若い順で並び、上の階へ尾を伸ばしてゆく。ロビーにはエレベーターで昇るのでその都度、積載上限まで細切れに番号を呼び上げられるシステムだ。

今回の整理番号は100ちょいだったので、大体1階と2階の丁度真ん中くらいで待機。

閉所の停滞した生温い空気に鬱陶しさを覚えながらも、踊り場に簡易設置されていた業務用扇風機の羽音が雑念の代わりに時間を進めてくれる。
そういえば前回も汗を滲ませながら階段で待機をしていたなとふと思った。






フロアに入ると目標は2本立ってるマイクスタンド。
既に前から埋まっていっていたので正面近くに滑り込む。

スペースがやんわり空いていたので、良い感じにジリジリ動いてたらもう少しだけ見やすい位置に移動出来た。4列目くらいだったと思う。

何気なく周りを見渡してたら、広い地下洞窟に如く感じていたフロアがすごく小さく感じたのはライブを体感することに慣れてしまったからなのか。

立ち位置が全然違うということもあるだろうが、
まず以前と変わった所見を一つゲット。


記憶に残っている瞬間を書き殴ってみる。


Unknown

ツアーで体感してきた中で1番楽曲の音が響いているなと感じてた。
だんだん君が透き通っていく。
XAIさんの高音がメロディに溶け込んで混ざるような感触。歌声でそのワードに息を吹き込まれたような気がした。


イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム


勝手にスペルバのライブに初めて参加したの時の事を歌ってると思い込んでいる楽曲。

本当にあの時のMCとflowerを忘れられない。
言葉通り、
生まれたての世界にあげる新しい誕生日だった。
そんなふうにこじつけている楽曲をあの場で初めて聴くことが出来た事が幸福だった。

XAIさんの囁くように唱えるそれはまさに呪文のように聞こえて、お二人の永遠なんていらないという叫びに打ち震えた。

小林さんが以前MCで語られていたように、ライブという魔法を掛けていただいて永遠に欲しいと願ってしまうほどの時間。
けど終わりのないものなんて虚しいだけ。
その瞬間と受け取ったものは自分の中に永遠と残しておけると思う。
ココにいることが大切なんじゃなくて、ココが大切。


Speeda

イーア〜(以下略)からこの曲への流れが良すぎる。
スタートを切って、加速していくような疾走感。
どこにだって行けてしまうんじゃないかと勇気をもらえる。


さらりさらり夢見てばかり


XAIさんが手を後ろに回していたのがすごく印象的だった。
後半に差し掛かってから後ろに回していたと思うんだけど、枝分かれした細部に表される美しく幻想的に示される姿は培ってきたものを感じていて、それは決算のようにも思える。けど、表面的なことでもあるのかなと思った。それを由来にしてどう根源に還元できたかが大切な気がする。

呪縛から解き放たれて、積み重ねたものを無意識的に変換して身体が軽くなったように感じるように思えた。

間奏の時のハミングもその心身の軽々しさを表しているように思えてきて感受したものを誘うように教えてくれているようにも思える。

その浮遊してしまいそうな多幸感は
すごく純な感傷であって永遠と一生がグラデーションに感じるような多角的で他覚的なのかなと思う。
末端に冴え渡る鋭敏な感覚でさえ濁りになってしまうと隠してくれたのかなと考えた。

泡粒の表層を撫でられるくらい滑らかで優しく届けてくれた。夢見てばかりという言葉が労いと励ましに感じる。

XAIさんの表情も身振りも細やかな機微の中で揺蕩うような佇まいを魅せてくれるような気がした。


花が咲くみたいに


小林さんとXAIさんのステージ姿を見て曲の受け取り方が変わった。爽やかでポップさを感じるメロディ
で物悲しさを見送るような曲だと思っていたんだけど、僕にとっては正しくてそれを欲しているんだなと笑顔で聴けるようになった。

モンスターは願いを組み込んだに対しても、
この曲は諦念を練り込んだ祈りなのかなと思った。

どうして僕らは羽がないの
いいよ
それで良いよ

ここの表情と歌声があまりに優しく、包容力を感じた。

モヤモヤさせてた部分に明確な解答を出せてすごくいい経験。

LAY YOUR HANDS ON ME

天を仰いで動作の中で手を合わし、会場を巻き込むように掲げる。
ライブで体感すればするほどその美しさが光景身に染みてくるような気がする。
間奏の時に小林さんが洋子さん、大井さん、中野さんの順で目配らせしてた姿が印象的だった。

Flower

あの日の自分の後ろに立っているような感覚がした。あの瞬間は言語化する事が憚られる気がする。
自分の言葉で表現する事でその価値が毀損されるような哀れなで尊い感覚。

特別な瞬間だったのは間違いない。

MC

拍手をそのまま中野さんがリズムに乗せてリードするひょうきんなユーモアから張り詰めたような空気が一転、和やかな雰囲気に変わった。

中野さんの
一生懸命生きていると美しい日が訪れる。
それはミュージシャンでもオーディエンスでも変わらない。一緒に歩いていきたい。
という言葉。

小林さんの
中野さんや川島さんを筆頭に素晴らしいものから
人生の宝物を見つけて社会を循環していく。

中野さんも小林さんも琴線に触れる言葉を持ってる方々だなと思う。

それは停滞した自分に甘えて淀み始めている心を揺らされた。 

Nowhere

MCが完璧な導入に聞こえてくる素晴らしいパフォーマンス。
ライブ構成的にエクストラタイムだと思うんだけど
再びの旅出を祝い、巻き込んでどこかへ連れて行ってくれるように思えた。

サビ終わりのシャウトがカッコよすぎて、つい声が出てしまったのが思い返される。


MORNING AFTER

聴けると思っていなかったから分かった瞬間身体が熱くなった。
それこそ、前のライブツアー以来(間違ってるかも)だったからカッコいいサウンドを聴けて興奮した。

BOOM BOOM SATELLITESの楽曲はどの会場でも大体同じもの演るのかなと思っていたから、これからの公演への期待も膨らみあがる。


演奏が終わり、いつも写真撮影をするときに、フライングVを中心に持ってくる小林さんの表情が素敵だ。

フロアからの声に、愉快に応える姿は先程まで、
あれだけのカリスマ性と音楽性を発し続けていた人たちとは思えない。

終幕して、化粧室に寄っている間にサイン会の列が既にできていた。

階段で待ってるとき、上がってどうしようもなくなっても大丈夫なように頭の中で口に出すことを何度も反復してた。

お二人を目の前にするとどうしても冷静でいられなくて茹で上がってしまったんだけど、
ここで聴いてFlowerが好きになったこと、
改めて聴けたのと新曲を聴けたことも嬉しかったと言えた。
全部を伝えられたわけじゃないけどその一部分でも伝えられて良かった。
相変わらず声は鼻掛かっていたけど。


またこの場所でライブを味わいたいな。



おまけ #サイポート #サイグルメ 巡り

むすび丸のキーホルダー


喜久福


ずんだシェイク(とその自販機)



おわり!!

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