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終わってしまった 2024 ブラックフライデー

今年もベッドルームミュージシャン(DTMer)の皆様のためのブラックフライデーセールがありました。
今年はまた例年になくすごい勢いだったように思えます。

今年ブラックフライデーに購入したプラグインは1つ VCS-1 だけです。


Fuse Audio VCS-1

VCS-1について

VCS-1

Fuse Audio Labs から出ているチャンネルストリップです。
曰く「zero latency channel strip」「triple-topology preamp」「wide-ranged high/low pass filters」「parametric 5-band EQ」だそうです。
平たく言うと3種のプリアンプ、ハイ/ロウパスフィルター、5バンドのパラメトリックEQ、遅延ゼロのチャンネル・ストリップです。そのまんま。

プログラムは PluginAliance(ACME、Black Box Analog Design、Elysia、Millennia、Neold、Vertigo)、Black Roaster Audio および UAD で活躍されていた Reimund Dratwa 氏によって書かれています。(Fuse Audio Labs はもちろん同氏によるもの)

簡単にフェーダーにアクセスできるよう、別の view を開くこともできます(これめちゃ便利)

フェーダーヴュー?

モデルにしたCSは無いそうでオリジナル機種です。
逆にモデル機種がほしいのであれば、BoosteQ の Model N Channel みたいなリアルモデリングタイプをオススメします。

※ Model N Channel

また Fuse Audio の他の製品と同じくプリセットが無いです。
個人的にはこの点だけには賛成できません。
◯◯風とかすごくいろいろできそうなだけにもったいなく感じます。

VCS-1 の機能について

プリアンプも3種類用意されており、フィルターのステレオ、MID、SIDEの分離、EQもステレオ、MID、SIDE の分離もできてプロポーショナルQ(簡単に言うとパルテックEQタイプのQカーブを作り出すもの)もでき、ルーティングもかなり自由にでき、コンプ、ゲートのアタック、リリースも設定できるというもの。
ほぼ完璧でしょう?
プリアンプのタイプそれぞれにアイコンがありますが、DOA(discrete op-amp)、BJT(discrete bipolar junction transistor amplifier)、FET(field effect transistor amplifier)を回路図で表記するときのものとなっていて、氏の回路オタクっぷりが感じられます。

プリアンプ

VCS-1 の使い勝手

今のバージョンで問題になりそうなところは、UIのスケールだけです。
2560x1440 の画面で125%で出したものが下記です。
どこを触ってるのか見えん・・・

2560x1440

viewの変更するならセクション毎に比較しやすいように、EQ、コンプだけの表示も見たかった。
あと並べ替えも自由にできるようになったらいいのに・・・と思ってしまったとりなんとかしちゃったりして、とか言ってみたりぃ(「その着せ替え人形は恋をする」風に)

VCS-1 の海外での評判

3年くらい前に出たようで、評判はいいようです。
Brainworx の bx_console Forcusrite SC との比較が多かったみたいですが、私の見たところでは VCS-1 を選択する方が多かったようです。
また VCS-1 はレイテンシー・ゼロを謳っているのですが、レイテンシー・ゼロとエイリアシング・ゼロを同時に実現することは不可能なので、それを解決するために、Klanghelm の SDRR というサチュレータを噛ます方法が挙げられていました。
要するに VCS-1 単体では硬すぎるので、SDRR で柔らかくするといいことでしょうか。

SDRR のモードの1つ FUZZ

VCS-1 の価格

$15~$30 というところでしょうか?
私はブラックフライデーで購入したので$14.9でした。
プリセット派にはきついと思いますが、他のチャンネルストリップのプリセットがあればオススメです。(まぁチャンネルストリップ丸ごとじゃなくてもいいのですけど)

あとおまけで UJAM BM-VICE を貰ってます。

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